![[試乗インプレッション]ホンダ「フィット」e:HEV BASIC(4WD) [試乗インプレッション]ホンダ「フィット」e:HEV BASIC(4WD)](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/048/007/848/48007848/p1m.jpg?ct=b790e301317a)
先日レンタカーでホンダ「フィット」のe:HEV BASIC(4WD)に乗ったのでインプレッションを書いておく。2001年に登場した初代「フィット」の爆発的な大ヒットはまだ記憶に新しいが、もう20年以上も前の話なんですよね。年も取るはずだ...。現行モデルは4代目で2020年2月に登場しているから、そろそろモデル末期に差し掛かる頃だろうか。
避けているつもりは全く無いが、何故かホンダ車に乗る機会が少ない。レンタカーでもホンダ車が割り当てられることは少なく、ある意味新鮮だった。過去記事を遡るとホンダ車のインプレッションを書いたのは
2021年9月に現行「シビック」に乗せて頂いて以来だった。
今回乗ったグレードはe:HEV BASIC(4WD)で価格は234万円。その名の通り「フィット」の最もベーシックなエントリーモデル。フィットも高くなりましたね。
早速e:HEVの「フィット」で公道を走りだす。エントリーモデルらしく、ステアリングやシフトレバーはウレタン。USB充電ポートも無い。高価なハイブリッドシステムにコストを全振りしたと理解すべきだろうか。これで200万円位なら然もありなんと納得するところだが。Honda SENSINGやLEDヘッドライト等の安全装備が省かれないのは評価したい。
エンジンは1.5Lで106ps/6,000-6,400rpm ・13.0kg-m/4,500-5,000rpmを発揮するが、基本は発電機に徹するタイプ。対してモーターは123ps/3,500-8,000rpm・25.8kg-m/0-3,000rpmを発揮するから、一昔前のBセグコンパクトカーとは一線を画すスムーズでトルクフルな走りには驚くしかない。またホンダ方式のストロングポイントとして、"e:HEV"と気付かない位にエンジンの回転と走行フィールが自然に調和している事だろう。リニアシフトコントロールと呼ぶ制御が効いているのか、エンジン回転数と加速感のズレが少ないのは心地良かった。
燃費効率だけを追求すればトヨタ方式に一日の長があるのだろうが、どうしてもエンジンが頻繁に停止/再始動を繰り返す事による違和感・騒音・振動が気になってしまう。また、日産のe-Power方式はいかにもモーターで走行していますと言うBEV寄りなデジタル風味の乗り味に興醒めしてしまう自分がいる。もはや好みの世界としか言いようが無いが、現時点の私にはホンダの"e:HEV"が一番肌に合うような印象を受けた。
今回はスケジュールの都合でワインディングが含まれないルートだったのに加え、走行距離も100km程度。更に言えばタイヤも既にスタッドレスタイヤを履いていたから、また来春以降改めてじっくり乗りたい。今回の燃費はメーター表示で24.2km/L。なかなかの低燃費だった。
個人的な好みを言えば、少しステアリングが軽過ぎる事と、直進安定性はもう少し引き上げたい。フロアやステアリング周辺の剛性感も最新のライバルと比較すると物足りない印象もあるが、Bセグコンパクトカーには求めすぎかもしれない。
次回は「ヴェゼル」のe:HEVモデルにも乗ってみたい。

Posted at 2024/11/02 15:46:12 | |
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