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'50年式のポンティアック。'49と'50、パッと見た感じはほとんど同じのようですが、グリルの形状が微妙に違ってます。画像にはありませんが、次の'51年式はまたグリルのデザインが若干変わっています。

終戦からたったの5年、デザイン的には まだまだ戦前型から脱却してはいません。第2次大戦前には「かつて明確に分かれていたボンネットとフェンダー」の境界線が既に曖昧になっていましたから、この年式でもまだそれが伺えます。

'50＝昭和25年ですから朝鮮戦争の勃発により日本が好景気に沸きはじめ、高度経済成長に突入していった発端の年ですね。世界最強の国、アメリカの造るクルマもこの後どんどん大きく、豪華になって行きました。
そんな頂点を極める直前のこんな年式のクルマたちにも、その兆候が見受けられます・・・映画「ゴッドファーザーⅠ」の時代ですね。

下の画像は別の本のページですが、カタリナ名が登場しています。これもシボレーで言えばベルエアに相当する当時の花形車種であったと推測できます。
「'50お目見えのカタリナ、'49からのデザインに主水平バーの上に歯を持つグリルに換えて登場。カタリナはサン・ペドロ アイボリーとシェラ ラストの2色にマッチした本皮革トリムとのいくつかの組み合わせでやってきた。」
って感じでいいですかね。