• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ezoflatのブログ一覧

2021年05月22日 イイね!

[試乗インプレッション]トヨタ「ライズ」X“S” (4WD/CVT) 1台のかけそば

[試乗インプレッション]トヨタ「ライズ」X“S” (4WD/CVT) 1台のかけそば先日レンタカーでトヨタ「ライズ」に乗れたので、簡単なレポートを残しておく。
トヨタ「ライズ」/ダイハツ「ロッキー」は2019年11月発売。既に相当な台数が街中を走っているから、販売実績を見るまでもなく大ヒット車であると実感している。
コンパクトSUVセグメントの先駆者は2017年12月発売のスズキ「クロスビー」(2016年1月登場の「イグニス」もあるが...)だが、軽自動車「ハスラー」とデザインを似せてしまったことが敗因。残念ながらヒットモデルにはなれなかった。
その点、トヨタ「ライズ」/ダイハツ「ロッキー」は限られた5ナンバーサイズとコストの中、しっかりとSUVらしく見えるデザインにトライしたのは大正解だった。
レンタカーのトヨタ「ライズ」はグレードがX“S” (4WD/CVT)で、価格は198.4万円(税込)。最新のコンパクトカーとして備えるべき安全装備(ADAS系)も一通り揃う事実上のベースグレード。
エアコン操作部がマニュアル(ダイヤル式)だったり、メーターパネルが流行の7インチ液晶ではなく、オーソドックスな2眼メーターに格下げされるなど、見た目の差別化(コストダウン)が散見されるが、個人的にコッチのほうが好み(笑)。
ウレタンステアリングやシフトノブは販売店OPで本革巻タイプへ交換出来るから、まぁコレで充分と感じさせる潔さは評価したい。
ステアリングの調整が全車「チルト」のみで残念。やはりテレスコは必須だろう。そろそろ装着を義務化すべきなのだが、一般ユーザーは使わないのかな...。私の好むポジションよりは少しシートを前進させてドライブ開始である。
走り出して直ぐ感じたのは、スタートダッシュの力強さ。こう書くと褒めていると感じるかも知れないが、コレは明らかにやり過ぎ。
1.0Lの3気筒ターボでAWDとなれば、非力なのでは...??と不安になるユーザーを騙す(?) ため、必要以上にゼロ発進からの加速を鋭く演出し過ぎ。クルマのキャラクターを考慮すれば、もう少し穏やかなチューニングがお似合いと思うが、4名フル乗車みたいな高負荷シーンでは丁度良くなるのかも。(オーナーの皆さんどうですか??)
私はかなり重度のCVT嫌いだが、ダイハツ新開発の「D-CVT」はなかなかの力作とお見受けした。
説明によればCVTのベルト駆動に加え、高速側にギアを組み込み、CVTはより低速側に特化。更には遊星ギア式動力分割機構を盛り込んだ。(難しい細部まで理解したと思えないが、従来CVTの弱点をコンパクト筐体のまま克服する設計思想なのは理解)
実際に走行しても、嫌なラバーバンドフィールが露呈するタイミング(領域)はかなり狭い。また、パドルシフトこそ装備しないが、シフトノブでシーケンシャルシフトが出来る。山道ではCVTとして望外の絶妙な減速感が得られたのには驚いた。これなら山道・雪道の減速シーンにおいても積極的に使えそうな印象だ。
一方、ステアリングの中立付近が曖昧なのは気になる。感覚的に左右5度位は不感症ゾーンが有るように感じる。まぁ好意的に解釈すれば、もう少しサイズの大きなSUV風の鷹揚なフィールを醸したいセッティングかも知れないが、前述したゼロ発進加速が敏感なパワートレーンとのマッチングには課題を残す。
正直なところ、ベースグレードだから前後スタビライザーを省いたの??と一瞬疑ったが、スタビライザーは前後共に全車標準装備。もしかしたらレンタカー故、アライメントが狂っていたのかも。今度別の個体で再確認したい。
ダイハツ謹製の1.0L3気筒エンジンは低級な振動と、雑味の有るエンジンノイズが耳障りで嫌っていたが、最新世代のDNGA(Daihatsu New Global Architecture)となり、エンジンマウント系も進化したのだろうか、どちらもかなり影を潜めたのは評価したい。意地悪に見れば3気筒特有の振動は完璧に消せていないが、嫌になるほどではない。リーズナブルな実用車として上手い落とし所だろう。
5ナンバーサイズのコンパクトボディに、割と各ピラーが立っている造形だから、とにかく四方の視界が良い。そしてガラスエリアが最近のクルマとしては結構広いので車内が明るい。これなら初心者の方でも安心して乗れるのではないか。
レンタカーのトヨタ「ライズ」で郊外路をドライブしていたとき、フッと思ったのは初代マツダ「デミオ」が正常進化していたら、こんなクルマだったかもな...と。(多分褒め過ぎな気もするが....)
初代マツダ「デミオ」は経営危機だったマツダを救った程の大ヒット作だが、最も苦しい極貧の時期に開発されたモデルだから、正直メカニズム的に語れるポイントは皆無なクルマだった。
それでもバブル崩壊後の不景気に苦しむ国内市場において、クルマの選び方が「他人からどう見られるか」ではなく「自分はどう使いたいのか」を爽やかに表現した傑作だったと思う。
トヨタ「ライズ」/ダイハツ「ロッキー」にも初代「デミオ」に通じる良品廉価的ヒットモデルのポテンシャルを改めて感じた。言うなれば、「ブレッドandバター」。日本的に言えば「かけそば」みたいなクルマ。
もし私がマイカー通勤だったら、ダイハツ「ロッキー」のAWDモデルを購入しておけば冬季間の雪道も含め安心。間違いの無い選択だろう。
当面、レンタカーを借りる際はトヨタ「ライズ」/ダイハツ「ロッキー」を指名し、もう少し距離を重ねてみたいと思っている。






↓初代マツダ「デミオ」が正常進化していたら「ライズ/ロッキー」みたいだったかも。
Posted at 2021/05/22 00:25:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

プロフィール

「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2021/5 >>

      1
2 34567 8
9101112131415
161718192021 22
23242526272829
3031     

愛車一覧

スズキ ジムニーノマド スズキ ジムニーノマド
39台目 ジムニーにロング5ドアが設定されたら買いたいと販売店にお願いしていた待望の「ジ ...
マツダ ロードスターRF マツダ ロードスターRF
27台目 ロードスターRFの30周年記念車。一度は落選になるも、次点(キャンセル分の繰上 ...
トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
38台目 1年以上の長納期の末に納車された進化型「GRヤリス」。8速ATの「GR-DAT ...
スズキ ジムニー スズキ ジムニー
37台目 15ヵ月の長納期を乗り越え納車された軽ジムニー。以前2009年式のXC(7型/ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation