
前年の’76に初めて日本で開催されたF-1GP・・・しかし主催者側の都合で’77の開催が危ぶまれている・・・記事抜粋:
「‘76の10月24日、日本で(=東洋で初めての)F-1レースが富士スピードウェイで開催されたが、これはれっきとした世界選手権、タイトルがかけられた“グランプリ”であった。それゆえF-1コンストラクターズ・アソシエーション(F-1-CA)と国際自動車連盟(FIA)が協議を重ねて作成した’77シーズンF-1スケジュールには、正式に“日本グランプリ”として第4戦が富士スピードウェイにあてられていた。
しかし日本の主催者、スポーツニッポン新聞社は「諸般の事情により4月17日の日本グランプリ主催を辞退したい」とJAFに回答・・・推測される理由には昨年のGP開催が赤字に終わっている事が挙げられる。
数千万円と言われるビッグスポンサーを数社付け、他のスポンサー収益と観客収益を合わせたところで、F-1-CAとの契約金 約8550万円、富士スピードウェイのレンタル料、、その他におよぶ5億円以上の支出をまかなうことはできず、決算は5千万円以上の赤字だったといわれる。
日本が世界を巡るF-1グランプリを開催する国のひとつとして認められた事は自動車大国と呼ばれる国としては妥当であろう。しかしたった1回の開催で中止に至った事実は、グランプリ開催にこぎつけた反作用として、大きな打撃を与える。その責任を問題にする以上に連続したグランプリ開催が望まれる。
FIA、F-1-CAの回答を待つJAFは、秋の開催に望みをかけて国内調整をも計っているが、一方、私企業にモーターレーシングの主導権を持たせることには反省の意志をとなえている。いずれにしても第2回F-1グランプリ開催は白紙以上に負の要因を抱えてしまったといえよう。」
僕には詳しい事は分かりませんが、なんだかバツが悪い事態ですね、自動車文化の長い欧米ではこんなドタバタは起きないような気もします。純粋な競技であると同時にショウビジネス・興行の側面を持つF-1・・・主催する側、企業としては赤字は許されないですし、それ以前に莫大な金が必要なシステムにも問題があるのでしょう。
結局第2回日本GPは開催されたんですよね、しかし・・・。
Posted at 2009/09/08 07:08:15 | |
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