
RR
コーニッシュ。
僕は、このクルマを接近撮影した事がありませんでしたから、とても良かったです。
フェンダーとボンネットが別物だった頃の名残・・・本来のラジエターキャップがある処には"Spirit of Ecstasy"
質素すぎる お尻・・・今どき軽自動車でもこんな質素なデザインは無い(笑
この古臭さの中に真のVIP が乗るための威厳と言うか良識と言うか保守性のようなモノ・・・が 隠されていると思うんです。
ベースは明らかにシルバーシャドウですが、伝統と格式を守りつつも 2ドアクーペ/コンバーチブルとしたところがミソでしょう・・・これ以上フォーマルな2ドア車は他に無い訳で・・・。
少年の頃は写真を穴の開くほど眺め、
「当時のアメリカ車も皆RRの模倣なんだ」 と言う事に気付き、そのクラシカル・ルックを現代風に甦らせていたアメリカ車が返ってまた 一段と好きになった様な気もします^^
当のRRにしてみれば、ただ淡々と伝統を守っていただけなんでしょうけど。
オーナー氏の手書きと思われる説明板がありました・・・
'71~'95(!) 24年間も継続して受注してたんですね!
最高馬力:必要にして充分 ・・・と言うのは有名なエピソードですよね~。
同じコーニッシュでも、フィクスドヘッド・クーペとこのドロップヘッド・クーペではクォーターパネル(と言っちゃってもイイのか!?)部分の巾が違います。
ドロップヘッドの方がその部分が広く、すなわちセンターウィンドゥが狭いのです(萌
そして屋根フェチの僕が萌えるもう一つのポイントは幌なんですね~。
あたかも、オープンの如く幌を模倣した固定屋根がソフトトップに対するハードトップなんですが、このクルマの幌は逆にハードトップに見えてしまう程の仕上がりではないですか!!
幌の外皮は残念ながらキャンバスでも本皮革でもなく、塩化ビニールのようです。
ガラス上部のステッチは、屋根の骨格の一部みたいな棒に対して幌を補強する為、裏にパッチを当てている様に見えますが判りません。
そしてガラスのシール部分は、ステンレスの部品を見ても判るように、付き合せがシッカリしているみたいで凄いです。
僅かに開けられた隙間から撮影。
後部座席に座る人の頭は完全に幌の中、またショルダー部分のトリムのウッドは、まるでクルーザーかヨットみたいに素敵です。
シート表皮の色遣いも上品ですね~。
クォーター部分等の内装を見ても、とてもオープンには見えない。
画像上部には、ステッチの入った茶色っぽい内装材が見えます。
良い物見せて頂きました!
Posted at 2011/05/15 23:00:54 | |
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