前ブログ の続き
日産の中堅3兄弟。 その中の上級モデル、スタンザに5ドアセダンが加わりました。
その名も
スタンザ・リゾート。
リポーターである星島 浩 氏はリゾート登場の疑問点を冒頭で述べています・・・
『サニー販売系列店でバックオーダーを抱えるほどの好調な売れ行きを示している
"カリフォルニア" があるにも関わらず、何故スタンザに5ドアを設定をするのか?』
『同系列でサニーを売る以上、スタンザはバイオレット/オースターよりも高級車に味付け、その為にセダンのみを仕立てた。
マルチ・クーペや
オープンバックをシリーズに設定しなかったのは、サニー・クーペやシルビアとの競合を避ける意図があったからだ、と解釈していた。』
『サニーにカリフォルニアが、シルビアにハッチバックが加わった今、バイオレットやオースターに5ドアセダンを設定せず、敢えてスタンザに5ドアとは?と思った』
・・そうです。
しかし、実車を見て納得できたのは
『カリフォルニアに比べるとだいぶ車格感が上級位置にあること』
だったそうで、これならば それほど競合する心配もなさそうだと。
試乗車は1800X-E で5速MT、シフトパターンは日産小型独特の4-5速直結パターン。
(これはいわゆる「ローバック」と呼ばれるヤツですよね?左上がリバース/左下が1速・・・不評でした)
ベージュとブラウンの2トーンカラー。さらに細いストライプのアクセントがある。(萌え^^
車高はセダンより25mmも低く、もはやライトバン・イメージは無い。
カリフォルニアとは価格も差があり、136.6万円。 試乗車はオプションのクーラーと5Jx13のアルミホィールが装備されていた。
内装グレードとしてはセダンのマキシマGT-Eに極めて近い。
ハンドリング
『操舵・保舵力が軽くて良い(当時の1600/1800クラスでは重いものばかり、当然パワステは殆ど無かった)。』
『シルビアと比べると、求心加速度の大きなところでアンダーステアの増加が明確だが、適度なロール感があって、安心してハンドルを扱える。』
かなりハードなコーナリングを敢行している様子が、ロールと右前輪のたわみで分かります。
『シルビア同様、燃費は12.02km/L と良好。
5000rpm付近からシフトレバーに微振動が出て、それ以上引っ張る気になれない。
低速域でのパワーオフ時には不快なスナッチ。そしてそこからの再加速時には息つき気味なのが気になった。』
どうやらエンジンは気持ちよく回らず、そして駆動系とのマッチングも良くないみたい。
星島氏がこんな変な操作をするのも、当時の排気ガス対策を施されたクルマ達の多くがドライバビリティ面でこんな障害を背負わされた例が多かったからだと思うんです。
それにしてもこのリゾートのルーフとペイントは、当時の鈍重アメリカ車を連想させてくれます^^
Posted at 2014/05/25 22:26:27 | |
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