
今年の
FTP(フレンチトーストピクニック)の目玉はこのフライングフェザーでしょう。
Wiki 記事によれば
『フライングフェザーは日本の車体メーカーである住江製作所(すみのえせいさくしょ。現・住江工業)が1950年代中期に少数を製造・販売した軽自動車である。
合理性を求め、徹底的に無駄を省いた簡易設計の軽乗用車として設計されたが、設計やデザインが時流に則さず、メーカー側の企業体力の乏しさもあって少量生産に終わった。 当時通産省次官の目にとまり
国民車構想の元になり、スバル360等の軽自動車を産む礎となった車である。』
「国産車100年の軌跡」(三栄書房刊)より抜粋:
『・・・1950年代前半からの、いわゆるミニカーブーム・・・』
『今日、既にすっかり名前の忘れ去られたモデルが 次々と発表されては消えて行ったのである。』
同じく要約:
それらは、2輪車(もしくは3輪)にキャビンを付けたキャビンスクーターと呼ばれるもの(例としてメッサーシュミットやイセッタを挙げている)と、本格的なシャーシーの4輪ミニカーに大別されるが、意欲的な設計とユニークな内容を持ったものも多数あったにもかかわらず、資本力の弱さからその殆ど全てが みすみす姿を消していった。
このミニカー時代にデビューしたクルマのうち、今日までもメーカーとして独立を保っているのは
スズライトとスバルのただ二つだけだった。
ミニカーによる自動車技術の試行錯誤の時代だったと言える。
同誌のカラーページより
オートサンダル、ニッケイ・タロー、テルヤン、ロードスター・ロリー、バンビー・・・笑ってしまうネーミングの多い事!!(テルヤンってダレよ?)
貧しくも微笑ましい時代・・・
しかしこんな質素さを特徴とする(これでも当時の日本人には高嶺の花だったろうけど)クルマ達が、性能アップしながらもコンセプトを守って生き残っていたら・・・燃費(実は案外イケるかも!)と安全対策で潰されてたでしょうねぇ(もはや軽自動車は軽自動車だなんて言えないし・笑)。
2CVやルノー4の様なカテゴリーが生成されなかった日本は残念な国だと思いませんか?
さて同じく「国産車100年の軌跡」(三栄書房刊)よりフライングフェザー
今回の個体は
日本自動車博物館所有の様ですが、シート生地はかなり新しく張替えられたものでしょうね。
スケジュールには無い?会場内の走行シーンに出くわしました(画像右下)。
助手席の男性は(サングラスを掛けていたものの) 地元渡辺モータースの社長さんと御見受けしましたが、このイベントに向けて補修・レストアに関わっていたとしても、過去の例からして(さもありなん)な感じなのです。
Posted at 2016/05/23 09:36:53 | |
トラックバック(0) |
イベント | クルマ