
みん友さんの JetBoy 氏からのメールに添付されていた画像
付けられていたキャプション:
『1977年式のマーキュリーモナーク2扉の売り物。何故話題になっているかと言うと。。。
新車で注文した人、何を血迷ったのか、このくるま、5リッターのウィンザーV8なのに、4速手動変速機なんです。それに
最終減速比が3.0の高性能タイプ、純正強化サスペンション、純正強化冷却系統、なのにショボい2バラレルのキャブレータ、エヤコンは付いていない替わりに純正強化型ヴェンチレータ。定番のランドールーフが付いてない。。純正Ghia仕様の車輪。。。
全く不可解なオプションで組まれたこの自動車、キャンザス州で80万円で売りに出ています。
この頃のモナークは確か前輪のデイスクブレーキがオプションだった。。
えてしてこういうヘンテコな組み合わせを発注したのは初老の婦人だったりして小学校の先生とか、町の小さな会計事務所の物静かなオバさんだったりして、余りくるまの事判らないからセールスマンにいわれるまま、オプションリストにチェックマークを付けて。。。と言うハナシが一般論かなあ。。。(この個体も少ない走行距離と無改造の点がそれをうらずけるような気がして。。)』
※うっほ~~~!凄い!イイ!!強烈な個体ですねぇ、もー欲しくてたまらんです。この個体の持ち主、人物像の推測も想像すると凄く楽しいです!
こういう事は日本にいる僕らには まず伝わって来ない。
※そして興奮気味の僕がウィンザーV8の意味を質問して、返って来た氏のコメント・・・
『ウィンザー、クリーヴランド、ライマ (Lima), はフォードのエンジンを形容する時の名称で、それぞれエンジン製造工場の地名です。(ウィンンザーはキャナダオンタリオ州、クリーヴランドは米オハイオ州、ライマもオハイオ州). ぼくはフォードには余り精通していないのですが、ウィンザーとクリーヴランドは排気量が重複するのですが、一般的にクリーヴランドが大排気量、ウィンザーが5リッター辺り、そしてライマは
ピント等に使われた2.3リッターの四気筒を指します。
モナークの2扉、窓枠が付いていたの、気がつきませんでした。。。78年くらいからあったフォードフェアモント(米)の2扉高級版にフューチュラっていうのがあって多分このモナークの後釜だと思うんですがたしかにアレも窓枠が残っていたと記憶しています。まあ大体当時、モナークもグラナーダもさっぱり売れませんでしたが、その2扉となると博物館ものですね。当時のグラナーダはやけに欧州調を前に出した広告をしていて、メルセデスとの比較広告が好きだったのを覚えています。。』
※"やけに欧州調を前面に出した" と言われても僕なんかにはモナークはアメリカ車そのものなんですけど・・・
背景とカラーを同じにして似たような形態のクーペを並べれば・・・あたかもモナークとSLCが同列のクルマの様な印象を見る者に与えてしまいますね(爆
この広告画像、屋根フェチの僕にとっても興味深いものです。
すなわち SLCは、センターウィンドゥ後端にルーバーが付いている点を除けば、普通のサッシュレス・ハードトップと言えますが、センターウィンドゥの無いモナークが幅広いクォーターパネルに当時流行のオペラウィンドゥを持つ事は、当時のアメリカ車とそれ以外のデザイントレンドを明確に表していると思うんです。
そして彼の当時の記憶・・・
『この頃の欧州車は実にスパルタンで未だ米国民の嗜好を把握するずっと前の段階でした。。。450SELも重いトレーラ引っ張ってコロラドやらの山道を夏に走らせるとヘッドギャスケットがとんで未熟な排気ガス対策も含めて信頼性は恐ろしく低いものでした。フォードと言えば、後にも先にも品質管理が最悪の年式が1979年でした。よって後日の広告で改善されたと広告に載る際、かならず1979年式に比べ。。と記されていましたね(ぼくのフェアモントがその79年式だったので嫌という程知ってます)』
そして返信メールに添付されて来た、当時のグラナダ(モナークのフォード版)広告・・・
付けられていたキャプション:
『実話、駐車違反の切符にはキャデラックと書かれていたんですけど、私の車、フォードグラナーダなんです(嬉)!
まあVWのタイプ2に間違われ無くてよかったですね。。』
この広告って自虐ネタに近いですよね!(笑
カタログ '76Ford 9
MF誌 '76/11号 Uカー/'75 マーキュリー・モナーク・ギア
MF誌 '78/04号 Uカー/'75 マーキュリー・モナーク・ギア
198X年 N市内A興業
Posted at 2016/02/18 11:54:03 | |
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