
MF誌でも何度か
取り上げられて来たBMWの本格的スポーツカー、
M1。
記事抜粋:
欧州で人気の高いグループ5(シルエット・フォーミュラ)カテゴリーでのポルシェの独走をBMWは許せない。つまり打倒ポルシェをテーマに掲げて開発が進められてきた。
いろいろ とりざたされてはいるが、いずれにしても躍進を続ける誇り高きバイエルンのエンジニアと、倒産寸前のピンチに立たされたボローニアの弱小メーカーが、また全く対照的な国民性を持つドイツ人とイタリア人、その両者が対等な立場でひとつのプロジェクトを進めること自体に、初めから無理があったようだ。
ランボルギーニに見切りをつけたBMWは、シュツットガルトのバウアー社に組み立てを依頼。ボディはトリノのイタル・デザインで生産され、エンジンやサスペンションの組み付けはバウアー工場で行われる。
計画では3年間に800台を生産しようとしている。特にグループ4のホモロゲーション取得のために来年度中に400台を完成させる意向だ。
が、欧州の関係筋によると「この数字の達成は非常に難しい。」と云われている。
イタルはいわゆるデザインセンターであり、量産と言う経験は持ち合わせていない。またバウアー社はオペルのビッター・ディプロマートなどを製作するコーチビルダーとしては知られているが、400台もの台数をこなすだけの生産キャパシティを持っているかどうかについては大いに疑問があるという。
プロダクションモデルでは直6 DOHC4バルブ 3.5L 277ps/33kgm、グループ4は470ps/39kgm、さらにグループ5仕様では3.2L ターボ 850psが可能と云われているが、詳細は不明。
プロダクションモデルでも0→100km/h 5.6秒、最高速262km/hとポルシェ・ターボや12気筒エンジンを搭載したイタリアン・モンスターたちに勝るとも劣らない。
グループ4仕様は0→100km/h 4.5秒、最高速310km/hと強烈。
価格はプロダクションモデルで10万マルク(約1000万円)、ポルシェ・ターボを大きく上回る価格でフェラーリ512BBに匹敵する。グループ4仕様は15万マルク。
Posted at 2011/08/14 13:16:32 | |
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