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カタログコレクションの第9弾。
今回はスズキ「カルタス・クレセント」のワゴン。「カルタス」は軽自動車が主力だったスズキが1983年に発売した小型乗用車。現行「スイフト」のご先祖様。(正確に記述すれば、海外市場ではずっと「スイフト」)
当時スズキの提携先であったGM社を通じ、北米で低価格なコンパクトカーとしてOEM供給する目的も強かったと思う。
今回取り上げるのは1995年1月発売の3代目「カルタス」。2代目が低価格ラインとして併売された関係でサブネーム「クレセント」を付けて販売された。
当初は3ドアハッチバック/4ドアセダンでスタート。翌96年2月にワゴンが追加された。今回のカタログはその「ワゴン」が追加された際に発行されたワゴン専用版である。(発売早々にスズキ販売店へ行ったが、試乗車が無く乗れず仕舞いだった。)
時代背景としては、ステーションワゴンブームの絶頂期だったと記憶している。市場を創出したスバル「レガシィ」は1993年に2代目へ移行。後を追ったトヨタ「カルディナ」は1992年に初代が誕生。もう少し小型で低価格なステーションワゴン需要を狙ったスズキの目論見は正しかったと思う。
ライバルであるホンダ「オルティア」が1996年2月。日産「ウイングロード」が1996年5月(※サニーカリフォルニアの大規模MC)に登場しているから、正に雨後の筍状態。現在の小型SUV市場と展開が似ている様な。
スズキ「カルタス・クレセント」のワゴンは、何といっても低価格が魅力だった。ベースモデルの1.5L"T"が123万円(5MT)。エアコン等最低限の装備が揃っていたから、割と話題になったと思う。実際同級生が水色に乗っていたなぁ..。
当時の私は学生アルバイトの身分だったから、低価格でお買い得なクルマ探しが趣味と実益を兼ねていた。(今でも安いクルマが大好きなのは変わらないか...)
個人的に「カルタス・クレセント」のワゴンは、デザイン的にも良かったと思う。何処か欧州の実用車を連想させるシンプルでクリーンなスタイリングに共感を覚えた。一方で、本来主力のハッチバック(写真一番下)はイマイチだったな。
「カルディナ」「オルティア」「ウイングロード」等のライバルは4ナンバーの商用バンとボディを共有していたから、乗用車に仕立てた後付けの加飾感が気になったが、「カルタス・クレセント」は安くとも乗用ワゴン専業(笑)なのも加点ポイント。
その後、1998年5月にマイナーチェンジを実施。「クレセント」のサブネームが廃止され「カルタス」に統一。ちょっと濃いめのフロントマスクへ変更されたのが残念だったな...。
その後、ハッチバックは2000年。セダンは2001年に生産終了。最後に残ったワゴンも2002年に生産を終了し「カルタス」はモデル廃止。事実上の後継車は「エリオ」。これも珍車ですね....。
Posted at 2020/05/12 19:04:10 | |
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