
増加しつつあったAT車の特集。
いまやほとんどの国産車にMTの設定が無いと言うのに、この特集のプロローグでは
『昔からトルコン車、ノー・クラ車などと呼ばれ、差別視され続けて来たオートマチック車・・・』
『運転の未熟な人の為の代用品』
・・などと言われて来た様に、多くの一般ユーザーの関心はATではなく、多段化(3速→4速→5速)したMTであり、それは同時にスポーティカーへの憧れでもあった。実際のところ 例えばDOHC、燃料噴射、ディスク・ブレーキ、そして5速ミッション等は、つい10年ほど前まではレーシング仕様のスポーツカーでしか得られなかったものである。
しかし、世の中が5スピードに熱せられていた間にも、ATは着実に進化を遂げていて、故に今 ATに関心を持たなければ,時代に取り残されてしまいますよ!と警告しています。
僕も当時のATのイメージは
『発進加速が鈍い』
『エンジンブレーキが弱い』
『燃費が悪い』
と、ほぼマイナス評価でした(今でも?笑
ちなみに、この特集の最後には興味深い記事が載っていました。
AT車比率
1969年:3.0%
1976年:11.1%
1977年:14.7%
1978年:16.8%
1979年1~6月:19.8%
そして車種別では
中大型車:49.4%
小型車:24.5%
大衆車:7.7%
メーカー別ではホンダが42%と群を抜いて高い。
ちなみにアメリカでは
1978年:93.1%
だそうです。
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さて、AT国産車8車のインプレッション。。。コロナ
ちょうどこの記事の1年前にフルモデルチェンジしたコロナ・・・4ATが搭載されたのも、この型からでしょう。
加速と経済性の両立の為には、ATと言えど多段化が避け得ません。しかしこの特集記事・・・『最新国産AT車のすべて』と銘打ったにもかかわらず、各社登場してきたのはほぼ3速のみ(それどころか
2速ATまで生き残っている!・笑)。
しかし、さすがアイシンですね。次々と多段化を進めてガソリンエンジンのみならず この号の他の記事でも クラウンに次いで4ATを搭載したマークⅡのディーゼル(エンジンも同じL型2.2L)の登場を知らせています。
OD/Off スイッチがダッシュ上にあるのが使い難そうです。記事では『セレクターの頭にでもついていれば・・・』とありますが、のちにはちゃんとセレクターレバーに装着されましたね。
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Posted at
2014/07/10 00:05:08