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2011年10月10日 イイね!

[試乗インプレッション]マツダ・デミオ 13C (5MT) 念願成就

[試乗インプレッション]マツダ・デミオ 13C (5MT) 念願成就以前より、一度は乗ってみたいと思っていたマツダ・デミオのベースモデル「13C」に設定されている5MT車をテストすることが出来た。今のご時世、販売台数が見込めないMT車を試乗車として用意する販売店は稀。スポーツグレードならまだしも、ベースグレードのMT車なんて絶望的と思っていたが、埼玉のマツダレンタカーでコッソリと「13C」の5MT車がレンタカーとして提供されている事を知り、早速手配した次第。
写真の通りMC前のモデルであり、ボディ色がいかにもビジネスライクなシルバーで有ったのは残念だが、贅沢は言えまい。当日は生憎の雨模様。しかも、かなりの大雨であった。今回はいつものテストコースを断念し、群馬県へ向かう往復260kmのコースを選択した。内訳としては140kmが高速道路で残りの120kmは国道中心の一般道で半分程度はノロノロの混雑だった。
現行型デミオ(DE型)をテストするのは何回目だろうか。ブログに書かなかった分も含めると相当な回数乗っている。ビジネスや旅行等でレンタカーを借りる際はデミオ(又はアクセラ)を指名しているので当然ではあるのだが。私の中では準マイカー的存在である。
2007年7月の登場以来、既に丸4年が経過し、5年目に突入した現行デミオだが、そのスタイリングは今でも色褪せておらず、国内外を見渡しても傑作と呼べるスタイリングだと思う。「2008世界カー・オブ・ザ・イヤー(WCOTY)」受賞の実力は伊達ではない。ある意味で奇跡的な出来事だったのかもしれない。マツダの開発陣は次期デミオのスタイリングには相当苦労するだろうね。
さて、念願の5MT車のシフトレバーはAT車と同じ部分にあり、FIAT500(1.2SPORT)や2001年に登場した2代目シビックTypeR(英国産)にも通じる。スッと手を伸ばした先にシフトレバーがあり、見た目に反して(?)とても操作しやすい。ショートストロークで手応えも少し重め。119.5万円のクルマにも関わらず、思わずニンマリ。このクラス・価格帯のMT車としては望外にスポーティなフィーリングを持ったミッションだと言える。
「13C」のエンジンは91ps/6000rpm 12.6kg-m/3500rpmを発揮。車量は970kgだから、パワーウエイトレシオは10.7kg/ps。レッドゾーンは6500rpmに設定されている。既に2.8万キロを走破した固体だったので、遠慮なくアクセルを踏み込むと、いかにもマツダらしい軽快なサウンドと共に吹けあがって行く。以前より、MTで駆るには絶好のパワーユニットだと思っていたが、やはり想像通り。主戦場である欧州を意識したのか、それとも燃費重視なのかは不明だが、2速以上の変速比が意外とハイギアであり、個人的好みを言えば2・3速はもう少しローなギア比だと面白いのだが。最終減速比以外は、1.5Lの「デミオSPORT」とも共通の変速比だから、よりパワフル(113ps/6000rpm 14.2kg-m/4000rpm)な1.5Lを選択するともっと楽しめる気がした。
しかし、119.5万円のクルマでそんなレベルの事まで考えてしまうほどデミオのベースモデル「13C」は面白かったのだと理解して頂きたい。大雨の山道でもコーナリングやブレーキ性能に不安は無く、MTを駆使しながらのドライビングは眠くなっている暇が無い。高速道路の直進安定性はもう一息頑張りたいところだが、価格まで考慮に入れればこのクルマのパフォーマンスに一切の不満は無い。私なら、購入後にタイヤを「SPORT」相当の195/45R16へアップデートし、AutoExeのストラットタワーバーなんかを入れて遊んでみるかもしれない。そんな妄想すら始まっていた。
ご存知の通り、デミオは既にMCを実施。「SKYACTIV」が話題の中心だが、嬉しい事に「13C」の5MT車はキッチリとラインナップに残されている。今回のMCでトリップコンピューター(燃費計など)が追加されたり、バリューパッケージ(+5万円)で後席のシートベルトとヘッドレストが3名分用意されるなどMC前モデルの不満点が解消されているのはニュース。フロントフェイスも「SPORT」系との差異が縮まり、精悍さがアップしている。残念なのは、DSC(横滑り防止装置)が「SKYACTIV」以外には選択肢が無いことである。
970kgと軽量なボディを軽快なサウンドと吹け上がりを見せるエンジンと5MTを駆使してクルマを走らせる喜び。実は最近ではすっかり縁遠くなってしまった様に思う。以前、フィアット500の5MT車「1.2SPORT」の試乗記をアップしたところ、当ブログでは大変な人気記事となっている。(歴代4位)コンパクトなMT車の選択肢が少なく、試乗車も少ないことからネットで情報を探しておられる方が多い事の表れだろうか。今回のデミオ「13C」はフィアット500の楽しさを95%程度カバー出来ていると思っていい。あちらは208万円のプライスを掲げるが、1.2LのSOHCエンジンは69ps/5500rpm 10.4kg-m/3,000rpmを発揮し、車重は990kg。実はデミオ「13C」とスペック的にも結構近い。両車を乗り比べた感想として、ボディの剛性感やエンジンサウンド・インテリアの質感などに価格差なりのアドバンテージをフィアット500に感じるが、22ps/2.2kg-mのエンジンスペックの差はそのままデミオの動力性能として発揮されている。それよりも88.5万円の価格差はもはや「比較検討」する価値を感じないほど大きい。もちろん、フィアット500にSTART&STOPシステム(アイドリングストップ機能)や7エアバッグ・ESP(横滑り防止装置)が装備されることは考慮する必要が有る。もし、デミオの「SKYACTIV」に5MT車が有れば胸を張ってデミオの勝利宣言が出来たのだが。次期モデルに期待。
ロータリーエンジン搭載車「RX-8」を廃止し、「SKYACTIV」テクノロジーの開発に邁進するマツダ。燃費だけではなく、走りの楽しさも両立すると公約しているから、不安視はしていないのだが早く、その完成形を試してみたいものだ。
今回、264kmを走破し給油は13.1Lで燃費は20.15km/Lと大台突破を達成し、また驚いた。今回は遠慮なくブンブンとエンジンを回していたし、雨天のため除湿目的でエアコンは100%動作。改めて、シンプルなMT車は燃費が良いことを実証してしまった。MT車に抵抗が無い人はハイブリッド車なんて買ってる場合じゃないですよ。私が購入するならば、エコカー減税を無視して受注生産の「15C」にも設定のある5MT(133.5万円)かな。「SPORT」は162.1万円と割高感があり、スイフトスポーツへ興味が行ってしまうから。「15C」にSRSサイド+カーテンエアバッグ・ドライビングコンフォートPKG・イモビライザー・アドバンストキーレス(全てセットOP)を追加しても148.7万円。うーんお買い得。ボディ色はトゥルーレッドかスピリティッドグリーンで悩むんだろうな。


↓群馬で立ち寄った「永井食堂」。もつ煮で有名なお店。とても美味だった。



Posted at 2011/10/10 20:22:31 | コメント(8) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ
2011年10月07日 イイね!

[嗚呼...生産終了が決定]マツダ RX-8 「SPIRIT R」

[嗚呼...生産終了が決定]マツダ RX-8 「SPIRIT R」いつか「その日」が来ると言う事は判っていたはずだが、やはり現実になると何とも言えない寂しさと悔しさを感じている。私にとっては某パソコンメーカー・トップの死よりも衝撃的なニュースだ。
マツダはロータリーエンジンを搭載した4ドア・スポーツカー「RX-8」に特別仕様車「SPIRIT R(スピリットアール)」を設定する。これは2003年4月に発売された「RX-8」の9年に渡るモデルライフを締めくくる「ファイナルモデル」を意味しており、マツダの魂とも言えるロータリーエンジンの生産中止も意味する事となる。「RX-8」の生産は2012年6月で終了し、ファイナルモデルは1,000台の販売を予定している。発売開始は11月24日。
「RX-8 SPIRIT R」は、「RX-8 Type RS」(6MT車)および「RX-8 Type E」(6速AT車)をベースとして、専用シートや専用塗装アルミホイールなどを設定し、「マツダ RX-7」の最後の限定車にも採用された「SPIRIT R」(写真の一番下)の名称に相応しい演出を施した。更に、ベース車ではメーカーオプションであった「SRSカーテン+サイドエアバッグ」を標準装備とした。なお、「RX-8 SPIRIT R」発売後のラインアップは「SPIRIT R」と「Type G」(6速AT)の2グレードのみとなる。
マツダは「RX-8」の生産は終了するが、今後もロータリーエンジンの研究・開発を継続していくと宣言しており、ロータリーエンジンは無くなるのではなく、一時休止という事らしい。しかし、誰の目にも復活は困難な道のりであり、数年以内に復活と言うほど簡単な問題では無いだろう....。
「SPIRIT R」の価格は312万円(6速AT)~325万円(6MT)となっている。細かく見ていくと、6MT車と6速ATで装備に細かな違いがある。代表的な例は6速ATが本革シート(ブラック+赤ステッチ)なのに対し、6MT車は専用のRECARO社製バケットシートとなる。ボディ色は「アルミニウムメタリック」「スパークリングブラックマイカ」「クリスタルホワイトパールマイカ」の3色を設定する。個人的には「ベロシティレッド」や「ストーミーブルー」が落とされたのが惜しい。
無くなると判ってから騒ぐのが日本人の悪い癖だが、ロータリーエンジン車については過去に何度か購入寸前まで検討しつつも、見送ってしまった事を思い出している。特にまだ社会人1年生の時に購入した「インプレッサWRX STi」と最後まで悩んだのがRX-7だった。確かグレードは「タイプRB バサースト」じゃなかったかな....。そして2008年に「S2000」を購入した時も、最後まで候補に残っていたのが「RX-8」の「TypeRS」だった。少し言い訳をすれば(汗)「インプレッサ」の購入時は北海道に住んでおり、冬期間の雪道を考慮してFRの「RX-7」では無くAWDの「インプレッサ」を選択してしまった。しかし、その数ヵ月後には首都圏へ転勤する羽目となり、この選択は完全に失敗だった。「S2000」の時はリーマンショック前夜のガソリン高騰の時期(ハイオクが200円/Lを超えた!!)にドンピシャだったため、燃費を気にして多少怯んだのは事実。まぁ「S2000」の方が「RX-8」よりも先にモデル廃止になると確信を持っていたため、この時のチョイスに後悔は無いのだが...。いずれにしても、一度は乗りたいとずっと思っているロータリーエンジン車を新車で購入出来るチャンスはあと僅か。うーん。今夜は寝苦しい夜になりそうだ。

関連記事◎ [試乗インプレッション]マツダ・RX-8 TypeS 6MT





↓RX‐7最後の限定車「スピリットR」2002年4月発売 
Posted at 2011/10/07 20:30:13 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ
2011年10月04日 イイね!

[試乗インプレッション]マツダ・アクセラスポーツ 20S SKYACTIV

[試乗インプレッション]マツダ・アクセラスポーツ 20S SKYACTIV  MC後のマツダ・アクセラに乗ることが出来た。グレードはもちろん「SKYACTIV」テクノロジーを採用した「20S」。当面はこのグレードが販売の中心になるだろう。まぁ販売が落ち着いてくると徐々に低価格な1.5Lモデルが増えてくるんだろうけどね。今回は発売当初ということもあり、混雑した市街地を約30分程度走っただけのショートインプレッション。近いうちに恒例のロングテストも実施する予定である。
テスト車のボディ色は「インディゴライトマイカ」という少し明るい紺色。宣伝ではエコ色である「スカイブルー」をプッシュしているが、個人的に品のある紺色が気に入った。自分で買うとすれば、コレと「ベロシティレッド」で悩むだろうな。
試乗車は17インチのアルミを装着しており、メーカーOPの「ツーリングコンフォートI・II」を装着した状態だった。価格は215万円にメーカーOPが+14万円で229万円。私の脳内見積りではこれに「BOSEサウンド+バックガイドモニター(11.55万円)」を加えたら完璧。それでも240.5万円と充分リーズナブル。
「SKYACTIVデミオ」の発表時に比べると、マツダのお店も比較的静かな印象で、試乗もスムーズに開始。やはり、今やエコカーの燃費は30km/L台に乗らないと話題にもならないのだろうか。極めて偏ったムーブメントだと思う。やはり走りの楽しさが一番大切なのに。
早速エンジンをスタート。お店を出て軽く加速を始めると直ぐに「オッ」と思うのは、新開発の6速ATである「SKYACTIV-DRIVE」の出来が良いこと。トルコンのズルッとした滑りも感じられない。もちろん、CVTの様な違和感も無く、DSGの様なブルブルとした微振動も無い。スッと繋がってスルスルと加速していく。これは「少し新しい感覚」と表現したい。何も考えずに運転していれば、ウルトラスムーズなクルマと言う印象かもしれないが、少し神経を研ぎ澄ませながら運転していれば「SKYACTIV-DRIVE」がもたらす新しい加速感を充分に体感出来る。ステアリング脇に設置されたパドルシフトを操作すると、予想を上回る電光石火のタイミングでシフトダウンされるのも痛快。ただ、MC前モデル(5AT)に比べ発進加速などが随分と穏やかな味付けになったのは驚いた。燃費を優先したのだろうが、マツダファンの多くは少し物足りなく感じるかもしれない。もちろん、アクセルを少し踏み増せば良いのだが、MC前のドラマチックな走りも捨て難いなぁ...という印象を最後まで払拭出来なかった。
アイドリングストップ機能(i-Stop)はMC前モデルに比べ、頻度と停止時間。そして再始動時の振動等全ての面でブラッシュアップされていた。以前はアイドリングストップの「OFF」スイッチを押そうかと思う瞬間があったが、新型は気にならなかった。完全に常用OKだろう。
毎回アクセラに乗る度に思うのが、ステアリングの重さや路面からのフィードバック。ブレーキのフィーリングなどが秀逸で、何も不満に思うことが無い。シートもたっぷりしたサイズと適度に包み込むサポートが心地よい。エンジンサウンドも適度に耳へ届き気持ち良い。クルマの基本骨格を真面目に作りこんだ結果だろう。見えない部分はアッサリと手を抜いてしまうトヨタ車とは次元が違う。
今回のショートインプレッションでは新開発の6速AT「SKYACTIV-DRIVE」のキレの良さが印象に残ったものの、発進加速の穏やかな味付けなど、燃費重視の犠牲になった部分も見え隠れしていたことが少し残念に感じた。私は多少の燃費よりも、運転の楽しさを追及したいタイプだから。運転中にフと感じたことは、アクセラもゴルフも同じ悩みを抱えているな...と言うこと。ゴルフはTSIエンジンで小排気量ターボを採用し、7速DSGを組み合わせた。アクセラは圧縮比を上げた(しかも日本仕様はレギュラーガス)「SKYACTIV-G 2.0」にロックアップ領域を拡大した6速AT「SKYACTIV-DRIVE」を組み合わせることで、両車とも走りと燃費の両立を目指した。どちらのアプローチも興味深いものであるが、やはり従来的価値観である「走りの楽しさ」についてはどこか薄味になっているのではないかと思う。ただ、今のところ「ゴルフ」と「アクセラ」の比較では「アクセラ」の方が走りの楽しさを残していると思う。少しモヤモヤが残った試乗インプレッションになってしまったが、今回は混雑した市街地オンリーの感想である。やはりアクセラはロングドライブを共にしてから最終判断としたい。


Posted at 2011/10/04 00:21:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 試乗インプレッション | クルマ
2011年10月01日 イイね!

[マイナーチェンジ]マツダ・アクセラ SKYACTIV第2弾!! 絶賛したいクルマ。

[マイナーチェンジ]マツダ・アクセラ SKYACTIV第2弾!! 絶賛したいクルマ。マツダ・アクセラが大規模なマイナーチェンジを実施。デミオに続く「SKYACTIVテクノロジー」を採用する第2弾として再スタートを切った。デミオは「SKYACTIV-G」と呼ぶエンジンのみの搭載だったが、アクセラはエンジンに加え、「SKYACTIV-DRIVE」と呼ぶ新開発の6速ATを採用する事がニュース。
今回のMCは否が応でも「SKYACTIV」に話題が集中するだろうが、実は全般的に中身の濃いMCとなっている。最近の日本メーカー製のクルマとしては非常に良心的なクルマ。テストは近いうちに実施する予定だが、カタログを眺めている段階から既に絶賛したいクルマである。
まずは「SKYACTIVテクノロジー」の話題から。MC前も2.0L車は直噴+アイドリングストップ(i-Stop)に5ATを組み合わせることで、燃費には相応の配慮をしていたが、パワートレーンを一新。新開発の2.0L直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」に手動変速機の様なダイレクト感を実現したと言う新開発の6速AT「SKYACTIV-DRIVE」を初めて搭載し、爽快な走りと燃費性能の両立を目指した。
「SKYACTIV-G 2.0」のスペックは2.0L直噴の水冷直列4気筒DOHC16バルブで圧縮比は12.0。デミオの場合は圧縮比14を達成していたが、アクセラは燃費と走りの両立やレギュラーガスへの対応も含め、12.0に留まっている。フルスペックの「SKYACTIV-G 2.0」は来年登場のCX-5になるだろう。出力は154PS/6000rpm 19.8kg-m/4100rpmを発揮する。
注目の新開発6速AT「SKYACTIV-DRIVE」は、従来49%だったロックアップ領域を82%にまで拡大し、MT車の様にダイレクトなシフトフィールと、スムーズで力強い加速を実現したという。安易にCVTを選択しなかったマツダには喝采を贈りたい。もちろん一刻も早くテストドライブにて体験してみたい。MC前の5ATもかなり切れの良いミッションだったと記憶しているから尚更である。
今回のMCで日本仕様のアクセラに「SKYACTIV-MT」と呼ぶ新開発の6MTが設定されるのではないかと密かに期待していたが、叶わなかった。欧州・北米仕様には存在するから決して「無いものねだり」では無かったはずだ。まぁ今後のモデル追加に期待しておこう。もし設定されていたとすれば、今頃は熱のこもった商談中だったハズ。
全車にボディフレームの板厚増加やクロスメンバーの閉断面化などの剛性向上プログラムを実施し、操縦安定性の向上と走行時の騒音を低減したほか、最新世代のマツダの走りを表現する「統一感」にこだわったチューニングが実施された。クルマのさまざまな動きがなめらかにつながり、ドライバーの操作に対してクルマが違和感なく忠実に反応する感覚のこと。MC前はスパッと切れのある味付けが良くも悪くもキャラクターであったから、どのような変化を遂げたのか興味深い。
販売の中心はSKYACTIV-G 2.0を搭載する「20S」215万円(FF/6AT)だろう。装備も充実しており、SRSサイド+カーテンエアバッグ・DSC(横滑り防止装置)・リヤ3名分のヘッドレストと3点式シートベルト等の安全装備もビシッと標準装備する。欧州ではガチンコのライバルとなるVWゴルフのベースモデル(日本仕様)「TSI Trendline Premium Edition(1.2L TSI+7DSG)」は263万円だから、48万円もの価格差がある。最近のユーロ安相場を考えれば、もう少しゴルフも値下げ出来そうな気もするが。相対的にアクセラはお買い得。正直、日本メーカーでライバルになりうるモデルは間もなく登場と言われている新型インプレッサ位だろうか。
さて、SKYACTIVの話題に埋もれてしまっているが「実は」MC後モデルは1.5Lモデルに注目である。以前から有るべきと思っていた「15S」(179万円)が設定され、ベースグレード「15C」(169万円)との2グレード構成となった。残念ながら、新開発の6速AT「SKYACTIV-DRIVE」ではなくCVT(7速シーケンシャル)を継続採用されるのが唯一の残念ポイントではあるが、間違いなく1.5Lクラスでは現在最もお買い得かつオススメ出来るクルマだろう。(コンパクトカークラスではスズキ・スイフト1.2XS/147.5万円)MC前は設定が無かった、DSC(横滑り防止装置)が「15S」では標準装備。「15C」でもアドバンスキーレスとDSCのセットOPでなんと+3万円の超バーゲンプライスで装着が可能。しかも、ホンダやスバルのようにカーナビ等との抱き合わせではなく単独装着が可能である。更に、このクラスでは贅沢にもリヤサスはマルチリンクだし、4輪ディスクブレーキや前後スタビライザーがシレッと装備される。SRSサイド+カーテンエアバッグが+6.8万円のメーカーOPなのが残念だが、選択肢が有る事は評価したい。CVTのフィーリングが気にならなければ、あえて1.5Lを選んで好みのオプションや愛車との旅行費に充てるのもクレバーな選択だろう。
もう1点。どうしても触れておきたい事項がある。アクセラには燃費やi-Stopの作動状況などを表示する4.1インチのカラー液晶「MID(マルチインフォメーションディスプレイ)」が装備されるが、メーカーOPでオーディオを選択するとバックカメラ(ガイドライン表示機能付)が装備される。これは素晴らしい機能だと思う。他車の場合、高価で使い勝手の悪い純正カーナビもしくは社外の2DINナビとセットでなければバックカメラを装着する事は難しいが、最近は安価なPNDやスマートフォンが容易に入手可能になり高いコストをかけて据え置き型のカーナビを設置する時代は終わろうとしている。私も既にナビはPNDへ移行して4年が経過するが全く不満を感じていない。アクセラのMIDにバックカメラを表示する機能は「目から鱗」。これだけでアクセラを買う価値がある。
毎度同じ事を言うが、アクセラの様に真面目に開発された素晴らしいクルマが売れず、トヨタ車の様な手抜きでユーザーを馬鹿にしたクルマが売れてしまうのだろうか。良品がヒット商品になるとは限らない典型例とは思うが残念でならない。相変わらず「トヨタしか検討しない」と言う盲目的なユーザーがいるが、貴方の盲目的な信頼にトヨタは応えているだろうか。まぁそんな人は私のブログなんぞに辿り着く事も無いだろうが。MC後のアクセラについては近日中にショートテスト実施予定です。

MC前:[試乗インプレッション]マツダ・アクセラスポーツ 15C (歴代2位のヒット数)
MC前:[試乗インプレッション]マツダ・アクセラスポーツ 20S (歴代5位のヒット数)


Posted at 2011/10/01 23:13:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ | クルマ

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「@(ご) 下取価格って愛車の通信簿みたいなものなので、低い評価をされると買い換える気が失せますね。更に言えば自社銘柄の価格提示としては低過ぎて残念です。私もヤフオク売却経験有ります(^o^)。」
何シテル?   06/21 23:22
クルマとカメラが大好きで布袋寅泰の音楽を愛聴するヤツです。 随分と長いこと転勤で各地を転戦しましたが、ようやく地元北海道に戻ってきました。 マイカーはマツダ...
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