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2009年06月15日

ディセラレーション リーンアウト

ディセラレーション リーンアウト お友達のこんなブログの話題・・・
減速時のフューエル・カットについて'89年GMの技術解説資料にこんなページがありました。

すなわち減速時燃料カット(ディセラレーション リーンアウト)は・・・

☆減速時、COとHCの排出を抑止するにはリーンミクスチャを使用

☆ECM(エレクトロニック・コントロール・モジュール=コンピューター)は急減圧したMAP(マニホールド・アブソリュートプレッシャ・センサー)と縮小されたスロットル開度をインジェクターパルス・ウィッスの算定に活用している

☆減速時のフューエル・カットオフの目的は、急減速時にエンジンに供給する燃料を遮断することである

☆このフューエル・カットオフは、PROM(プログラマーブル・リードオンリー・メモリー=車種固有の参照用データー)に記憶されているマニホールド・プレッシャ スロットルポジション及びエンジン回転数等の数値をベースにして決められている

と、非常に文章が抽象的ですが、言ってる事は・・・
昔のキャブレターエンジンでは減速時に急にスロットルが閉じられると、マニ負圧によりキャブから吸い込まれた多量の生ガス(HC)がマフラーから排出(大気汚染の元凶)され、甚だしい場合には排気熱によってアフターファイア(バックファイアではない)などを起していたんですよね。
それを抑止する為にスロットルオープナーとかダッシュポットのような補機がつけられていた訳です。
時代は代わって燃料噴射式エンジンでも同じ事が起きるのを防ぐ為、電子制御(開口時間と間隔)によって本来の噴射量を大幅に減らしているんですね。
GM式?(=世界の燃料噴射の大勢)はボッシュで言えばLジェトロに相当しますが、これはDジェトロの発展型であり、燃圧そのものを変える(始動も加速も減速も冷却水温も負荷も・・)Kジェトロ(国産車には皆無)とは対極に位置していました(Kは既に消滅)。

「噴射量=インジェクターへの通電時間」ですから燃圧の掛かっているインジェクターの「カラ打ち」はあり得ないと思います。つまり噴射量は限りなくゼロに近いけれどもゼロではない(エンジンが止まらない程度に噴射)・・・そして全くの矩形波(On-Off)の作動ですから噴射量はアナログではありませんね。

このカットオフ作動はドライブコンピューターの付いた車(例えばオペル)での減速時の瞬間燃費などに敏感に現われていましたよ。
アイドリング制御の絡み(エンスト防止の為のスロットルバイパス通路のオープン)もあり「回転数が低い時」は「スピードリミットに当たった時」と違って体感出来ないと思いますが。

そして、カットオフの回転数(1500rpm~2000rpm?)は車種やメーカーによって違うはずです。
我がネスタもプレマシーも国際診断コネクターが無い!ので市販のスキャンツール(瞬間燃費などを見れる)取り付けは不可能です(泣

なお、この資料の内容は'89当時の新技術ではなく、排気ガス浄化と経済性そしてパフォーマンスを両立させる既存の確立された常識を解説したものです。
ゆえに'89以前、国産車の燃料噴射システムも概ねこのような内容であったと言えるでしょう。
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Posted at 2009/06/15 00:14:17

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この記事へのコメント

2009年6月15日 1:57
解説ありがとうございます~感謝です。自分の車の程度が有る程度理解できました。
覚えていた内容はそんなに間違っていなかったようです。
燃圧可変にすると制御内容が増えるだけであんまり効果が無いですよね。
ただ、エンジン停止防止の為の最小噴射量と無負荷時アイドリング確保の為の噴射量のどちらが多いのか気になる所です。恐らくは車の慣性が利用できる分エンジン停止しにくいので、アイドリング噴射量≧最小噴射量なんだとは思いますが。

小耳にはさんだ話では、高回転からスロットルオフにしてエンブレ状態にし、減速して回転が下がって行くと、途中でスッと静かに抵抗が抜ける回転が燃料カットオフの最小回転数らしいので、本日試してみると、約1000回転でスッと抵抗が抜けエンジンが静かになる事を確認しました。この辺でアイドリング用のバイパスが開いているのかも知れませんが。ちなみにアイドリング回転数以下になると勝手に加速しますが、コンピューターが介入してるんでしょうね。

私の車のCPUは恐らく8ビットで制御だと思いますが、現在の32ビットCPUに比べて随分大まかな制御しかしてないはずです。一方最新のCPUはエンジンの、どころか各シリンダー1サイクル辺り数十回のサンプリングと制御をできるそうで、その制御の方法も多岐に渡ってると聞き及んでおります。排気量当たりの高出力化はその技術で支えられているようですが、燃費方向でももっと活用されるべき未使用技術が多々あるので、HVにしなくてももっと行けるんじゃないかと良く思います。

しかし、国際診断コネクターが付いてないと市販のスキャンツール装着は不可能なんですか。残念です。
コメントへの返答
2009年6月15日 7:14
いいえ、どういたしまして。
このような旧GMの(この言い方は辛い)一般向けではない資料は、販促ツールなどと共に僕の宝物です(笑

>燃圧可変にすると

Kジェトロはメジャーリング・パーツは非常に精密で高価ですが、制御の基本は機械式。なので排気ガス規制が本格化しても電子制御の部分はチョットだけ・・・言い換えれば半機械式で、燃料は常に噴射しっ放し(タレ流し)でそれだけにインジェクターの詰まりなども頻繁に起きたとか。VWなど(GolfⅡまで)は好んで採用してましたが、結局は精度の問題で排ガスも経済性も性能も両立出来ず引っ込めてしまいました。

話は横道に逸れましたが、
アイドリング噴射量≧最小噴射量
なんだと思いますよ。
減速時にはエンジンを止めない程度のごくわずかな噴射量&回数で運転される訳ですから、例えば道路状況によってはODをOffするとかMTなら一段低いギアを選択する事で頻繁にカットオフが働き、なおかつキビキビした走りもできるので一石二鳥だと思います。
反面巡航時には、回転数を極力低く抑えた高ギア選択が常識ですよね。

>約1000回転でスッと抵抗が抜け

気にしてませんでしたが(汗)、エブリィでやってみます^^

>スキャンツール装着は不可能

プレオ用はパルスポーツさんから燃費マネージャーを改造したものが売られていますが、高いぃ!!

http://www.palsports.co.jp/frame_seihin.html

2009年6月16日 1:27
環境負荷を本気で考えたなら、、、
HVに皆靡くよりも、する事がまだ沢山有る気がします。
ATで頻繁にブレーキ踏む自称エコ車より、
意識して運転するV8の方が、絶対エコや!!
・・と、心の中で云っている俺です。
コメントへの返答
2009年6月16日 6:59
>する事がまだ沢山有る

イイ事言いますね~!さすがぁ~~

と言いたいところですが
「意識して運転」の状態でどれだけ我慢できるのか疑問です(笑

僕の持論・・・
「加速は麻薬なり」

図星でしょ?「ハイウェイの支配者なんだ~!」と叫ぶ羽衣酒造さんのお姿が目に浮かびます(爆


プロフィール

「エレベーター http://cvw.jp/b/183514/48573059/
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