![[試乗インプレッション]スバル「インプレッサスポーツ」1.6i-L EyeSight [試乗インプレッション]スバル「インプレッサスポーツ」1.6i-L EyeSight](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/046/963/643/46963643/p1m.jpg?ct=e3e43131a930)
出張の相棒として先代「インプレッサスポーツ」に乗った。ご存知の通り「インプレッサ」は既にフルモデルチェンジを受けており、今更旧モデルに乗ってもね...と若干ガッカリしたのは否めないが、良く考えると先代「インプレッサスポーツ」は発売時に少しだけ試乗させて頂いた程度だった。
今回のレンタカーは「1.6i-L EyeSight(AWD)」で価格は222.2万円(税込)。Cセグメントの車格を備え、隅々までしっかりと丁寧に作られていることが感じられるクルマである割にリーズナブルな価格設定だと思う。スバル謹製のクルマとしてはコレがベースラインとなるだけに、法人やレンタカー需要も見据えた戦略的な価格設定なのだろう。
先日発表された新型「インプレッサ」はベースグレードの「ST」のみマイルドハイブリッド(e-BOXER)を省いて251.9万円(税込/AWD)としたが、エンジンが1.6L→2.0Lに換装された事を考慮しつつも、やはり価格高騰の影響を感じてしまう。新型「インプレッサ」も機会を見つけて試してみたい。
今回レンタカーで乗った「インプレッサスポーツ」は1泊2日で約300km程度走らせたが、総じて印象は良かった。乗り出した直後は2.0Lのグレードなのかな??と車検証を確認した位だから、パワー不足は感じなかった。
当たり前だが、一般国道や高速道路を100km/h前後で巡行している限りでは何ら不満もなく、総じて快適な移動環境が保たれた。
SGPを採用した新世代のスバル車は以前に比べ、乗り心地がしなやか傾向になっているのは美点。ボディ剛性感の高さはモデル末期のモデルとなっても評価出来るポイント。
リニアトロニック(CVT)もネガを感じるほどの弱点は無く、燃費性能に課題を抱える水平対向エンジンにはコレが欠かせないというのも理解しなければならないのだろうか。
相変わらず、スバルの水平対向エンジンは滑らかな回転フィールである。コレはマイカーのGR86でも感じる。回転数が高まっても雑味のある振動が抑えられている。最近Bセグメントで増えている3気筒エンジンに慣れてくると、水平対向エンジンの滑らかさは以前よりも際立って感じられるかも。
ちょっと意外だったのは燃費。おとなしく郊外を巡行している環境だったこともあるが、ホテル到着時点で19.3km/Lを記録。翌日札幌に戻り、返却した時点でも16.9km/Lだったから、レギュラー仕様であることも含め経済的だったと言えるだろう。
逆に、直進安定性は期待値に届かない印象。スバル車と言えばAWD。それ故、高速道路やロングツーリングではビシッと安定した直進安定性が得られる故に疲労感も少なくて済むと思っていたが、この個体はそれ程でもなく、僅かにふらつく様な落ち着きのなさを感じた。スタッドレスタイヤを履いていたことも有るだろうが、ちょっと疑問。可能ならば別の個体を試してみたい。
それとアイサイト・ツーリングアシストが装着されていたが、設計年次の古さなのか、レーンキープ機能の白線認識精度やACC機能の先行車認識やブレーキ制御の介入タイミングがイマイチだなと思う事が結構あった。このあたりは新型「インプレッサ」でどの程度改善されたのか確認してみたい。出張で長距離を走る際は、ACC機能を活用し少しでも運転の疲労度は抑えたいもの。結構各メーカーの技術力や設計思想が出て面白いと思う部分ではある。
個人的に最近のスバル車は主にデザイン面で「欲しい」と思わないため、マイカー候補とはならない傾向だが、改めてじっくり乗ってみると細部までしっかりと作り込まれた良いクルマだとしみじみ感じさせるものがあり、スバリストと呼ばれる熱烈な支持者を生む源泉は大いに感じられる。
正直なところ、昨年レンタカーで乗った
トヨタ「カローラツーリング」の方が個人的なインパクトは大きかった。価格差も結構あるから、同じ尺度で評価するのはフェアではないだろう。
近いうちに、気になっている新型「クロストレック」は是非乗っておきたいと思う。場合によっては次期マイカー候補に入るかもしれない。

Posted at 2023/05/20 11:09:09 | |
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