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当時レーシングドライバー並みの「走り」のレポートが出来る、数少ない自動車評論家（と、認められていた感のある）の岡崎宏司氏が、毎号いくつかの中古車を評価する記事。

トヨタ スポーツ800です。本文の説明にもあるように空冷パブリカをベースに作られた豆スポーツ。
しばしばホンダS系と比較されますし、実際に好対照なライバルだったんでしょうね。ただホンダの場合、バイク並みの恐ろしいメカを詰め込み「何が何でもハイパワー」を目指したのが明白なのに対して、このトヨタSの生い立ちは「パブリカの副産物」的なニオイを感じます。

本文にはチューンをヤマハが担当したと書かれていますが、2000GTを始めとして多くのトヨタのDOHCヘッドはヤマハが造ったと言うのは有名な話ですね。

この個体、昭和43年式と言う事は'68ですからこの時点で8年しか経ってません。
個性的なクルマを多く生み出した60年代を振り返る企画・記事は既にありましたが、文面からするとまだまだ普通の中古車として扱われているようで興味深いです。

ちなみに他店では'69トヨタS800-88万円、'67ホンダS800-69万円、'67フェアレディ2000-59万円で'72カローラレビン(27)が89万円でしたからやっぱり高めの価格設定かな。