ホンダ・シビックTypeRを丸1日・約200km程テストすることが出来た。2007年03月にデビューした3代目となる「シビック TYPE R」。まもなく、イギリス製のシビック(ハッチバック)TYPE Rが輸入されるらしいが、その前に日本版「シビック TYPE R」をテストしてみたかった。普段S2000に乗っているが故に、どんなクルマなのか興味があったがこれまで試乗する機会を逸していた。用意されたテスト車は約9000km走った試乗車で、正確には現行型ではない。現行型は昨年9月にマイナーチェンジを実施。一部フェイスリフトされている事を予めお断りしておく。私のS2000もようやく6000kmを超え、どちらも遠慮無くVTECサウンドを楽しめる状態である。「シビック TYPE R」は全長4540mm 全幅1770mm 全高1430mm ホイルベース2700mmで車両重量は1270kg。エンジンはK20A型のNA2.0L VTECエンジンで225PS/8000rpm 21.9kg-m/6100rpmを発揮。10.15モード値は11.0km/L。ミッションは6段MTのみとなり、価格は283.5万円。比較材料として、S2000のスペックを記すと全長4135mm 全幅1750mm 全高1285mm ホイルベース2400mmで車両重量は1250kg。エンジンはF22C型のNA2.2L 縦置のVTECエンジンで242ps/7800rpm 22.5kg-m/6500~7500rpmを発揮。10.15モード値は11.0km/L。ミッションは6段MTのみとなり、価格は386.4万円。






僅かな時間であったが、とりあえず新型プリウスに乗ってきた。既に受注は23万台?とも言われており、現代版日本の国民車になった感すら有る。(まぁバブルの頃はマークII兄弟で月販4万台とか売ってたから驚きはしないのですが。)減税(取得税と重量税)に加え、新車購入補助制度(車齢13年超の車を廃車にしてエコカーに買い替える場合25万円)が後押ししているのは間違いないが、そんなにバカ売れする程素晴らしいクルマなのか...とイマイチ納得出来ない部分もあった。乗ってみた後の結論から言ってしまえば、やはり異論アリと言うことだ。テストしたグレードは売れ筋の「1.8S」220万円。スペック的には全長4460mm 全幅1745mm 全高1490mm ホイールベース2700mmで車重は1350kg。10・15モード値は35.5km/L(JC08モード値は30.4km/L)エンジンは型式「2ZR-FXE」の1.8L直列4気筒DOHC。最高出力99ps/5200rpm 最大トルク14.5kg-m/4000rpmを発揮するアトキンソンサイクルである。モーターは最高出力82PS 最大トルク21.1kg-mを発揮する。システム総合では最高出力136PSとなる。突然細かい話で恐縮だが、プリウスに乗り込んでまず疑問に思うことがパーキングブレーキ。プリウスのエレクトロシフトマチックでは通常のATでいうパーキング(P)はシフトではなくスイッチとなるのに対し、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)は地味な足踏み式パーキングブレーキになる。最近VWパサートや新型レガシィ等の様にパーキングブレーキがレバーではなくスイッチ式になっているクルマが多くなっており、混同してしまう。プリウスの場合、パーキング(P)とパーキングブレーキは1つのスイッチで兼用出来ないのだろうか。(私の利用シーンでは兼用出来そうだが...)新型プリウスの最大の疑問はインパネである。オーリスの流れを汲むような砂丘(?)の様な形状だが、私は圧迫感を感じてしまうし、機能的な優位性を見いだせない。そしてなにより質感が低い。軽量化のために肉厚にしたくない意志もあろうかと思うが、普通のクルマよりも面積が広いだけにペナペナのプラスチック然とした雰囲気は興醒め。また、今回からエコドライブモニターがカーナビのモニターから独立した。これは正しい選択だと思うが、残念ながら見辛い。もう少しコストを割いて高精細なカラー液晶を奢って欲しかった。(新型アクセラのi-Stopモニターは良かった)室内の質感については先代のプリウス(後期型)の方が圧勝と言っていい。先日試乗したレクサスのHS250hに比べるとさすがプリウスはモーターだけ(EV状態)で走る時間が長く、独特の走行感覚は断然濃厚と言える。個人的には「ECOモード」と「パワーモード」の味付けが極端すぎるように思えた。やはり、ステアリングは軽すぎるしほとんどインフォメーションが感じられないのは怖い。更に、もの凄くAピラーが視界を遮り鬱陶しいだけでなく、ボンネットが一切視界に入らないので正直、運転し辛いクルマだ。空力とハイブリッドカーらしい(?)スタイリング実現のために失ったものはあまりにも大きい。それは後方(斜め/真後ろ)視界にも言えることであり、私はどうにも納得が出来なかった。どんなに燃費が良くても見切りが悪くてクルマを擦ったりしてしまったら...その修理代はガソリン代を浮かした分などすぐ吹き飛んでしまうのに。走行関係については“ツーリングセレクション”になれば随分と良くなると言う評論家の報告を良く目にするので、そちらも試してみたいところだが、今回乗った「1.8S」は...まぁ退屈。鼻先が重く感じ、ドタドタと落ち着かないフィーリングは随分安っぽく感じる。何というか、従来的価値観で言うところの「運転が楽しいクルマ」的な尺度で採点すれば確実に不合格。しかし、このクルマはモノサシが違うんだろう。むしろモーターで走る独特の走行感覚や燃費をゲーム感覚で追求するような新しい楽しさを見出すべきと実感。そう言う意味では断然ホンダ・インサイトの方が従来的価値観では合格点を出せる。普通のクルマにモーターをプラスして燃費を良くしようとしたインサイトに対し、複雑な電気仕掛け(?)のプリウス。やはりこの2台を比較して優劣を論じることに無理があるのではないだろうか。私は年間にせいぜい1万kmしか走らないライトユーザー。であるならば、ピークホールド的な燃費性能よりもまだまだ従来的価値観で走る楽しさを味わいたいのが本音。もし私がこの2台から買うならば迷わず「インサイト」だな。今回の試乗でこれだけはハッキリと確認出来た。


日産は「スカイライン クロスオーバー」を発売した。「スカイライン クロスオーバー」はクーペとSUVの融合から生まれた流麗で躍動感のあるデザインを特徴とし、3.7L「VQ37VHR」エンジンとマニュアルモード付7速ATによる意のままに反応する気持ちのよい加速など、スカイラインとしての優れた運動性能をさらに洗練させながら、高級車にふさわしい、しなやかで上質な乗り心地の両立を目指した。また、駐車ガイド機能付き「アラウンドビューモニター」や、レーンデパーチャープリベンション(車線逸脱防止支援システム)などの先進装備を採用した。目標販売台数は僅かに200台/月。なんとも寂しい数字である。全長4635mm 全幅1800mm 全高1575mm(ルーフレール装着時1600mm)で車重はFR(2WD)が1740kg/4WDが1830kgとなっている。エンジンはスカイラインクーペ同様の「VQ37VHR」V6 3.7L 最高出力330ps/7000rpm 最大トルク36.8kg-m/5200rpmを発揮し、10・15モード値は9.7km/L(2WD)・9.1km/L(4WD)となっている。このクルマSUVの範疇ではあるが、最低地上高は165mm(4WDは150mm)とあまり高くはなく、普通の乗用車でも150mmは珍しくない。まぁクーペとSUVの融合というのはこういう事なんでしょう。気になる価格は370GT(2WD/7AT)420万円~370GT FOUR Type P(4WD/7AT)499.8万円となっている。しかし、「スカイライン クロスオーバー」なんて冗談みたいな名前で本当にデビューしてしまったことにまずは驚き。もう少し何かあるでしょうに....。そして予想通りとはいえ馬鹿のひとつ覚えのように3.7L一本しかエンジンの設定がないこと。どうせ売れないのなら利幅の大きい3.7Lで400~500万円を取ろうという設定なんでしょうが、あまりにも日本市場のことを考えていない最近の日産には怒りを通り越すものを感じます。ご存じ、北米では"Infiniti EX"として販売されるスカイラインとは別車種(スカイライン=Infiniti G)だから、スカイラインの派生車種扱いしているのも違和感あり。(どうしてもスカイラインのブランドで売るのならせめてテールランプは◎◎にしようよ)スタイリング的にはフロントマスクには違和感があるが、後ろ姿はイイと思う。2.5Lの4WDが350万円位で買えれば北国ではもう少し反応がありそうだけどねぇ。ムラーノには2.5Lが設定されているが、直4エンジン(QR25DE)である事とボディがあまりにも大きい(全長4825mm 全幅1895mm 全高1700mm)のでこっちもパスかな。日本のメーカーなのに、日本のことを考えない様なメーカーは応援出来ませんね。日産の迷走は続く....。

いち早くレクサス・HS250hをテストする機会に恵まれた。まずは簡単に概要から。レクサスブランド初のハイブリッド専用モデルとなる「HS250h」はその名の由来である



ベリーサの走行距離が2000kmに達した。納車から3.5ヶ月ほどかかっている。S2000との2台体制であり、かつ通勤ではクルマを使わないので平日はほぼ不動....。おのずとロングドライブはS2000で、ベリーサは買い物などの日常用途に役割分担されてしまうので距離はどうしても伸び悩んでしまうが、セルモーターが回る回数はベリーサの方が断然多いのだ。平均すると20km以下の走行ばかりだろう。そんな超短距離ばかりの走行でベリーサの平均燃費は約11km/Lと言ったところ。レギュラーガスを月に1度満タンにするかどうかの頻度だから経済性については納得の範疇かな。今日かなり久し振りにベリーサで200km程の距離を宇都宮までドライブ(全て一般道)をしてきたが、本日の平均燃費は17km/Lを記録。コンスタントに走ればかなり燃費が伸びるクルマである。もし、ベリーサにもi-Stop(アイドリングストップ機能)が付いていたら....。あと数年後には当たり前の装備になっているのかも知れませんね。巷ではあまり話題に上ることも少ないベリーサですが、クラスを超えた静粛性と適度にスポーティなアシとステアリング。ボディサイズの割に大きな1.5Lエンジンの余裕で価格以上の満足度が得られるクルマだと思います。私の好みから言えばタイヤをインチアップしてもう少しグリップ力が欲しいところ。(乗り心地とはバーターになるが)まぁ5000km位はこのまま走ってから考えよう。
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急転のクルマ選び〈続編〉 カテゴリ:その他(カテゴリ未設定) 2025/09/02 07:53:25 |
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