
「豪快な走りのパリジェンヌ」と題して、日本に上陸したヨーロッパ車/ロードインプレッション記事を載せています。
車は
ルノーアルピーヌA110と
シムカ・ラリー3。
リポーターはUカー試乗でお馴染みの・・・当時レーシングドライバー並みの「走り」のレポートが出来る、数少ない自動車評論家(と、認められていた感のある)の岡崎宏司氏。
本文より抜粋:
『ロードゴーイングレーサー、シムカ・ラリー3のベースになっているのは、いうまでもなく1961年以来生産されているシムカ1000。すでに18年近くもその基本的なスタイリング/メカニズムは変わっていないが、多くの点で現在でも充分通用する実力をもつクルマである。』
>リンク先:福井のイベントで見た時にはその年式('78)からすると、
ルノー・ゴルディーニと同様『60年代の代物にしか見えない』な~んて書いてましたが、やっぱり元車は相当古かったんですね。
『一方のアルピーヌA110は1963年にデビューしており、1977年に生産中止されるまで、14年間の長期にわたってフランス製スポーツカーの代名詞的存在であり続けた。』
>1977年と言えばこの2年前って言う事になりますね。さて、このロードインプレッション記事の発端についても述べられています。
『この2台のフランス製スーパー・スポーツを同時の僕の手に委ねてくれたのは京都の"TomitaAuto"。今までにも数多くの素晴らしい車のステアリングを握らせてもらったが、《A110・1300Gとラリー3に乗ってみないか》と言う富田社長の今回の誘いもまた、僕にとっては素晴らしいプレゼントだった。』
『アルピーヌA110には過去何度も乗った事はあるが、乗るたびに改めてその魅力に引き込まれ、コーナーをひとつクリアーするたびにその思慕の念が高まる車である。11年ほど前、初めてそのステアリングを握った時の熱い感激は今でも昨日の事の様に覚えている。以来現在まで、世界に数あるスポーツカーの中で、常にぼくの心の中のランクのトップを守り続けている車になってしまった。』
>岡崎氏のアルピーヌへの熱い想いが伝わってきますが、ジャーナリストである以上 普段MF誌の記事でも個人的な感情をなかなか文面に出さないだけにココまで誉めるのも珍しいです。
今度はシムカ・ラリー3について・・・
『一方のシムカ・ラリー3は昨78年の1月にシリーズに加えられたモデルで、僕にとっては未知の車である。しかし、何の変哲も無い3ボックス・タイプのセダン・ベースながら、前後に鋲どめされたオーバー・フェンダー、そしてチン・スポイラーとテール・スポイラー、リヤバンパーに吊り下げられる大型のサブ・マフラーなどは、一見してこの車が只者ではない事を示しているし、リヤにマウントされたエンジンのパワー・スペック、ラリーにおける活躍ぶりなどを併せ考えると、やはり乗る前から"心が騒ぐ"車であった事はいうまでもない。』
『両車のスペックはアルピーヌが1296cc、圧縮比は12:1にウェーバー40φを噛ませて120hp/7200rpm、リッター当たり92.6hp。車重は635kg、パワーウェイトレシオは6.85km/hpと言う強烈なもの。シムカ・ラリー3は103hp/6200rpm、13.0kgm/4900rpmだがベースの944ccが40hp/6.4kgmという事でパワーで257%、トルクで203%も向上している。車重は860kg、パワーウェイトレシオは8.35kg/hpと10kg/hpの壁を大きく割っている。』
>当然ながら余計なものは何一つ付いてないがゆえ、両者共素晴らしく軽いですね~・・・今の軽自動車は!!
Posted at 2011/12/15 21:00:57 | |
トラックバック(0) |
書籍 | クルマ