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'71米、アカデミー賞・5部門受賞作品。フランス経由の麻薬ルートを暴く刑事物。
マルセイユ市内を走るリンカーン・コンチネンタル マークⅢ、周囲の欧州車たちの何と小さく貧相な事か！！

この後のモデル、マークⅣ、Ⅴ・・・もコンシールド・ヘッドライトとセンターグリル、特徴的なトランクリッドなどを備えて「コンチネンタル・スタイル」と呼ばれました。そんなアイデンティティを継承していたと言う点では、ライバルのキャデラック フリートウッド・エルドラドよりも格上な感じがします。

冒頭の公道ドラッグレースシーン。ブラッド・ピットの乗るシェベルSSとダッジ・チャージャーが勝負しますが、チャージャーに異常な振動が起きて横転します。

ブラッド・ピットはホントに嫌な奴を演じてます。仕事もせず不潔で不気味な刺青を彫り、汚い手段でレースから足を洗ったアイスマンをおびき出し、強引に勝負をせまります。

刺青・・・西洋の刺青の絵柄はなんであんなに汚いんでしょうね。

'91米。短編を集めたオムニバス形式の作品。作りからして元はTV作品なのかもしれません。

①悪名高い”ビリー・ザ・キッド”の最期を違った視点から描いた「決闘」
②伝説のストリート・ドラッグレーサー”アイスマン”に暴走族が勝負を挑む
「キング・オブ・ザ・ロード」
③第一次大戦中の最前線で将軍の父と部下の息子を描いた「臆病者」
の3話。

映画としては①が最高に面白く③はカーク・ダグラスとその息子（しかしマイケル・ダグラスではない）、それに あの晩年に太ったダン・エイクロイドも出てます。

②は無名時代（に近い？）ブラッド・ピットが野卑な暴走族役で黄色の'68シェベルSSで登場、伝説の男アイスマンは「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」でミッキー・ロークの上司役だった人が'57シボレー・ベルエアで勝負します。
ブラピはインテグラのCM以前だったように思いますが、、。

チャージャーってホントに悪ヅラしてます。じつは私、これのＣピラーの例の絞り込みがあまり好きではないんですが、、、。

左上：かなりのスピードから路肩へ入る為、ハードなブレーキングをしてますがステアリングの全く効かない強アンダーな姿勢を見せてます。「曲がらない・止まらない」古い米車の動きとは こんなもんです（笑）。

右上下：猛スピードで並走する2台のR/Tの前に、トラックがのろのろと出てきます（砂漠の真ん中で何？）。
チャレンジャーが急ブレーキを掛けますが、一瞬ケツを振ってコントロールを失います。アンチスキッド・コントロールも巧くない=「車輪さえ止めれば良い」的な設計。これでもスポーツタイプですし何よりそんなシャーシーに7L/425PS(426/Street Hemi)とか7.2L/390PS(440MAGNUM)なんて怪物エンジンが載ってたんですから怖いですね。

バニシング ポイントのリメイク、ヴィゴ・モーテンセン主演。
映画の内容は・・・「何故？」があまりに明確なのでNG、と言うかオリジナル版が難解すぎるのかもしれませんが、私には「B級以下」の評価しか出来ません。コワルスキーが走る理由も「こじつけ」に近いですし、ラストシーンはそれ以上にアホらしい出来栄えです。

しかし彼と対決する悪徳警官はグッドです！「女房や犬よりダッジが命」のステッカーを貼ったモパーな男！彼は自分のチャージャーを職務の為に引っ張り出します。二人の一騎打ちにはチャージャーR/TとチャレンジャーR/Tのエンブレムがズームイン！されます。これはたまりませんよ、好きな人には！！

「女房や犬」は平凡で幸せなアメリカ中流家庭の象徴みたいですが、ソレより「ダッジが命」とは！！アメリカには居そうですね、こんな過激な「モパーな連中」が！！
女房 イエス、犬 多分、ダッジ NEVER!!
このNEVERのニュアンスが面白いですね。