
次モデルイヤー('78)のニュー・コンパクトカー、フォード・フェアモント/マーキュリー・ゼファーの試乗記事。レポートはお馴染みボブ・ホール氏。
『両車はフォード・メイベリック/マーキュリー・コメットの後継車だが、共通・互換性はほとんど無い』と、全くのニューカーである事を強調しています。
面白い事にアメリカではほとんど無名?のはずのトヨタ・クラウンのホィールベースを引き合いに出しています。すなわちクラウン2690に対してフェアモント/ゼファーが2676・・・(しかし全長は4655に対して4923といかにオーバーハングが長いか判ります。)
エンジンはL4OHV-2.3L、L6OHV-3.3L、V8OHV-5.0Lのラインナップで、試乗したのは2.3LにESO(ユーロピアン・スポーツ・オプション)をつけた仕様と3.3L+フル装備車。2.3Lはエアコンやパワステなどを要求しなければ『受け入れられる走行性能』、3.3Lの方は決して悪くない走りで、おそらく5.0L版は『かなり速いだろう』と予測しています。
いずれにしても、そのハンドリングは秀逸で『オプションのヘヴィ デューティ・サスペンションを付ければ、
F41ポリスサスペンション付のシボレー・カプリスに匹敵する』なんて書かれています。
先のブログ、
ポンティアック・グランダム程では無いにせよ、そのプレーンさは残念。
これだったら、より小さかったメイベリック/コメットの方が味があって良かった・・・なんて。
プレーンで端正なスタイルがキライと言う訳ではないんですが、この2ドアのクォーターウィンドウは最悪です。窓後端のルーバーが全体をブチ壊してます(4ドアはそれなりにマシだと思うんですが)。
『フォードとしては出色にクリーンなボディ』と書かれていますね、フォードはファット&浪花節なプレスが多かった(僕も常々思っていた事)のでボブ・ホール氏もこんな表現をしたのかも。
ゼファーは当時のありふれた「鈍重米車の顔」で、細い縦線のグリルはマーキュリーらしさ満開です。この豪華さゆえ、当時もちろんゼファーの方が好きでしたが・・・今敢えてフェアモントの質素な顔に萌えてしまいます^^
盛り上がったフードとオーナメント、センターグリル傾向・・・しかし角2灯とマーカーランプが、"大衆車フォード"をしっかり主張していますね(モノは言いようだ・笑)
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Posted at
2010/02/23 00:05:50