
言うまでもまくこの号の
表紙の赤い車はポルシェ928ですが、発表直前の情報整理記事です。
本文抜粋:
「ポルシェ928の発表は間近に迫っている。発表を前にして、これほど話題をあつめてきたクルマも、めずらしい。」
「ポルシェのニュージェネレーションは、先にデビューした924によって幕が開かれた。しかし水冷エンジン、FR方式というポルシェの革命児も、これほどまでにさわがれはしなかった。924はまぎれもなく914の後継車、ポルシェとVWの合作モデル、と割り切って受け入れられたからである。」
「ニューモデル928は911の後継車となるべき可能性を秘めて登場してくる。あまりにも偉大な父をもっているがゆえに、その後継車にふりかかる世間の風当たりはきびしい。」
「ドイツ人という民族は新しいものに強いあこがれをもちながら、現実的には保守的傾向が強く、まったく新しいものに対してはなんらかのヘジテーションを示す。彼らはいま、誇り高き伝統の911に代わりうるモデルの登場を、大きな興味とそして厳しい目をもって待ちうけているのだ。」
現代のスポーツカーファンは、スパルタンなクルマは時代遅れと考え、快適性も求めている。その要求に答えるのがこの928であり、いずれはこの4.5LのV-8にターボがドッキングされ最高速度も300km/hを超えるであろう、と期待とも予想ともとれる記述がされています。
この300km/h発言も、当時のスーパーカーブームの影響を受けて冷静さに欠いている、と僕には思えるんですが・・・。
どう見ても928はイージードライブを全面に主張する高級GTのイメージしかありません。911とは相容れない別もの・・・ダンナ仕様ですよね?
ところが、この記事ではあたかも911の後継みたいな見方をしていますね。
実際に市場に登場した928は、後にパワーアップが計られたりしたけれども、やっぱり安楽で退屈なクルマだったと記憶しますから、エキサイトメントを求める911ユーザーには拒否されたんでしょうねぇ。
当時の僕はこんな928予想よりも、前出のニュー・サンダーバードのような記事ばかりを読んでいました。
Posted at 2009/08/29 12:01:12 | |
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書籍 | クルマ