
こんな特集をやってました。
『乗用車というと"4~5人乗りのセダンやクーペ"とだけ考える時代は去ろうとしている。もっと自由に、生活を楽しむためのスペースとしてのクルマ・・・が脚光を浴びつつある。名付けて"ホームワゴン" そこには型にはまらない豊かな世界が広がる。』
本文にはバンを5ナンバー仕様にしたこのテのワゴンが売り上げを伸ばしていると書かれていますが、ホームワゴンなんて言う言葉は定着しなかったし、80年代にも入ってなかったこの時期にはまだまだマイナーな存在だったと思うんです。だってこの数年後?にはマークⅡ3兄弟の大ヒットに代表される"ハイソカー"ブームがあったくらいですからねぇ。
とにかく僕の忌み嫌う形態のクルマの特集ですから、20数年来こんな記事は全く記憶になかったのです。
しかし、一部でこのようなクルマを選ぶ先見の明を持った人たちが居て、MF誌も特集を組むほどの状況であった事は事実ですし、現代のノアやヴォクシー、セレナのご先祖様にあたる1BOX乗用車のハシリと言う事でチョット覗いて見るのも悪くないでしょう(苦笑
↑『一部でこのようなクルマを選ぶ先見の明を持った人たちが居て』
と言うのは、ステーションワゴンとて同じ事、後にレガシィで大きく花開いたカテゴリーですね。
そして少数ながら、三菱ジープやランクル、日産パトロールやサファリ等の大型4駆(そもそも小型4駆なんて、レオーネ以外殆ど存在しなかった)を好むガラの悪い連中もこんな時分から存在していましたね。
追記:
この記事には、昭和48年からライトエースワゴンに乗っていると言う一般ユーザーY氏が登場しています。一般的ではなかった1BOXワゴンに興味のある読者向けに、ワゴンユーザーの先輩としてコメントが載っています。要約すると・・・
以前はディーゼル乗用車(何かは不明)に乗るほどの徹底したエコノミスト。小学1年生を筆頭に子供が3人・・・家族が乗るには法規上問題ないものの軽自動車では窮屈過ぎ、遠出では荷物も載せられない。ベンチシートの6人乗りセダン(クラウンorセドリック?)は車両価格が高い上にそれ程広くない。
釣り好きな祖父母(+釣り道具)も含めるとライトエースに白羽の矢が立った。
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・・・だそうです。
つまり「何でも1台でこなそう」と言うのがベースにある訳ですよね?
人も荷物も道具もペットも・・・・
そうなると、このY氏のようなエコノミストにとっては1BOXワゴンはお買い得な万能車って訳で・・・
さて、登場するのは日産バネット・コーチ、トヨタ・タウンエース、マツダ・ボンゴの3車ですが・・・
本文抜粋・・・
日産バネット・コーチGL:
3900x1600x1760 1005kg 1.4L/75ps 107.5万円
●良く回るA14型エンジン、1tそこそこの重量には充分に軽く走る。
●ハンドルは軽めで、応答性も良好。
●ロードノイズが良く遮断されているのに風きり音が大きく残念。
●使い易い後席ヒーター。
●下位のDxにはATの設定があるのに、最上級グレードGLには無い。
●貨物車ライトバンにはハイルーフの設定があるのにコーチには無い。
●107.5万円と安い。
トヨタ・タウンエース カスタムエクストラ:
3995x1650x1900 1135kg 1.8L/92ps 126.5万円
●最も乗用車的で豪華。
●インパネ、シート等、室内作りは極めて上手い、貨物車の改造臭がしない。
●ハンドル重く運転し難い。
●13T-Uエンジンはスペック上は92psと強力だがパワー不足。
●横風には極端に弱い。
●高いがそれなりの装備を持つ。
マツダ・ボンゴマルチワゴン ハイルーフカスタム:
3995x1620x1985 1205kg 1.8L/95ps 112.1万円
●後輪をダブルタイヤとして床面をフラットにしたのが最大の特徴。
●フラット床面はバンには有効だがワゴンには疑問。
●ドアがフルトリムではなく、貨物車イメージが残る。
●1.8L OHCはさすがにパワフル。
●エンジン音は静かで、高速巡航も気にならない。
●アクセサリーは非常に豊富。
いやぁ~、やっぱり僕には貨物車にしか見えないわ(蔑視
Posted at 2012/01/11 10:37:46 | |
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