
当時レーシングドライバー並みの「走り」のレポートが出来る、数少ない自動車評論家(と、認められていた感のある)の岡崎宏司氏が、毎号いくつかの中古車を評価する記事。
毎号登場する中古車はどちらかといえば絶版スポーツや外車が多く、カローラやコロナといった一般庶民車はあまり出て来ません。また新古車に近いタマも頻出しますのでさながら試乗レポート的な内容になったります。
僕の記憶の範囲では、このコーナーに2輪が登場したのは後にも先にもこれだけ、しかも新車です。
本文にも
「モーターファンで2輪の試乗もないだろう・・・と言われる読者もいるかもしれないが、この世界でもっとも高価で、もっともすぐれたモーターサイクルがどんなものか・・・といった点には少なからず興味があるはずだ。」
と述べています。
そう、彼はライダーでもあるのです。かつてMF誌では「オープン・エア・モータリング」と題して、各国のオープンカーを集めて試乗した企画がありましたが、そのときは岡崎氏だけはカワサキ750RSで登場してました。
僕はまったく2輪には疎いんですが、説明によると・・・
伝統の空冷フラットツイン、998cc-70HP/7.7kgm
ウェイトは232kgでパワーウェイトレシオは3.3kg/HP
その魅力はもちろん大排気量にあるのだけれど、
「ぼく自身が魅かれたのは、その大型のフェアリングである。・・・真冬の寒さなど まるでどこかに置き去りにしてきたように、快適なライディングが楽しめるのだ・・・このR100RSなら、たとえ東名・名神を使って大阪まで走れ・・・と言われてもぼくはすぐに承知するだろう。しかも皮のツナギの下はそう重ね着もしないで出かけるにちがいない。」
「・・・確かにパワフルだがカワサキZ750FOURのような、ホットなフィーリングのものではない。どちらかといえば、強大なトルクの確保が主目的といった印象のチューンである。」
「各部のフィニッシュはすばらしく、まさに2輪のキングの風格はじゅうぶんだ。BMWといえば、2輪のロールスロイスと呼ばれている。」
と、絶賛しています。
原付しか乗れない僕には何のことやら??(笑
Posted at 2009/08/15 01:23:07 | |
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書籍 | クルマ