![[累計走行距離2000km突破]トヨタ「ハリアー」」HYBRID G (E-Four) [累計走行距離2000km突破]トヨタ「ハリアー」」HYBRID G (E-Four)](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/047/970/903/47970903/p1m.jpg?ct=224712f3cd8d)
かなり遅い夏休みとして、あまり乗れていなかったトヨタ「ハリアー」でオホーツク~道東の2泊3日道の駅スタンプラリーツアー(約1300km)に出かけた。
トヨタ「ハリアー」は前愛車「ヤリスクロス(ハイブリッド)」の騒音・振動が許容出来ず急遽導入したクルマだったが、今年は想像以上の多忙となり、走行距離が伸び悩んでいた。とはいえボンヤリしているとあっという間に冬が来てしまうという事で、遅い夏休みを取得し、トヨタ「ハリアー」の長距離性能テストも実施しようという企画である。折角なので札幌から日帰りでは行きづらいオホーツク~道東(釧路方面)の道の駅スタンプも押しながら行くことにした。
大まかな行程としてはこんなかんじ。
【1日目】札幌→旭川→名寄→音威子府→枝幸→紋別(約440km)
【2日目】紋別→丸瀬布→陸別→女満別→弟子屈→釧路(約410km)
【3日目】釧路→白糠→池田→帯広→札幌(約420km)
基本的に朝から晩までハリアーで走り続け、道の駅に立ち寄ってはスタンプを押し、トイレに寄って、地域の特産品を食べ飲みし、お土産を買って次へ道の駅へ移動するだけのストイックな旅。道外から北海道へ旅行に来る方なら、もっと風光明媚な場所も巡りたくなるだろうが、地元民のドライブ旅はこんなものでしょう。本当はもう2泊くらい追加し、留萌~稚内や網走~知床の方にも足を伸ばしたかったが仕方がない。北海道は広い....。
ようやく実現したトヨタ「ハリアー」との長距離ドライブ。結論から言えば、期待以上に快適なドライブ旅となった。やはり一日400kmを超える長距離ドライブをすると、車種毎の疲労蓄積度は結構違うものだ。「ハリアー」は見た目以上のパワーが有り山道でもストレスなくグイグイ走るし、郊外の荒れた路面も優しくいなすソフトな乗り味は長距離ドライブ向き。そして何より静粛性の高さが疲労軽減の大きな要因となる。
また、レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)の緻密で自然な制御も長距離ドライブには有効な装備。つい数年前までこの手のドライバーアシスト機能は自分に不要と思っていたが、年々老化・劣化を実感する年頃になり、その有り難さが身に染みる。特にハリアーはカーブ速度抑制機能も装備されるため、レーダークルーズコントロール走行中、カーブに差し掛かると適切な速度抑制機能が動作するのには舌を巻いた。現時点あくまでもアシスト機能だが、この延長線上に自動運転があるのだな...と実感。
なにより驚くのは燃費の良さ。納車以降の平均燃費は21.47km/Lを記録。しかもレギュラーガス仕様。2.5Lのガソリンエンジン+モーターで1720kgの巨体を走らせていると思えば驚異的な数字だろう。前車「ヤリスクロス」の経験でいえば、冬期は暖房のためエンジン停止が減るのか、燃費はガクッと低下していたから、恐らくハリアーも同様だろうね。
ヤリスクロスの騒音・振動が我慢出来ず入替となった「ハリアー」だったが、約150万円のエクストラコストは結構割安だったと言える。やはりトヨタ車は価格に比例してクルマの造りが良くなるんだね。
ここまでは絶賛と感じるかもしれないが、工業製品である以上100点満点は無い。それなりに不満ポイントもあるので書いておく。
やはり一番は運転していて退屈なところ。今回の道中では「疲労」より「眠気」が問題だった。個人的に日頃のドライブであまり眠気を感じるタイプでは無いので結構意外だった。何故「退屈」と感じてしまうのか。私が思う「運転が楽しい状態」とはどういうものなのか、ハリアーに乗りながらずっと考えていた。恐らく「人馬一体」的な感覚が得られるかどうかなのでは無いかと思う。
誤解して欲しくないのは、ハリアーにとりたてて敏感なハンドリング性能や官能的なサウンドを求めているわけではない。しかし、残念ながらクルマの隅々にまで神経が繋がっているかのような一体感は「ハリアー」に無い。大袈裟に言えば常に自分の意志とは異なる判断が働き、クルマが動作している様な違和感。これはトヨタ方式のハイブリッド(THS)特有の現象なのかもしれないが、燃費の良さとトレードオフされるモノの中に「自然な挙動」とか「クルマとの一体感」があるのかもしれない。機会が有れば2.0Lのガソリンエンジンを搭載した「ハリアー」で長距離を走って比較してみたい。
デザインの評価は個人の好みに左右されるからあくまでも私見だが、「ハリアー」のデザインは割とカッコイイと思う。公道では1分に1台同型のハリアーとすれ違っても驚かないくらいに売れているクルマだが、特に見飽きる要素も無く、結構各部見どころのあるデザインと思う。但し、トライブの先々でカメラを向けパシャパシャ撮影したくなるほど心に刺さっているわけでもなかった。不思議なもので、つい撮影したくなるクルマとそうでないクルマが存在しており、後に累計撮影枚数で驚く位の差が出るもの。残念ながらハリアーの撮影枚数は多くは無かった。
以前「ハリアー」は現代の「マークII」だと書いた。ある程度の距離を共にした現在でもそう思う。フラッグシップを張る程のこだわりは施されていないが、大衆車(B・Cセグメント)よりは結構細部まで気を配られたハイソカー(死語)。とはいえ、コスト度外視の贅沢が許される程の特別な存在でもない。基本的に何ら不満は無いのだが、カーマニアのオタク心にグサッと刺さるほどのクセは無いのが少し物足りない。まぁそれは購入前から判っていた事。何の用事もないのに、無闇に走らせたくなる様なクルマではないという感じだろうか。
「ハリアー」は「ヤリスクロス」の代役として導入したため、当初から短期リリーフの予定だった。まもなく次期マイカーが納車となる為「ハリアー」は退役となる。もう少しロングドライブを楽しみたかったが仕方がない。
「ライズ」→「ヤリスクロス」→「ハリアー」とトヨタSUVを3台乗り継ぎ色々試してみた。こうなると間が抜けている「カローラクロス」もマイカーにしないといけない気もするが、そうならば「クラウンスポーツ」や「ランドクルーザー」も買わないと辻褄が合わなくなる。まぁそろそろトヨタのSUVは一旦打ち止めで良いかなと思っている。

Posted at 2024/10/22 00:05:35 | |
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