![[累計走行3,333km達成]フィアット・500c 平均燃費は15.29km/L [累計走行3,333km達成]フィアット・500c 平均燃費は15.29km/L](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/044/117/855/44117855/p1m.jpg?ct=0418fd2bac63)
愛車フィアット「500c」の走行距離が3333kmのキリ番を達成した。
2/15の納車以降、約4ヶ月で達成。納車直後よりコロナ禍に巻き込まれ、ほぼ札幌市内に限っての運用を強いられてきた。
当然ながら、市内幹線道路をウロウロするのが大半では燃費にも厳しい状況だと思うが、この間平均で15.29km/Lを達成。最新の水準では驚くほどの低燃費とは言えないが、まぁ満足できる結果ではないだろうか。(燃料代も値下がりして安かったし...)
e燃費のデータによれば、同車種の平均燃費は15.75km/Lらしいので、わずかに平均を下回る...。まぁ今後は札幌市外への移動も増え、燃費も上向くだろう。
しかしながら、お前は燃費を気にしたエコ運転をしているのか...と問われると「全くしていない」(笑)のが実情。
欧州コンパクトカーは非力なエンジンをガンガン遠慮なくぶん回して走るのが正しい乗り方と考え、デュアロジックは基本マニュアル操作。意識的に低いギアを選択し、エンジンは高回転域を多用。不思議とそれが苦にならず、むしろクルマとの一体感が増して運転が楽しくなってくるのは流石。CVTを搭載する国内メーカー車では絶対に体験できないもの。
基本設計はかなり古参のFIREエンジン(1.2L/4気筒ガソリン)だが、近年コンパクトカーのエンジンは3気筒化や、ダウンサイジングターボ化が顕著。コンベンショナルな自然吸気の4気筒エンジンはある意味「贅沢」な存在になっていると思う。
ちょっと懐かしい(?)古典的なエンジンサウンドも私にはご褒美。絶対的なアウトプットは2気筒ターボのTwinAirエンジンに軍配が上がるが、今の所FIREエンジンのアウトプットに不満はない。非力だからこその面白さがこのクルマにはある。
癖のあるデュアロジック(AMT)も、そのゆったりとした変速フィールがクルマのキャラクターになにやらマッチしているな....と人間のほうが理解し、色々と諦める(笑)と、体に馴染んでくるものを感じるから不思議。
まぁアイドリングストップからの復帰もスローなので、チョイと急ぎの信号発進や交差点の右左折では意図に反しギクシャクしたり、ドンッと割と大きな衝撃を伝えてくるのはイマイチ。耐久・信頼性の面からも回避すべき事象だろう。
贔屓目に見ても、万人にオススメ出来るようなクルマではない。(2020年の水準から判断するに...)クルマの運転は「楽(ラク)」で「色々と頭を使いたくない」という方がフィアット車に辿り着く訳がないので、私が心配する必要もないだろうが。
屋根(ルーフ部)のすべてが開閉可能なキャンバストップは爽快。適度にそよ風が室内に侵入してくるチューニングはなかなかのものとお見受け。
(前愛車のBMWアクティブツアラーは巨大なサンルーフを装着したが、室内にほぼ風を入れない完璧主義設計に驚いたと同時に物足りなくも感じた。)
逆にフィアット「500c」のイマイチな点も書いておこう。
見た目にはデザインと配色もバッチリな純正シートだが、どうにもポジションがしっくり来ず、長時間の運転では腰~お尻が痛くなりがち。ベストな場所を発見出来ていないだけかもしれないが。
正直、長距離ドライブはマツダ「ロードスター」のほうが身体的負担が少なく感じている。
また、右ハンドル化の弊害があるようで、「ロードスター」の感覚でペダルに足を伸ばすと、靴の2/3位は左側(車体中央)へオフセットしている事に気づく。このクルマ1台で運用されている方は問題ないと思うが、併用していると結構気になるレベルだ。
欧州車の常だが、ブレーキダストでホイールが直ぐに汚れるのも書いておこう。但しリヤはドラムなので汚れるのはフロントのみ。
そろそろ結論を。
前述したように、モデル各部は設計年次の古さが散見され、最新のコンパクトカーと比較して選ばれるべきクルマではないが、多少癖があっても、それを味として楽しめるような好事家に面白い選択肢であろう。
恐らく、今後そう遠くない将来にモデルチェンジが予想されるだけに、このタイミングで所有出来た事は良かった。
数カ月間に渡るコロナ禍でStayHomeを経験。今後のクルマ選びについても色々と自問自答することがあった。
漠然とした自己回答ではあるが、近い将来、クルマが「所有物」から公共財として「借りる」モノへと変化していく中、この先に選ぶべきマイカーは全て「写真に撮って眺めたくなる」クルマ。「駐車場に止めても振り返りたくなる」クルマを選択していこうと考えている。「ロードスター」と「500c」の2台体制はそんな気分の現れなんだと思う。

Posted at 2020/06/22 23:28:19 | |
トラックバック(0) |
フィアット500c | クルマ