![[試乗インプレッション]マツダ「MAZDA2」15C(AWD/6AT) vsヤリスの結論 [試乗インプレッション]マツダ「MAZDA2」15C(AWD/6AT) vsヤリスの結論](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/045/283/682/45283682/p1m.jpg?ct=62f5abb992a5)
レンタカーでマツダ「MAZDA2」に乗ったのでレポートしておく。
最近レンタカーではトヨタ「ヤリス」が多いため、個人的にBセグメントのベンチマークに設定する「MAZDA2」との比較をしておきたい。
今回「MAZDA2」はベースモデル「15C」で価格は167.9万円(AWD/6AT)。メーカーOPは装着されない素の状態だった。
「15C」はタコメーターも省かれた法人需要主体のローコストモデル。とは言え、マツダの良心で基本的な安全・快適装備は揃う。レンタカーとして乗る分には何ら問題はない。特に、他車ではメーカーOPでも設定されない事もある「ブラインド・スポット・モニタリング」が標準装備されるのは強調しておきたい。
早速「MAZDA2」に乗り込んで感じることは、素直で適切なドライビングポジションがスッと取れること。なんか我が家に帰って来たような安心感すら漂うあたりは大したもの。
手や足を伸ばした先に有るべきものがある。5ナンバー枠に収まるコンパクトなボディと合わせ「人馬一体」と叫びたくなるフィット感が嬉しい。ベースモデルでもステアリングのテレスコ機能が省かれないのも高評価。FFモデルなら145.9万円の超バーゲンプライス。もはや神々しく見えるほど。(今時こんな価格では軽自動車も買えませんよ....)
「MAZDA2」で走り出すと低価格ながら、真っ当なクルマに乗る満足感がしっかりと得られる。前述した良好なドライビングポジションに加え、4気筒エンジンと6速ATの組合せがそう感じさせるのだろう。
「ヤリス」のガソリンエンジンモデル(1.5L)はあまりにも酷かった前身「ヴィッツ」から大躍進を果たしたが、やはり3気筒エンジンとCVTの組合せは何かと気になる挙動があり、エントリーモデルに乗っている事を意識させられてしまう。それでいて価格は「MAZDA2」よりも相当高価(ざっくり+30万円)なのだから、ここはマツダを褒めるべきだろう。
但し、「ヤリス」のコーナリング性能はちょっと驚く程に高いことは評価したい。これまで「MAZDA2」のコーナリング性能に不満を感じたことはなかったが、同コースで比較すると明らかに「ヤリス」の方がコーナリング速度が高く安定している。AWDモデルは贅沢にもリヤサスがWウイッシュボーンになることも要因だろうか。
また設計年次が新しい「ヤリス」の美点として、ボディやステアリング周辺の剛性(感)はお見事。トヨタの本気度を垣間見る瞬間である。
残念なことに「ヤリス」は価格が高い割に、ロードノイズが盛大で耳障りなことや、各部の質感が物足りないなど、トヨタらしい(?)確信犯的な割り切りも散見される。
そろそろ結論を。「MAZDA2」と「ヤリス」の1.5Lガソリンエンジンモデル(AWD)比較では僅差で「MAZDA2」を勝者としたい。やはり3気筒エンジンとCVTの組合せの減点が大きかった。「ヤリス」も6速ATを搭載していたら「MAZDA2」に勝ち目は無かったと思う。(CVTがお嫌いではない方は評価が変わるかも)
「MAZDA2」も完全にモデル末期。来年あたり新型が登場しても不思議ではない。恐らくそのタイミングで「MAZDA2」の価格は上がるだろうから、再度「ヤリス」と比較をしてみたい。

↓トヨタ「ヤリス」のガソリンモデル。

Posted at 2021/07/23 23:41:33 | |
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