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2020年11月27日 イイね!

[試乗インプレッション]ホンダ「N-ONE」RS(2WD/6MT) 待望の6MTモデル!!

[試乗インプレッション]ホンダ「N-ONE」RS(2WD/6MT) 待望の6MTモデル!!先日(11/20)フルモデルチェンジしたばかりの2代目ホンダ「N-ONE」に試乗させて頂いた。グレードはスポーツモデルの"RS"。そして贅沢にも6MTモデルを試すことが出来た。
今回のフルモデルチェンジは国内メーカーとしては珍しく、デザイン面では大きな変化を与えず、超キープコンセプトを貫き通した事が逆に新鮮。
プラットホームは「N-BOX」や「N-WGN」と共通の最新世代へアップデートされた一方、一部外板(ドア等)はキャリーオーバーされた部分もあり、余程のマニアでなければ新旧モデルを瞬時に見分けるのは難しいかも知れない。
個人的にこのモデルチェンジは大賛成。変えるべきところは変え、守るべきところは守る。小手先のスキンチェンジに意味はない。
「N-ONE」は1967年に発売されたホンダ初の市販軽乗用車「N360」(↓写真一番下)をモチーフにしたヘリテージモデルでもあるから、コロコロとデザインを変えるべきクルマではないだろう。
さて、今回最も注目すべきポイントは、スポーツグレード"RS"にホンダファン待望の6MTモデルが設定されたこと。恐らく、コレを待っていた方は結構多いのではないか。
2015年にホンダ「S660」が発売され、私も早速購入したが、残念ながら短期所有で幕を閉じた。要因は色々とあるが、「S660」はあまりにも実用性が低く、手荷物の置き場にも困るほど。それ故「N-ONE」のターボモデルにも6MTが設定されれば....と妄想した方が結構いたと思う。
2018年7月に登場した軽商用バン「N-VAN」にNAエンジン限定ながら、「S660」用をベースにした6MTモデルが設定された。当然ながら「N-ONE」への拡大採用を期待していた。
「N-ONE」に搭載するターボエンジンは64ps/6000rpm 10.6kg-m/2600rpmを発揮。車重は840kg(6MT)だから、パワーウエイトレシオは13.13kg/PS。残念ながらFFのみ。AWDは用意されない。
価格は199.9万円(税込)とほぼ200万円也。まぁ正直に言えば、予想(期待)していたよりも20万円位は高い。更に、最近トヨタやマツダに多く採用されるスマホを接続するディスプレイオーディオは設定されないから、高価な販売店OPのナビを買うしかないのはイマイチ。ザッと計算すると乗り出し価格は240万円~だろう。
前置きが長くなりました。いざ試乗開始。
EP型2代目「シビックタイプR」を彷彿とするインパネシフトに近い場所のシフトレバーは超ショートストロークと評する程ではないが、手首プラスアルファ程度でゴクッゴクッと入る。(左右はかなり短く、上下が多少ある感じ)
先代のマツダ「デミオ」フィアット「500」のMT車もこの場所にシフトレバーがあり、個人的には結構好き。但し、惜しいのは「N-WGN」に全車標準採用されたステアリングのテレスコ機能が何故か「N-ONE」に用意されなかった。私のポジションでは、もう少し手前にステアリングを寄せたかった。
ステアリングやクラッチは軽い部類で、スポーツグレードならもう少しズシッとした手応えがあって良いと思うが、ホンダの考える"RS"は「ロードセーリング」だから、ロングツーリング向けのセッティングなのだろう。
タコメーター上で7000rpmに設定されたレッドソーンまで、一直線に駆け上がっていく回転フィーリングは「S660」に共通するもので、エンジンサウンドも車内へそれなりに侵入するから、MTをコキコキしながら街中を走り回るだけでも楽しめるクルマだ。
しかし「S660」でも感じた、スポーツモデルに期待されるエンジンのキレ感(サウンドや回転フィール)に届いておらず、「N-BOX」と共通のパワーユニットなんだな...と事務的な所作に興醒めする瞬間がある。
この辺りは「N-ONE」に何を期待していたかによって評価が分かれるだろうが、私の好みから言えば「やや甘口」...と言わざるを得ない。
試乗コースが帰宅ラッシュ時の市街地に限定されていたため、コーナリングは評価出来なかったが、全高1545mmは現在の軽自動車中で低い部類。試乗した限りでは不満を感じなかった。きっと、このクルマで山道を走ったら印象は相当良くなるだろうね。
そろそろ結論を。
待望の6MTが設定された「N-ONE」だが、期待していたよりもソフトかつ事務的な味付けに若干ながらガッカリした部分はある。次期マイカー候補として、かなり真剣試乗だったので、期待値が高過ぎたのかも知れない。
また割と高めな値付けに釈然としない部分もあるから、余計に採点が辛くなったのは否定しない。その一方でMT車は安全装備が削られる傾向の中、「N-ONE」はほぼフル装備していることは大いに評価したい。
駐車場や維持費から、軽自動車で探したい方にとって待望のモデルに違いないが、普通車まで見渡せば、マツダ「MAZDA2」やスズキ「スイフトスポーツ」に加え、最近評判の良いトヨタ「ヤリス」の6MT車も同価格帯で比較検討出来てしまうことを考えると、悩みは深い。
今後「N-ONE」がBMW「MINI」の様に、独自の存在感とブランド力を身に着け、多少割高でも指名買いされるポジションを獲得する必要があるだろうね。今後の限定車や更に過激なスポーツモデルの追加設定に期待。(日本のメーカーはこういうのが苦手なんですけどね...)
最後に。今回は残念ながら辛口論調ではあるが、それでもMTモデルを試乗車として用意して頂いた事に感謝したい。2ペダル全盛の時代にあって、3ペダルは「嗜好品」に等しいと思う。
「嗜好品」にも関わらず「試せる」機会が非常に限られており、開発陣が折角苦労して社内を説得し、MTを用意した熱意を販売会社が潰していると常々思っていた。
近年のマツダはMTモデルを他メーカーより多く用意するが、自慢の黒いお店へ行ってもMTの試乗車なんてほぼ見たことがない。(ロードスター以外では私の知る限り..。)
今回「N-ONE」の6MT車は全国各地で比較的多くの試乗車が用意されているようだ。是非興味のある方は、折角用意された試乗車に触れて頂き、少しでも商談が増えることを期待したい。
(お近くの試乗車はこちらから検索)


Posted at 2020/11/27 21:21:08 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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