
'76米、好きな作品の一つです。
過去ブログで思い出し、久々に観ました。
その冒頭のシーン・・・'70シボレー・インパラにのったメガネのおじさんと、縦目のハネベンに乗ったジジイが、言い争いの末にカーチェイスに発展してしまいます。
路地に入ったところでハネベンがエンスト、そこへインパラのおじさんが来てクルマを出せ!と、ののしります。
その後のセリフが
「ベンツ野朗!」「チーズ臭いジジィ!」「ドイツ野朗!」とボロクソ。
最初は大人しかったハネベン・ジジィがついにキレて
「ユダヤ!」「シボレーのユダヤ野朗!」と返します。
ベンツに乗ってるだけで「ドイツ人」と決めつけ、また物凄い台数が走ってるはずのシボレー・インパラのオーナーにユダヤ人と決め付けてるのが凄い。ドイツ人にしてみれば「ドイツ野郎」なんて言う相手は=ユダヤ人なのかも知れません。あるいは日本人には理解できない「何か」、例えば訛やアクセントがあるのかも知れません。
ただ米国はアングロサクソン人よりも、実権はユダヤ系が握っていると言われてますよね?なので米国の車の代表=ユダヤ系の代表としてインパラが選択されたような気もします。
関係ありませんが、シボレーのメガネのおじさんは("セサミストリート"に出てきそうな人形みたいだ!)と思ってしまいます(笑
画像上:路地でエンストしたハネベン。 左側に駐車しているゴールドはポンティアックGP、赤いのはオールズモビル・カトラスですね。
画像中:カーチェイス中の交差点、インパラもさることながら右から出てきて急ブレーキをかけるカントリー・スクワイアのノーズダイブの激しい事!!
画像下:カーチェイスがエスカレート、ここではインパラのおじさんは
「ユダヤ人排斥者!」とか「ナチ!」まで言っちゃってます。ただし"ナチ"はこの作品の重要なキーワードですが・・・。
こんな言い争いは映画の中だけじゃなくて、実は頻繁に起こっているのかも・・・対立は根深いんですね。それに比べたら日本人は「のほほん」と「ご苦労ない」って感じがしますけど。
さて、話をインパラに戻します。
画像左上下:インパラ登場シーン。構わないんですね~アメリカ人は。ボコボコです^^
画像右上:空調コントロールのアップ。左の縦レバーがファン速度、下の横レバーが温度。
問題は(問題?・笑)上側の横レバー、つまり吹き出し口選択なんですが、多分左からOff、Max、Norm、Bi-LevelそしてVent、Heater、Heater/Def、Defの順で、左側のみが"エア・コンディショニング"でコンプレッサーがONになる位置だと思います。これはヒーター/デフロスター時に除湿できない事を物語っており、昔の日産車によくあったパターンですね。どの位置でも・どの温度でもコンプレッサーがONになる現代車とは違ってます。
しかしFANがOffでも吹き出し口がOff以外ならばLow-FANで常に換気してくれるアメリカ車はかなり快適だったように記憶します。
画像右下:交差点でダッジ・モナコかプリムス・フューリーのタクシーと並びます、角目4灯・縦で僕の好物です^^
このクライスラー社の中型に、負けず劣らずのインパラのフロント・エンドはどうです?ライト部分もセンターも素晴らしく尖ってるじゃないですか!!
ちなみに'70 フルサイズ・シボレーのカタログ写真・・・左がインパラ、右がベルエア。
この映画、サスペンスとしては第一級の評価が出来ると思います。特にローレンス・オリヴィエの演技が凄い!興味の湧いた人はぜひ観て下さい、お薦めです。
Posted at 2009/08/18 01:19:21 | |
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