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吉野瀬川（越前市）
昨年の今頃、と言うか3月の終わりには引越しでバタバタする中 その合間を縫って写真を撮りに行った事を思い出します。


この1年、本当に色んな事（単身赴任終了、実家への引越し、実家の売却、賃貸マンションへの入居、そして・・・）がありました。。。これもまた人生です。
「人生劇場」
とっても良い言葉だと思います。

先週、久しぶりに旧友と敦賀に行って来ました。
共通の複数の知人たちと旧交を温めて（？）来たんですが

開業目前の北陸新幹線、北陸自動車道 敦賀ICからのアクセス道路も出来る様で 敦賀駅前は大変おしゃれに様変わりしていました。



県最北端の新幹線駅、芦原温泉駅そして福井市の福井駅も在来線駅に併設されてます。
芦原温泉駅はともかく、福井駅に関しては
（あんなゴチャゴチャした所に新幹線が？在来線・えちぜん鉄道も高架化？ウソだろ？）
な～んて思ってたんですが、実際市内を南北に高架が貫き 同時に新しい道も出来て市内うちの景観も様変わりしています。

この点、越前市（旧武生市）の越前たけふ駅は、近隣に いち早くビジネスホテルなどが開業していたものの、国道8号線や北陸自動車道 武生IC そして越前市中心部（JR在来線 武生駅）等から半端な距離にあって、僕など その利便性に疑問符を付けざるを得ないんですがねぇ。

福井市内を貫く北陸新幹線高架

先日、岐阜県揖斐川町の旧車イベントを見学する為、国道303号線に入るべく国道365号線を南下していたんですが・・・
ナビの案内で木之本町のずっと手前を左折するよう指示されたんですよね。

観光バスも前を走っていて、方角的にも間違いなさそうだったんで安心してたんです。ところが程なく今度は右折の指示が出て、前を直進する観光バスのお尻を見ながら右へ曲がったら・・・すり替え不能に近い山道・カーブの連続そして

はい、峠には強烈な隧道が！！


その上、高さと幅を制限する黄色いゲートが 進入を躊躇させます。
しかし行くしかありません（対向車の来ない事を祈って！）。



ヘアピンカーブを過ぎてお尻を獣道（？）に突っ込んだところ。。。
この後、下から登って来たフリード？ヴェゼル？に乗った中年夫婦に道を譲ったんですが

『この先、通れるんですか？』
と、不安そう・・・僕は
「ええ、僕も向こう側から問題なく抜けて来ましたから、大丈夫ですよ！」
こんな会話が交わされたんですが

（あ！トンネルがある事を言うの忘れた・笑笑）

国道8号線は新潟県を起点として富山県、石川県、福井県を経て滋賀県・京都府へ通じる、昼も夜も大型トラックが多数行き交う北陸を貫く大動脈です。
我が福井県内は石川県境から数km あわら市内で国道8号線バイパスとして、坂井市・福井市・鯖江市と南下し福井平野を縦断。そして越前市南部の「塚原」交差点で旧国道8号線と合流し更に南下、敦賀市へ向かいます。



この越前市南部から敦賀市にかけてのルートは、嶺北地方（今庄町以北）と嶺南地方（敦賀市以西）の分水嶺とも言える山間部と、越前海岸の険しい断崖絶壁を縫うように走るトンネルとカーブが連続する標高差の大きい走り難いコースでもあります。

ずっと以前、今は亡き父から聞いた話・・・
海軍予科練生で終戦を迎えた父は、昭和20年代の初めに車の運転免許を取得して 池田小型自動車（現・福井三菱自動車）に勤めていたそうです。
そんな頃 稀に敦賀方面への納車があったそうで、出発前には社長はじめ事務員さんまで社屋玄関に出て来て見送ってくれて「餞別」まで頂いたそうで。。。つまり敦賀へ車で行く事は『命懸け』だったと。前述の越前海岸沿いを走るルートでは『あの時代、何台崖下に転落してるか分からないほどだ。』とも言ってたのを思い出します。
「走り難いコース」と述べましたが、現在の国道8号線で越前市から敦賀市までは約40kmを50分ほどの行程です。
しかし当時の国産自動車と言えば殆どがトラックかバスで、乗用車と言えば進駐軍の持ち込んだアメリカ車のみ。そんな時代・・・今改めて父の言葉を思い起こすと『命懸け』と言うのは道路事情もさることながらクルマ自体が「いつ故障してもおかしくない」「今では考えられない程 信頼性に欠ける」と言う意味も含んでいたと、想像に難くない訳です。

そして前述の越前市南部「塚原」交差点以南は1958年から1972年まで有料道路で、それ以前の国道8号線は別ルートだったと。。。廃道マニアの中でも有名な「春日野隧道」や「旧々桜橋」（過去フォトアルバムUP済「桜橋x3本（新・旧・旧々）」もその一部ですね。

以下 “越前・若狭 歴史街道 上杉喜寿 著 1992年初版”より抜粋：
『それは千有余年の歴史を秘めた古道 ”北陸道”が原型とされ、明治20年開通の”敦賀街道”を経て”国道53号線”と呼ばれた事もあった。』
『国道8号線とは昔からの北陸道をうけて、新潟市から京都市に至る延長578キロを言う。北陸地方と京阪神及び中京地区を結ぶ唯一の幹線道路で、このうち福井県下の道程は92キロばかりをいい、”敦賀街道”と呼ばれる区間はその半分ほどで、春日野から大谷までの区間はとくに運転者泣かせの道であった。』

父が70年前に通った旧国道８号線・・・
それは 所々に未だその面影を残すけれども、残念ながら ほぼ人々の記憶から消えつつあるようです。そして僕の中では まだまだ分からない部分を多く残しています。
また春日野隧道は崩落の為に通行不可だそうですから、そもそも全走破は無理。。。それにセダンでは行けそうにありません 。
しかし単身赴任で この地に居る内に、出来るだけその痕跡・遺構に触れてみたいと思うのです。

鞠山隧道通過後、敦賀港までもう一息！
次の手筒山を昭和31年 (1956年) 竣工の金ケ崎隧道でパスした訳ですが・・・。

フォトアルバム
旧国道8号線へ 24/旧 金ケ崎隧道

国道8号線は新潟県を起点として富山県、石川県、福井県を経て滋賀県・京都府へ通じる、昼も夜も大型トラックが多数行き交う北陸を貫く大動脈です。
我が福井県内は石川県境から数km あわら市内で国道8号線バイパスとして、坂井市・福井市・鯖江市と南下し福井平野を縦断。そして越前市南部の「塚原」交差点で旧国道8号線と合流し更に南下、敦賀市へ向かいます。



この越前市南部から敦賀市にかけてのルートは、嶺北地方（今庄町以北）と嶺南地方（敦賀市以西）の分水嶺とも言える山間部と、越前海岸の険しい断崖絶壁を縫うように走るトンネルとカーブが連続する標高差の大きい走り難いコースでもあります。

ずっと以前、今は亡き父から聞いた話・・・
海軍予科練生で終戦を迎えた父は、昭和20年代の初めに車の運転免許を取得して 池田小型自動車（現・福井三菱自動車）に勤めていたそうです。
そんな頃 稀に敦賀方面への納車があったそうで、出発前には社長はじめ事務員さんまで社屋玄関に出て来て見送ってくれて「餞別」まで頂いたそうで。。。つまり敦賀へ車で行く事は『命懸け』だったと。前述の越前海岸沿いを走るルートでは『あの時代、何台崖下に転落してるか分からないほどだ。』とも言ってたのを思い出します。
「走り難いコース」と述べましたが、現在の国道8号線で越前市から敦賀市までは約40kmを50分ほどの行程です。
しかし当時の国産自動車と言えば殆どがトラックかバスで、乗用車と言えば進駐軍の持ち込んだアメリカ車のみ。そんな時代・・・今改めて父の言葉を思い起こすと『命懸け』と言うのは道路事情もさることながらクルマ自体が「いつ故障してもおかしくない」「今では考えられない程 信頼性に欠ける」と言う意味も含んでいたと、想像に難くない訳です。

そして前述の越前市南部「塚原」交差点以南は1958年から1972年まで有料道路で、それ以前の国道8号線は別ルートだったと。。。廃道マニアの中でも有名な「春日野隧道」や「旧々桜橋」（過去フォトアルバムUP済「桜橋x3本（新・旧・旧々）」もその一部ですね。

以下 “越前・若狭 歴史街道 上杉喜寿 著 1992年初版”より抜粋：
『それは千有余年の歴史を秘めた古道 ”北陸道”が原型とされ、明治20年開通の”敦賀街道”を経て”国道53号線”と呼ばれた事もあった。』
『国道8号線とは昔からの北陸道をうけて、新潟市から京都市に至る延長578キロを言う。北陸地方と京阪神及び中京地区を結ぶ唯一の幹線道路で、このうち福井県下の道程は92キロばかりをいい、”敦賀街道”と呼ばれる区間はその半分ほどで、春日野から大谷までの区間はとくに運転者泣かせの道であった。』

父が70年前に通った旧国道８号線・・・
それは 所々に未だその面影を残すけれども、残念ながら ほぼ人々の記憶から消えつつあるようです。そして僕の中では まだまだ分からない部分を多く残しています。
また春日野隧道は崩落の為に通行不可だそうですから、そもそも全走破は無理。。。それにセダンでは行けそうにありません 。
しかし単身赴任で この地に居る内に、出来るだけその痕跡・遺構に触れてみたいと思うのです。

前フォトアルバム、旧国道8号線へ 22/鞠山（まりやま）隧道
の続き・・・
鞠山隧道通過後、敦賀港までもう一息！
最後に手筒山が立ちはだかってます。

手筒山には「花換まつり」で有名な「金ケ崎宮」があります。
手筒山を貫くのが金ケ崎隧道。

フォトアルバム
旧国道8号線へ 23/金ケ崎隧道