![[試乗インプレッション]トヨタ「プロボックス」"G" (1.5L/ガソリン/AWD) [試乗インプレッション]トヨタ「プロボックス」"G" (1.5L/ガソリン/AWD)](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/118/961/47118961/p1m.jpg?ct=87a3361f7860)
今回は出張の相棒として、トヨタ「プロボックス」"G" (1.5L/ガソリン/AWD)をレンタカーで借りてみた。
社畜レーシング(笑)と呼ばれ営業車として日頃「プロボックス」と共に行動をしている方も多いだろうが、私の環境では商用車を運転する機会はほぼ無い。今回は荷物を積む予定も無かったが、あえて「プロボックス」を指名して借りてみた。
当日レンタカーの営業所で対面した「プロボックス」は妙にピカピカの個体だった。「これ新車で、お客さんが第一号の利用者ですよ」と。過去にレンタカーを何百回と利用してきたが、流石に"ど新車"は初めてだと思う。オドメーターは僅かに8km!!。背筋の伸びる思いで走り出す。
折角の新車でドライブ(既に仕事を忘れている...)なんだからと、写真撮影も頑張ってみた。美しい景色で有名な美瑛の丘でピカピカの「プロボックス」を撮影するサラリーマン。違和感だらけだろうが、まぁそんな事を気にしていても仕方がない。
奇しくも5月に乗った
トヨタ「カローラ・フィールダー」と同じルート・目的地だったから、そのあたりの比較もしていきたい。
「プロボックス」で走り出して直ぐに感じるのは、「カローラ・フィールダー」と比べて全般的にカッチリしていること。特にステアリング周辺の雑味が少ないことや、荷物の満載を考慮し足回りが引き締まっている事。更にはボディ剛性(感)も「プロボックス」の方が高く感じられた。
新車の「プロボックス」に対し「カローラ・フィールダー」が多少劣化していた事や、タイヤがスタッドレスだった事も考慮する必要があるが、運転が好きな人ならば、「プロボックス」の方が好ましく感じるだろうな...と思う。
一方で「カローラ・フィールダー」は中庸そのもの。フィーリングがどうのこうのと難しいことは言わず、ダラッと肩の力を抜いて淡々と目的地を目指すには最適なイメージだ。個人的に長距離・長時間の出張に連れ出すならば「プロボックス」だな。というのが正直な感想である。
「プロボックス」といえば、実用性を重視した引き出し式のテーブルや紙パック飲料も置けるカップホルダーなど利用者がリアルに欲しい装備が揃っていて、感心してしまった。個人的には、スマホを固定できる「マルチホルダー」とAC100V(100W)が取れるアクセサリーコンセントを重宝した。最近のクルマはUSBの充電ポートを備えるのは珍しくないが、ノートPCを充電可能なPD対応は少ない。JRの特急車内や客先で利用したノートPCの充電が出来るのは有り難かった。(個人的にはコレが出来るだけでもプロボックスを借りて良かったと思えた。)
「プロボックス」の残念ポイントとしては、SRSエアバックがフロント(運転席/助手席)2個に限られること。せめて頭部保護機能を備えたサイドエアバッグは装備すべき。またハイブリッド車が2WDに限られるのも残念。コスト制約も厳しいセグメントだから難しいとは思うが、AC100V(1500W)のアクセサリーコンセントの装備と合わせ実現を期待したい。
プロボックスは性格上、あちこちの作業現場等で活躍しているだろうから、AC100V(1500W)のアクセサリーコンセントがあれば重宝されると思うけどね。
今回お借りした、トヨタ「プロボックス」"G" (ガソリン/AWD/CVT)は186万円(税込)。以前のイメージからすると「プロボックス」も値上がりしたな...と感じるのだが、軽自動車でも200万円超が珍しくないご時世。
日本国内で使いやすい5ナンバー枠を極めたビジネスバン。熟成を極めた完成モデルと評価しても良いと思う。
個人的に、いつか車中泊をしながら北海道内をぐるっと巡り写真撮影する旅に出たいな...と思っているが、「プロボックス」は荷室の広さだけでなく高さもあるので有力候補かもしれない。5ナンバー(乗用登録)仕様の復活を希望します。

Posted at 2023/07/30 13:50:58 | |
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