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MF誌 '79/3号 '78 Car of The Year

自動車評論家や大学教授などの選考委員とは別に、MF誌の読者投票によって選ばれる『読者賞』はスカイラインHT 2000GT-E・Sに決まりました。

投票総数 9818票のうち、6571票をスカイラインが獲得。
2位はフェアレディ280Z-T 2by2の1853票・・・以下

3位 サバンナRX-7 リミテッド 410票
4位 ミラージュ 4ドア GLS 274票
5位 ターセル 4ドアSE 213票
その他 349票
無効 148票

と、スカイラインが圧倒的な集票力をみせています。一時はコスモにその座を譲ったものの、例年スカイラインが獲得しており、これは一般ユーザーから、いかに支持されているかを示すバロメーターと言っても過言ではないでしょう。
ちなみにスカイラインGTはハイオーナーカー部門でノミネートされていましたが、クラウン2200Dが1位、クラウン2600が2位、カペラ1800 4ドアが3位（カペラがハイオーナーカー？？・笑）、で、4位にスカイライン2000GT-E・Sが入っています。

カテゴリーは敢えて『書籍』ではなく『プリンス』とします。

MF誌 '79/3号 '78 Car of The Year

ハイオーナーカー部門はクラウン2200D スーパーDXが受賞しました。

みんカラお友達の ねこやⅡさんは第二次選考ノミネート時点で、この選択に疑問を持たれていましたが（笑）、言われてみれば何故330セドリック2200Dではいけないのか？100歩譲ってクラウンに限っても、ハイオーナーカー部門を謳うなら2000スーパーサルーン辺りになるはずでは無いのか？
いずれにしても2200Dでは一般オーナーの選択肢には入らないと思いますね。

ポピュラーカー部門は三菱ミラージュ1400 4ドアGLXでした。

'78 Car of The Year

「栄冠はサバンナRX-7に！」

第二次選考を経て、いよいよ最終選考の結果が発表されました。

サバンナRX-7を推薦した選考委員のコメントを要約すると・・・

①本格的なスポーツカーとして（メーカーはスポーツカーと呼ばずスペシャリティカーと表現しているが・・・）、国産車の中ではユニークでコンセプトが明確。


②エクステリア、思い切ってリトラクタブル・ヘッドライトを採用するなど積極性が見られる。

③国際市場で立派に通用する車、特にバリューフォーマネー。この価格でこの性能。

④インパクト。他にも優れた車は数多いが、'78に登場したクルマの中では最大のインパクト。 Car of The Year の意味の一つに『その年を象徴する車』がある。

たしかに、世界一厳しいと言われた53年排気ガス規制をクリアしつつあった国産車は、まだまだ遊びの余裕が無く また時代はスポーツカーやハイパワー車に厳しい目が向けられていたと思います。
そんな中、大手を振って？（前述のようにメーカーは決してスポーツカーと呼んでいない）2+2ミッドシップ（フロント）クーペを登場させたんですから、そのインパクトと意義は大きかったと思います。

選考理由の②、明確なコンセプトと言うのは老舗フェアレディが大型GT化してスポーツカーと呼べなくなったこの時期、REの利点を最大限生かした小粒で本格的な『スポーツカー』が登場した事への賛美ではないでしょうか。
逆に言えばフェアレディは、二次選考時にはラグジュアリーカー部門でセリカXXと一緒にノミネートされると言う有様でしたから、既にコンセプトが不明瞭であった事は確かでしょう。
事実、ラグジュアリーカー部門ではコンセプトの明確なセリカXXが受賞しています。
セリカは元々スポーツカーでは有りませんし、XXはラグジュアリー＆スペシャリティを具現化していましたから。