![[ファーストインプレッション]トヨタ「ハリアー」HYBRID G (E-Four) [ファーストインプレッション]トヨタ「ハリアー」HYBRID G (E-Four)](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/862/788/47862788/p1m.jpg?ct=8d2d542d3abe)
トヨタ「ハリアー」HYBRID G (E-Four)が納車されて四か月。走行距離がようやく1,000kmを突破したのでファーストインプレッションを書いておく。
今年は例年以上に多忙を極めたとはいえ、新車購入以降1000kmの走行に4か月を要したのは初だろう。流石に酷いな...と反省。言い訳だが「ハリアー」のボディサイズが大きく、分散する賃貸ガレージで最も遠い所に格納していることも要因ではある。もう少し近くに寸法に余裕のある賃貸ガレージの空きが出たら借り換える予定でいるのだが、なかなか出物が無い。都市部で複数台所有は何かと大変。
そもそも我が家では私しかクルマに乗らないのに3台のマイカーを所有する意義があるのかと、今さらながら思い悩み始めている。数年前から「ガソリンエンジン車に乗れるのも今のうち」と変なブーストを掛けて色々購入してきたが、なんか風向きも変わったようで、もう暫くは大丈夫そうな気もしてきた。そろそろ1台減車する時期かもしれない。
さて。トヨタ「ハリアー」は前マイカー「ヤリスクロス」の騒音・振動が許容出来ず、早期退役を決断。後継として選定したのが「ハリアー」だった。当時は半導体不足等の納期遅延が完全に解消されておらず、1年近く納車待ちが発生すると聞かされていたが、急激に状況が改善されたのか予定よりも速い納車となった。一般的に納期短縮は良い事だが、タイミング悪く
ルノー「トゥインゴ」の納車と時期がモロ被りで、不本意ながら「ハリアー」は暫くガレージで休眠となっていた。
「ヤリスクロス」で残念な評価となったトヨタ方式のハイブリッドを「ハリアー」で汚名返上する目論見は今のところ成功だったと思う。支払額は「ヤリスクロス」+150万円位だったが、クルマの完成度はそれ以上の価値が有るとすら感じている。「ハリアー」はGA-Kプラットフォームを採用するモデル中で低価格な部類。レクサス「LM」やセンチュリー(SUV)にも使われていると思えば、お買い得と言って良いだろう。
エンジンは2.5L(NA)のA25A-FXS型で178ps/5,700rpm・22.5kg-m/3,600〜5,200rpmを発揮するのに加え、フロントモーター(120ps/20.6kg-m)・リヤモーター(54ps/12.3kg-m)を搭載するから、「ヤリスクロス」に比べ圧倒的にモーター駆動感が強く長続きする。想像以上にパワフルで、アクセルをガンッと踏んだ際はちょっと驚くような加速力があるが、まぁ基本はシズシズと街中をクルージングしているのが似合うクルマだろう。
更に言えば静粛性が高く、メーターを凝視していなければエンジンの始動に気が付かないことが多い。まさにこの部分が「ヤリスクロス」最大の不満ポイントだったから、投資の効果はあったと評価している。
また、細かい話で恐縮だが、「ハリアー」に乗って初めて実感したことは「エアコンのファンノイズ」が極めて小さいこと。これまでエンジンやロードノイズの大小はクルマ毎にキャラクターが有ると思っていたが、「ファンノイズ」もクルマの静粛性に大きな影響を与えている。まぁ全般的に静粛性が高いから「ファンノイズ」にも気付いたと言うべきなのかもしれない。「ハリアー」に乗った後で「トゥインゴ」に乗ると笑ってしまうくらい「ファンノイズ」は酷い。
「ハリアー」は現代の「マークII」だと思っている。勿論「ツアラーV」ではなく「グランデ」。"高級車"と呼ぶには躊躇するが、やはりB・Cセグメントのクルマより色々手が込んでいて、なるほど値段は嘘を付かない。と思わせるポイントが随所にあって興味深い。「ハリアー」に乗っていると、私が子供の頃、我が家はマイカーすら買えなかったが、周囲は「マークII」や「クラウン」に満足気に乗っていたなぁ...なんてつまらないことを思い出した。子供時代に宿ったコンプレックスとは厄介なもので、36台もの愛車遍歴を経ても晴れることが無い。クルマの他にも「タミヤのラジコン」や「バブルコンポと呼ばれるソニーやパイオニアのコンポ」にも憧れましたねぇ~。
だからといって「ハリアー」を凄く気に入っているかと言えばそうでもない(笑)。期待していたトヨタ方式ハイブリッドのパフォーマンスや静粛性には満足しているが、やはりクルマトータルで見れば運転していて楽しい部類ではない。クルマに安楽さを求めれば当然の結果だろうが、ドライビングプレジャーは薄れていく。個人的にもう少しピリッと筋の通った部分が有れば良かったと思うが、恐らくそれは「ハリアー」の世界観ではなく、マツダ「CX-5」辺りの方がイメージに近いのだと思う。
まぁ私もあと5歳位年齢を重ねると、「ハリアー」の世界観を心底好ましいと思うかもしれないと感じることもある。特に長距離を延々と走る際にそう感じるのではないかと思っている。秋になって繁忙期が終わった頃、ちょっと「ハリアー」で稚内とか網走とかまでロングドライブをしてみようと思っている。このクルマの評価はそのあとで再度行いたい。

Posted at 2024/08/03 19:43:34 | |
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