
ワールドニューカー情報と言う世界の小ネタを集めたページ。
やはり、北米からボブ・ホール氏のレポート。
日本国内と同じく北米版ブルーバードも810型にモデルチェンジした事が書かれています。
旧610の直4-2.4Lに代わって6気筒、L24の2.4L(154ps)を積む。4MTと3ATを選択出来、セダンは4輪独立、ワゴンはリーフ・リジッド。
走りは0-100km/hを12.1秒、0-400mを18.3秒だそうでジャーナリスト仲間の数人は、『ジャパニーズ・ベンツ』と評したほど、だと言う。ボブ自身は「それほどとは思わない」けれども「乗りごこち、操縦性、そして総体的なフィーリングでは従来の日本車より卓越したレベルだ。」と一応ホメています。
しかし、彼はクルマとしては評価できるけれども
「ラグジュアリー・インポートは非常にむずかしいクラスだ。高級車にはイメージが不可欠だ。$5000の日本車に対しては、やはり心理的な障害のあることは否めない。」
「トヨタは、1972年を最後にクラウンを引っ込めたし、マークⅡにしてもふるわなかった。基本価格$5099の810の前途も、決して楽観はできぬだろう。」
この当時はまだまだ、『日本車如きに$5000も払うアメリカ人は少なかった』という事を表していますね。
そもそも排気量わずか2.4Lのちっぽけな(笑)810が高級車扱いとは、違和感を覚えますが・・・。
ボブはライバルひしめく北米の高級車市場では、クラウンやマークⅡの失敗を引き合いに出してはこの810に$5099の値打ちは無い、と暗に訴えているのでしょう。
考えて見れば、当時のクラウンやセドリックは大きな米車のトレンドをそのままコンパクトクラス以下に縮めた異形であって、そのシルエットもディテールもごちゃ混ぜで本流米車には敵わない。
その後の北米での810の評価を知りませんが・・・。
国内仕様よりも一段とバンパーが大きく見えるものの(気のせいか?)、元々5マイルバンパーを装着してデビューした810ですから、前出の200SXほど違和感はないですね。
Posted at 2009/09/04 07:28:16 | |
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