
当時レーシングドライバー並みの「走り」のレポートが出来る、数少ない自動車評論家(と、認められていた感のある)の岡崎宏司氏が、毎号いくつかの中古車を評価する記事。
オールズモビル・・・シボレーやフォードに比べたら日本では知名度の低いブランドですね。ビュイックと肩を並べるほどの上級車ですが、良く言えば堅実・悪く言えば昼あんどん、目立たないイメージ。
いや、それ以上にオールズが損をしていたのは、日本での輸入体勢かな?東邦Mさんなんかがメインっぽかったのに、こんな'74頃は伊藤忠系が首を突っ込んでたみたい。
ヤナセも伊藤忠がサジを投げたあと(80年代)にフルサイズの98リージェンシー辺りを輸入してたようですが、何と言ってもヤナセはモロに競合するビュイックを内包してましたから 知名度の低いオールズが追い出されるのは明白だったのではないでしょうか。ヤナセにとってビュイックはキャデラックとならんで戦前からの馴染みですからねぇ。
さて このカトラスは同じAボディ(中型)のシボレーモンテカルロ(
前ブログ、カジノ3)とほぼ親戚に当たるんですが、カテゴリー的に決定的に違うのは「アッパーミドルクラス」であると言う事。すなわちモンテカルロは2drクーペオンリーなのにカトラス シリーズには4drセダンやワゴンもある単なる中型に過ぎないのです。シュープリームはその高級グレードですから、カトラスと同シュープリームはかつての例で言えばブルーバードに対してブルーバード・マキシマのような存在でしょう。
モンテカルロはシボレーの単なる中型・マリブの2drクーペに別のスタイルを被せただけのクルマですが、カテゴリーは「パーソナルカー」で別格扱いです・・・ややこしいでしょ(笑
この個体はOPの7.4LのV-8を積んでいる事、ルーフ前半はボディ色(白)とは違うベージュである事 より豪華な「サロン」パッケージである事 などが書かれていて僕は興味を惹かれます。
カトラスのなかでも最上級グレードのシュープリームなのに、この4本スポークのハンドルは!??
Posted at 2008/01/29 23:28:50 | |
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