セリカとカリーナが
マイナーチェンジ・・・フロアパンを共用する2車は各々2代目となる訳ですが、今回のマイナーチェンジで
角目4灯式ヘッドランプ を採用し精悍さを増しました。
リポーターはMF誌中古車試乗で御馴染みの岡崎宏司 氏。
先ずはセリカSEから
『1770ccのSOHCエンジン(13T-U)を積んでいるが、燃焼室形状が変更され圧縮比も引き上げられドライバビリティと燃費向上が図られている。』
『出力/トルクは95ps/15kgm と従来通りだが、以前の13T-Uに比べてレスポンスは向上(向上したと言うより、何となくモヤッとした、けだるいような感じのレスポンス感が後退したと言う方が的を得た表現かも知れない。)、滑らかさと活気がプラスされた・・・と言った印象である。』
『パワーは特にあるとは思えないし、トルクカーブもごくフラットでスポーツ派ユーザーを喜ばせるような刺激性は無い。しかし大きな排気量を持つ4気筒エンジンとしては、高速回転域まで引っ張ったときの振動/騒音レベルも合格点を付けられる。』
『試乗車には新たにオプション設定されたパワーステアリングが装備されていたが、適度な重さを残した設定で、初めてパワーステアリングを扱う人にも、軽すぎることによる不安感を抱かせる心配はほとんど無いと思う。』
『エンジン・ブレーキ・ギヤボックス・クラッチ・ステアリング・・・これらの性格/味付けは、よくバランスがとれており、違和感を感じさせない。(中略) 運転のし易さ、ストレスの少なさと言う点では、高い評価を与えていいクルマだ。』
『小さなコーナーで追い込んでいった場合には、さすがに強いアンダーステアが出がちだが、中速コーナーでは後輪がスムーズに流れてくれるため、なかなか走りやすい。2000GTや1600GTを選ばず、1800SEを選びパワーステアリングをオーダーするようなユーザーのスピードレンジを考えると、操安性と乗りごこちのバランスは妥当な線であると言ってよさそうだ。』
カリーナGT
『エンジンは2T-GEU型。EFIを組み合わせたDOHC4気筒。国産の1.6Lクラスとしては最もパワフルで刺激性の強いフィーリングを持っている。6500rpmのイエローゾーンまでストレス無く吹き上がり、1025kgのウェイトを力強く引っ張ってくれる。』
『ステアリング、ホットにコーナーを攻めるとなると、操舵力/保舵力も軽いとは言えなくなるし、アンダーも強めに出る。』
『テールの滑りはコントローラブルな性格なので、意識的にテールを流し、アンダーを殺す・・・と言った走り方は容易にできるが、基本的にはもう少しステアリングの操作に対する追従性を高め、アンダーステアの度合いを弱めて欲しいし、グリップ走法でスムーズにコーナーをクリアーできる限界も高めて欲しい。』
『乗り心地は悪くない。ゴツゴツ感なども上手く消されている。しかし、ハンドリングと同様、最近の水準から見ると いわゆる洗練度に欠けている・・・つまりカリーナGTの足から受ける印象は しなやかで強靭・・・といった感じではないのだ。』
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セリカSE・・・巻末の価格表を見てみました。クーペに限った場合、
1600は下位から
ET/LT/ST/XT/GTラリー/GT
1800は下位から
ST/XT/SE
2000は下位から
XT/SE/GTラリー/GT
となっており、GTを除くとEFI車は1800STにのみ設定があります。
この1800SEはまさに「走らないクーペ」の豪華版、
マスタング・グランデに相当する魅力的なモデルですね^^
カリーナGTよりもこのセリカ1800SEの方が総合的に高く評価されているのが分かります。
スタイルはクーペでも中身は鈍重セダン系な1800SEに萌えてしまう僕です。
セリカはこの2代目からセンターピラーが付いてしまったのは残念ですが、このSEの顔は何とも北米チックで味があります。
Posted at 2014/05/26 23:18:00 | |
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