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2020年04月06日 イイね!

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA3」FASTBACK"X"Burgundy Selection

[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA3」FASTBACK"X"Burgundy Selection雪が解けるまでは....と我慢していた夢の新エンジン「SKYACTIV-X」搭載車にホンの少しだが乗って来たので報告しておく。
今回テストしたのは、マツダ「MAZDA3」のFASTBACKで最上級モデルとなる"X"Burgundy SelectionのAWDモデル(6AT)。価格は368.8万円。更にメーカーOPで「360°セーフティパッケージ」が装着されていたから、+86,880円となる。
よく考えたら、「MAZDA3」に試乗するのはこれが初めて。(「CX-30」のディーゼルモデルは昨年試乗済である。)
「MAZDA3」は昨年5月に発売されているから、発売からまもなく1年が経過する。雑誌等では「MAZDA3」に対し色々と辛辣な評論がなされている様な気もするが、路上での遭遇頻度はまあまあ高い様に感じている。マツダ渾身の流麗で美しいスタイリングは、路上で遭遇した際についつい目で追ってしまうものだ。
一部で誤解されている気がするのが、「MAZDA3」は以前の様にマツダの生産/販売台数で主力を期待される基幹モデルのポジションは「CX-30」に譲り、以前でいうところの「クーペ」的ポジションを担うものだ。
マツダの目指す「市場の2%(熱狂的なマツダファン層)から指名買いされるブランド」を体現するスペシャリティモデルと理解すると腑に落ちるのではないか。(なんとなく、昔の「ランティス」に近い様な。)
まぁ以前から変わっていないとすれば、マツダは猪突猛進と言うか、高い技術力とデザインスキルは世界トップレベルだが、販売は三流。特に販売会社のレベルの低さは大きな課題。ブランド戦略を真面目に考えるならば、製品品質と同時に、顧客との接点となる販売改革はすべきだろう。それは黒くて綺麗なお店を建てれば解消と言う箱モノの話ではない。まぁ雑談はこれくらいで。
テスト車「MAZDA3」のFASTBACK"X"Burgundy Selectionは、一見して夢の新エンジン「SKYACTIV-X」を搭載していることが判別出来ないから、特別な凄味はない。これ見よがしな加飾は不要と思うが、購入者心理としてはもう少し差別化が欲しいかも。せめてアルミホイール位はオリジナルデザインが用意されても良かった。
早速乗り込むと、「CX-30」の時にも感じた質感の向上は顕著。正直言えば、BMW「1シリーズ」より、内外装の品質感は勝っている。世間的に「MAZDA3」は価格が高いと非難されているが、ボッタくりではなく、本当に原価が高いのだろうな...と感じる。但し、足回りを安物のトーションビームへ格下げしたのは判断を誤った。実際の出来栄えも大事だが、ブランド価値を構築していく過程でコスト重視が見え隠れするのは興醒め。早急に改善すべきだが、大手術が必要なポイントだけに難しそうだ。
スタートボタンを押し、「SKYACTIV-X」を始動。静粛性が高い故、心躍るような演出も無く、粛々と新エンジンは目覚める。走り始めても、タウンスピードでは癖も個性も無く、淡々と滑らかに「MAZDA3」を走らせる。
恐らく、この"淡々と滑らかに"が消費者の期待する「夢の新エンジン」像に合致しないのだろうなと推察する。技術的な分析は公式ページにお任せするとして、理想の内燃機関として、燃焼方式に世界初の「火花点火制御圧縮着火(Spark Controlled Compression Ignition:SPCCI)」を完成し、商品化した事は大いに称賛されるべきニュースだが、アウトプットが"淡々と滑らかに"では消費者の理解を得るのは難しいだろうね。
一方、混雑する街中を抜け、割と活発に走れるコースへ出ると印象は好転する。特にアクセルを踏んで行ったときの滑らかな回転上昇フィールと、気分が高揚するエンジンサウンドは爽快。通常、こういう性格のエンジンは低中回転域が犠牲になるものだが、そこも"淡々と滑らかに"こなす実力車。確かに、「ガソリンとディーゼルの長所を併せ持つイイトコロ取り」と言う表現も間違いではない。しかし、私の感想では限りなく「ガソリン寄り」。
異論を恐れずに言えば、現状の「SKYACTIV-X」エンジンはMTでぶん回してこそ特徴を最大限発揮し、楽しめるタイプのエンジン。普段は"淡々と滑らかに"混雑する都市部の通勤に使え、郊外や山道へ出れば即座にスポーツ走行にも入れる守備範囲の広さが魅力と感じた。
個人的に、マツダがもっと「SKYACTIV-X」搭載車を国内で売りたいと考えるのならば、メーカーの投資でMTの試乗車を用意すべき。「2%の熱狂的なマツダファン層」がブランドターゲットなのだから、マニアックな需要こそ確実に取り込むべきだ。彼ら(私も含む)が喜ぶモデルに仕上がっていれば、「SKYACTIV-X」の価格だって高いとは言わない。しかし、販売会社は依然として最大公約数的に試乗車を用意するから、MTの試乗車なんぞ用意しない。(検索結果では湘南マツダ・横須賀店とアンフィニ広島・元宇品店の2台のみ....)
さて、そろそろ結論になるが、「MAZDA3」の「SKYACTIV-X」搭載車を現時点でマイカーとして選定するか??と問われると厳しいのが本音。但し、それは価格の問題ではなく「SKYACTIV-X」のスイートスポットが割と狭いのが課題。前述の通りMT車に乗れば印象激変の可能性を秘めている。
現時点のMyチョイスとしては、「15S Touring(2WD/6MT)」が231.5万円で選べるのでこれを選択し、「SKYACTIV-X」の改良進化を待ちたい気分。
但し、個人的に「MAZDA3」は全長4460mm全幅1795mm全高1440mm(ファストバック)のボディサイズが大き過ぎる。次期「MAZDA2」に「SKYACTIV-X」搭載モデルがあるならば、そっちを本命視したいネ。


Posted at 2020/04/06 18:20:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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