前ブログの続き
初代日産レパードF30型に絡めて、オペラウィンドゥ位置が後ろに寄っている為に不安定感たっぷりなロケーションを見せる'75-'76 GM B-Bodyです。
B-Body はGM内部でフルサイズの中でもレギュラーサイズと呼ばれる標準車の事ですが、各ディビジョンで僅かな差こそあれ、概ねホィールベースは3mを超え、全長も5.5m以上、エンジンは5~7L級のV8を積む と言う大型車でした。
そして、4ドア/セダン・ハードトップ、ステーション・ワゴンに加えて2ドア・クーペ&コンバーチブルもラインナップされていたと言う点は、さすがアメリカの標準車たる所以です。
さて当時のGM乗用車5部門の中のひとつPontiac には、このB-body の4ドアHTのルーフに例外がある事は
過去ブログで述べた通りなんですが・・・2ドア版にも例外が認められるのです。
2ドア版ルーフの例外と言えば シボレーにも有った訳ですがPontiac の場合、モデルイヤーごとに変化が見られる事が興味深いです。
('74-'75 Catalina 2HT)
レギュラーサイズの中の下位モデル、カタリナの2ドア版。
クォーターパネルのこの不安定感・・・このカテゴリーの一連のブログで散々紹介してきたルーフですね。
('74 Bonneville 2HT)
より上級のボンネビル。ボンネビルはユタ州の塩湖跡に出来た平原、最高速レースで有名ですが ポンティアックでは50年代からの由緒あるネーミングですね。
('75 Bonneville 2Cpe.)
('76 Bonneville Brougham 2Cpe.)
ん?なんかヘンですよね~。
('75 GrandVille Brougham)
グランビルはボンネビルのさらに上級のモデルですが、これもヘンですよね?
もうお分かりですね!
・・・オペラウィンドゥが前に位置しており「BピラーよりもCピラーの方が太い」不安定感の無いルーフラインはあたかもフルサイズ用C-Body の如く。
そしてもう一つ、センターウィンドウが消滅しています。
もうややこしくて、何が何だか分かりませんよね(笑
資料を元に'73-'76 までのポンティアック・レギュラーサイズを表にしてみました。
元資料ではセンターウィンドウ付きを2HT、センターウィンドゥ無しをCpe.
として、ちゃんと区別してありました。
下位のカタリナはフリートユースからファミリーカー、ワゴンまで実用性重視のラインナップである事が分かると思います。
'75 からは4HTが消滅、そのポジションをボンネビルに渡していますが、2HTは最終の'76までちゃんと継続しています!
'73-'74グランビルは、セダンが無く逆に唯一コンバーチブルとワゴンの豪華版を持つ粋なグレードと成っています。
問題の2ドアのルーフですが、それは表のボンネビルを見れば良く分かります。
'75からセンターウィンドウ付きの旧タイプはカタリナに任せて、新しいルーフを採用しています。これはB-Body を採用する他の3部門には見られなかった現象です。
もはやこれはC-Body では無いのか?そんな疑問もわいて来るんですが、どの資料をみてもやはりポンティアックはシボレーと同じくB-Body となっています。
グランビルだけを追ってみても、'75にはグランビル・ブロアムへと名前が変わり、翌'76には消滅。変わりにボンネビル・ブロアムが登場しています(汗
この時代、アメリカ車のネーミングと車種構成は複雑極まりなく・・・
ブロアム、カスタム、リミテッド、グラン、ロイヤル、ラグジュアリー、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ・・・こんなサブネーム?がくっついたり離れたり(笑
・・・続く
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クラシック ルネッサンス/屋根ふぇち | クルマ
Posted at
2013/05/24 23:31:46