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2021年07月01日 イイね!

[試乗インプレッション]VW「ゴルフⅧ」eTSI Style 429.9万円の全部入り

[試乗インプレッション]VW「ゴルフⅧ」eTSI Style 429.9万円の全部入り少しの時間だが、新型VW「ゴルフⅧ」に試乗出来たので、簡単なインプレッションを書いておく。
テスト車は4気筒1.5LのeTSIエンジンを搭載する上級グレード「eTSI Style」で本体価格は370.5万円。オプションとして純正インフォテイメントシステム"DiscoverPro"パッケージ(+198,000)・テクノロジーパッケージ(+165,000)・ラグジュアリーパッケージ(+231,000)が装着されていたから、合計すると429.9万円にも達する価格設定にまず驚いてしまった。
「ゴルフⅧ」は3気筒1.0Lターボ/4気筒1.5Lターボを搭載する全4グレード展開で国内販売をスタート。今後GTIやゴルフRなどのハイパフォーマンスモデルやヴァリアントが導入される予定とか。
異論を恐れずに言えば、2004年に導入された「ゴルフⅤ」から先代「ゴルフⅦ」まで、私の中ではあまり大きな進化が感じられず、最新モデルを常にキャッチアップするモチベーションを年々失っていた。「ゴルフⅧ」はどうだろうか。
「ゴルフⅧ」は全車48Vのマイルドハイブリッドを搭載したのは大きな変化だろう。但しモーターは13ps/6.3kg-mの低出力タイプに留まる。
「ゴルフⅧ」のボディサイズは全長4295mm全幅1790mm全高1475mm。ホイルベースは2620mmで車重は1380kg(ラグジュアリーPKG装着車)。最小回転半径は5.1mだから、ボディの拡大傾向が顕著なCセグメント中で手頃な寸法に踏み留まったのは好印象。
テスト車のボディ色は「ムーンストーングレー」。なんとなくマツダの「ポリメタルグレー」にも近く、最近流行の塗色だろうか。追加料金不要なことも評価したい。実際「ゴルフⅧ」に良く似合う塗色と感じた。
車内に乗り込むと、10.25インチのデジタルメーター“Digital Cockpit Pro”と、10インチの純正インフォテイメントシステム"DiscoverPro"がドーンと鎮座。可能な限り物理スイッチは廃され、操作の大半がモニター付近でのタッチもしくはスライド操作に集約された。
正直なところDX化を推進したインテリアは、目新しさこそビンビンに感じるものの、高級感・品質感はイマイチ薄味だと評しておく。もっと高精細で見やすい地図や質感を演出する画面インターフェースなど、デジタル部分のデザインにも課題を感じる。
超小型のシフトノブ(指先でつまむ感じ)もアイディアは面白いが、触感はイマイチ。総じてVWらしからぬアイディア先行で仕立てられた軽薄さが残念。しかし、ソフトウェア部分は随時アップデート可能だから、どんどん改善して欲しいものだ。
走り出してすぐ気づくのは、長年VW車の欠点と言われた、主に低速時におけるDSGの粗雑な挙動が随分マイルドになり、今回の短時間試乗ではほぼ気にならなかったのは大いなる進歩。
恐らく、マイルドハイブリッド化によってモーターのアシスト効果がゼロ発進時など最もDSGが苦手としていた領域で功を奏しているのだろう。この改善だけでも「ゴルフⅧ」をマイルドハイブリッド化した甲斐があった。
パワートレーンのアウトプットはスムーズかつ太いトルクで車体を滑らせるようなタイプで好印象な反面、エンジンを高回転まで回して楽しめるような気配は皆無。なんだか擬似的なEVに乗っているような感覚を覚えた。
4気筒1.5Lターボモデルはリヤサスが4リンク式(マルチリンク)を採用するが、やはり路面の凸凹をしなやかに吸収する躾は見事なものだ。正直国内メーカーのモデルでリヤサスにマルチリンクを奢っても、ここまで使いこなす事例は少ない。
残念ながら「ゴルフⅧ」も量販グレードの3気筒1.0Lターボモデルはリヤサスがトーションビームに格下げされてしまう。こちらも決してお安い価格帯ではないだけに釈然としないね。
ボディ剛性感やステアリングのスムーズさにも大きな問題はなく、「ゴルフ」というブランドに対する期待を裏切らないものに仕上がっている。静粛性はロードノイズの類いは割とカットされているが、エンジン方面からのノイズ(モワモワ~と籠もるような音)は絶対的な音量よりも、あまり心地良いタイプの音質ではない事が印象に残る。
全般的に刺激が薄く、取り立ててスポーティな印象を感じるタイプのクルマではないのも歴代「ゴルフ」の標準グレードに共通する伝統だろうか。おそらく高速道路を矢のように直進する場面では印象も変わってくるだろう。
あくまで短時間の試乗だから、「ゴルフⅧ」の評価を固めるにはすべてが不足している状態だが、やはり価格が高い。正直400万円をオーバーするクルマに期待するベネフィットは得られない...というのが正直なところ。
雑誌等メディアであまり費用対効果を論じることは少ないが、一般ユーザーにとって最大の関心事なだけに「ゴルフⅧ」を広くオススメするには至らない印象。
カタログを紐解いても、最もベーシックな1.0Lの「eTSI ActiveBasic」は291.6万円だが、受注生産(本国発注)の扱いで、カタログには写真すら掲載されない幽霊グレード。恐らく販売店でも積極的な販売はしないだろう。
実質的エントリーモデルは「eTSI Active」で312.5万円。これにテクノロジーパッケージ(+209,000)と純正インフォテイメントシステム"DiscoverPro"パッケージ(+198,000)を抱き合わせたモデルがリアルな最低ラインで価格は353.2万円に達する。
これが同セグメントのマツダ「MAZDA3」ならばSKYACTIV-Xエンジンを搭載するトップグレードの「X Burgundy Selection」でも345.1万円(2WD/6AT)となるから、やはり「ゴルフⅧ」は相当高いと感じてしまうね。
今後の事は判らないが、過去データに則るならば、近年「ゴルフ」はリセールが物凄く悪いのも心配のタネ。買う時高く、売る時安い様では、私のマイカーとして迎えるのは難しいな...。機会があれば、1.0Lの3気筒ターボモデルにも乗ってみたいと思う。

Posted at 2021/07/01 21:39:51 | コメント(4) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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