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2013年02月11日

ルーフ考察 B&C 6

ルーフ考察 B&C 6 前ブログの続き・・・

初代日産レパードF30型に絡めて、オペラウィンドゥ位置が後ろに寄っている為に不安定感たっぷりなロケーションを見せる'75-'76 GM B-Bodyです。

(上:Oldsmobile Delta 88、下:Pontiac Catalina )




B-Body はGM内部でフルサイズの中でもレギュラーサイズと呼ばれる標準車の事ですが、各ディビジョンで僅かな差こそあれ、概ねホィールベースは3mを超え、全長も5.5m以上、エンジンは5~7L級のV8を積む と言う大型車でした。
しかし、4ドア/セダン・ハードトップに加えて2ドアクーペもラインナップされていて、そしてココが重要なんですが それらが決してスポーツを謳っていた訳では無く、鈍重極まりない「単なるフルサイズカーの2ドア版」であったと言う事なんです。

さて、そんなB-Bodyですが ルーフを見てお分かりの様に広大なリヤクォーター・パネルには大きめのオペラウィンドウ(と呼んでイイのか?)、そして狭いながらもちゃんと開閉可能なセンターウィンドゥが設けられています。
一見するとルーフが同じなので見分け難いと思いますが、よく観察するとサイドのプレスにはオールズ版が前後ホィールハウスに各々独特の膨らみが与えられており、これは同時期のインターミディエイト(=A-Body) にも見られた処理です。
ポンティアック版は4ドアの処でも述べたように、Fフェンダーからドアにかけて一旦消えたショルダーラインが、Rフェンダーで再び現れ 緩やかにホップアップする独特のサイドビューを持っています。







('76 Buick LeSable)
ビュイック版です。
クロームのセンターグリルから一段盛り上がったボンネットのラインは、Aピラーの下からドア、リヤフェンダーにかけて緩やかに下降して行きます。











そのラインはピンストライプによって強調され
◎フロントグリルはラジエター
◎フードマスコットはラジエターキャップ
◎フロントフェンダーは泥除け
◎ボンネットは=エンジンフード

と言う戦前のデザインを現代に蘇らせた「クラシック・ルネッサンス」なのです。
ボディカラーやストライピング、ビニル・ルーフの有無 あるいは貼り方(Full or Harf)そしてその色遣いで印象は大きく変わって来ると思うんですが、このビュイック版C-Body Cpe. は ある意味 最高にエレガンスなスタイルの一台だと申し上げておきます。

ちなみにルーフとは関係ありませんが、'75-'76 と言えばアメリカ車に角目4灯ヘッドランプが次々に採用された時期でもあり、このGM B-body も例外ではなく そのアグレッシヴな顔つきにも各部門の特徴が生かされています・・・
(上からOldsmobile-Pontiac-Chevrolet )



前述のBuick版も合わせて、どれがお好みでしょうか?
(どれも鉄クズだ!なんて言わないで下さい・爆)









大衆車ブランドであるシボレーは
「キャデラックに似せた顔を数年遅れで採用」
するのが常で、これは同一社内で堂々と
「高級車の模倣」
を行って 大衆の心を掴むGMの戦略だった事は良く知られていますね。

中学生だった僕は同じシャーシーと基本ボディシェルを使用していても、この印象の違いに驚き、感動したものでした。


その上で再度強調したいのは、これらB-body 群が
決して高級車ではなく標準車であったと言う事
2ドアが平然とラインナップされていたと言う事

そして
これだけのサイズと豪華な衣装を纏っていても、それらは大量に生産・消費される下駄に過ぎなかったと言う現実・・・日本では考えられなかった事ですが、今の国産車って使い捨てに近づいてる??





・・・続く
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Posted at 2013/02/11 20:28:40

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この記事へのコメント

2013年2月11日 21:09
アメリカ車に興味を持ち始めた時期の違いでしょうか
ぼくは'70年代後半のGMのデザインにはとても失望してました。
バンパーひとつとっても、'60年代後半の優美なバンパーグリルから、何故'70年代後半の無骨な何の工夫もないバンパーに変えなければならなかったのか?不思議でした。
当時、アメリカ車のデザインも極まったと思いました。
前にも書きましたが、デザインの限界を感じていた各メーカーは窮余の策として角型ヘッドライトの認可を政府に強硬に迫ったという記事を当時のCG誌で読んだ記憶があります。
この時代のアメリカ車はあまり好きではないのですが、強いて挙げればこの時代のアメリカ車の生きる途は下記のような、極端なへたをすると悪趣味にもなりかねないデザインじゃなかったのかとふと思いました。

http://www.flickr.com/photos/that_chrysler_guy/5395437861/in/photostream/
コメントへの返答
2013年2月11日 22:37
>興味を持ち始めた時期の違いでしょうか

幼児の頃からクルマ好きでしたが、アメリカ車への興味と言う点で元を辿れば・・・60年代のTVドラマもしくは映画、あるいは子供の頃に父に聞いたキャデラック・ビュイック・シボレー・フォード・プリムス・ダッジ・パッカード・ハドソン・・・・・と言ったブランド名でしょうか。
物心ついて衝撃を受けたのは「バニシング・ポイント」でしたが。

>無骨な何の工夫もないバンパーに

安全基準の強化と言う法規制の下では、どれもが無粋な5マイルバンパーを付けねば成らなくなった と言う事情はCG誌も嘆いてましたね。

>優美なバンパーグリル

70年代初め頃までは、クラシカルなセンターグリル傾向を持ったモデルはごく一部でしたよね?
それまでは、誰も過去へ回帰しようとしなかったのではないか。
ビル・ミッチェル師のクラシシズムへの回帰は「猫も杓子もセンターグリル」と言う結果をもたらし、それはCG誌にして『偽メルセデスグリル』と言わしめた程でした。

メルセデスやロールスは戦前からのグリル・モチーフを当然の事として連綿と続けて来た訳ですが、高級車イメージ=クラシシズムと言う観点に立てば、これ程簡単に安易に高級感を演出できるアイテムは無い訳で、そんなバーチカルなFエンドはたまたま5マイルバンパーに合ったのでは無いでしょうか。

ただし、70年代後半のGM車のイメージスケッチでは、やはり5マイルバンパーは存在せず『'60年代後半の優美なバンパーグリル』の様に本来のその役目・機能を持たないクローム部品が描かれており、実際に生産される車には元デザインが生かされないデザイナーの苦悩・ジレンマが存在する と、ある記事に書かれていました。

>角型ヘッドライトの認可を政府に強硬に迫った

これは本文のリンク先、MF誌記事にも書かれていますね。

僕はこの時代の最後の巨竜(鈍重でどれも同じに見える、しかし実は制約の中でのデザイナーのささやかな抵抗?が垣間見れる)が好きですねぇ。
ルーフに関してはありとあらゆる「遊び」をヤリ尽くした感がありませんか?
・・・はいはい!このトロネードなんか正にそうですよね~。
リヤガラス・・・たしかに悪趣味と言うかヤリ過ぎですが、全身を貫く鋭いエッジやピンストの遣い方、胴体とキャビンの関係など、変態の僕には萌えどころ満載です。

クラシック・ルネッサンス・・・GMで言えばサイズ的には'76-'77頃までが頂点ですが(同時に大げさな造りが生きていた)、シルエットではその後の方が「らしい」と思います。

>この時代のアメリカ車はあまり好きではないのですが

ほとんどの人がそうなんだと思う自分が居ます・・・パフォーマンス的にも最低・最悪でしたし。
2013年2月11日 23:26
こんばんはです(^_^)v

やっぱり僕は、この中なら、オールズですネェ(^_^)v

フェンダーの下からのラインとリアウィンドウの形状が最高ですよ(^_^)

グリルのデザインは、ポンティアックのアグリーフェイスが好きですネェ(^_^)v

四の五の言う方も、おられるようですが、アメリカの国の規則が変わったんだから、バンパーが格好悪くなったのは、仕方ないですよネェ~!!

それでも、アメリカ車が、好きで好きで 仕方ないんです…僕は…(^_^)

勿論73年式までの形の方が、格好イイですけど…

格好悪くなってからも、その中に格好良さを見つけて、格好イイと思うようにしておりますm(_ _)m

生意気言ってすみませんでしたm(_ _)m
コメントへの返答
2013年2月12日 22:10
こんばんは。

この時代のアメリカ車は
「どれもが似たり寄ったり」
と言う見方をされるのが一般的ではないでしょうか。

僕は、そんな中でも各自がアイデンティティを主張している処が好きですね。

もちろん60年代後半のスタイルもたまらなく好きですけど^^
2013年2月12日 4:04
年代的に見ても、
F30レパードはこれらB-bodyを意識してデザインされたのでしょうね。
惜しむらくは、、、
その解釈が浅かった事かと。。。

仰るようにビュイックのルーフのSexyさは堪りませんねぇ~。
マツダ辺りに再挑戦していただきたいです。
コメントへの返答
2013年2月12日 22:35
>B-bodyを意識してデザイン

か、どうかは判りませんが^^

前にも書きましたが、この時代のアメリカ車はフルサイズでも中型でも、どれも同じに見えるのは確かでしょう。
その上スピード感が全く無いですし、皆の興味の対象には成り得ない・・・。

>ビュイックのルーフのSexyさは

ルーフ自体は他ブランドも同じだと思うんですが、本文でも書いた様にボンネットからサイドビューに続くプレスとの組み合わせは凄く素敵だと思うんです。

その上でこの写真の個体は、ボディ色やピンストの配し方、ランドールーフの色とボディ色のコントラストが素晴らしいですよね。

外観上は顔とお尻、それにサイドビューしか違わないB-Body 同士ですが・・・。

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「木田橋x2CV http://cvw.jp/b/183514/48588252/
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