![[カタログコレクション]日本フォード3代目「レーザー・クーペ」1989年版【第21弾】 [カタログコレクション]日本フォード3代目「レーザー・クーペ」1989年版【第21弾】](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/044/704/297/44704297/p1m.jpg?ct=ec8a18ed3f93)
前回フォード「フェスティバ」のカタログを発掘した際に、一緒に出てきたのが「レーザー・クーペ」。折角なので、このクルマも取り上げておこう。
マツダ「ファミリア」をベースにフォードらしい(?)ちょっとバタ臭い感じに内外装を変えたのがフォード「レーザー」。
今回のカタログは1989年版なので、「レーザー」としては3代目になるモデル。初代/2代目が前述のように、ほぼ「ファミリア」の外板を踏襲していたのに対し、3代目は外板から「レーザー」専用となった。特に「ファミリア」に用意されなかった3ドアクーペの存在が興味深い。この世代の「ファミリア」には5ドアHBクーペの「アスティナ」もあったから、沢山のボディバリエーションを作り分けていたことになる。景気が良かった証拠ですね~
記憶をたどれば、少なくとも札幌市内ではこの世代の「レーザー」がソコソコ走っていたと思う。特にクーペは、カッコイイ!!と惚れ込むようなスタイリッシュデザインでは無いが、割と実用的な後席と荷室があり、当時としては珍しくフルタイム4WDが用意されていた。故に雪国では選びやすかったのかも。
デートカーとして大ヒットしていた日産「シルビア」はFRだし、ホンダ「プレリュード」FFながらも最低地上高が低く、どちらも雪道が不得手なクルマだったのを覚えている。
当時良く入っていたオートラマ店の折込チラシには激安!!〇〇万円引き...と「価格で勝負」的な売り方も横行していたから、値段に負けて買っただけなのかも知れないが。
あの頃は一般家庭で輸入車(ドイツ車とか)を購入するなんて、相当珍しかったと思うが、フォードはマツダ車がベースで価格も手頃だったから、身近な海外ブランドとして割と親近感はあった。
しかし「マツダ地獄」と呼ばれる大幅値引の大乱売は「オートラマ店」でも例外ではなかった。お陰で「フォード」=激安ブランドと認知されてしまったのは失敗だったろうね。
2000年代以降、ご存知のようにフォードはマツダのOEM車販売から撤退し、北米及び欧州のフォード謹製モデルの販売へ舵を切る。しかし、「オートラマ」時代の悪しきイメージを払拭するには至らず、2016年に日本市場から完全撤退している。
今となって、マツダOEMのフォード車は路上で見かけることもなく、静かに記憶から消えゆくのみ....の状態で、ちょっと寂しい。あのトヨタでさえ全チャネルでの全車種販売を開始し、兄弟車種はどんどん統合が進んでいる。本質的にバッヂエンジニアリングな兄弟車種を廃していくことには賛成だが....。
私が長年に渡って溜め込んだ自動車カタログも断捨離によってピーク時に比べ、1/3位まで処分したが、何故か「フェスティバ」や「レーザー」のカタログは手放せなかったなぁ....。不思議(笑)。
後の
トヨタ「キャバリエ」なんかも好きだったりするので、やはりマニアックと言うか、不人気車が根本的に好きなのかも。
↓【過去記事】カタログコレクション↓
第01弾 マツダ「ファミリア」1991年版
第02弾 いすゞ「ジェミニ」1987年版
第03弾 日産「ローレル(C33)」1989年版
第04弾 日産「マキシマ」1989年版
第05弾 日産「シルビア」1989年版
第06弾 ホンダ「コンチェルト」1988年版
第07弾 スバル「インプレッサ・リトナ」1994年版
第08弾 トヨタ「キャバリエ」1995年版
第09弾 スズキ「カルタス・クレセント」1996年版
第10弾 三菱「FTO」1994年版
第11弾 ダイハツ「アプローズ」1997年版
第12弾 ダイハツ「ストーリア」1998年版
第13弾 スバル「ヴィヴィオ」1994年版
第14弾 マツダ「センティア」1991年版
第15弾 スズキ「ジムニー」1995年版
第16弾 トヨタ「セプター・ステーションワゴン」1996年版
第17弾 マツダ「RX-7」1998年版
第18弾 スズキ「X-90」1995年版
第19弾 マツダ「オートザム・レビュー」1990年版
第20弾 日本フォード「フェスティバ」1989年版
Posted at 2020/12/28 19:56:52 | |
トラックバック(0) |
カタログコレクション | クルマ