
僕の古いみん友さんである
6ハロンさんに案内して頂いた日産エンジンミュージアム。
言うまでも無く、国産初の量産ターボチャージャー付きエンジン。
'79/10に、430型セドリック/グロリアに積まれて そのSOHCながら結晶塗装されたカムカバーの精悍な外観と共に大きな話題となりました。
元の電子制御燃料噴射仕様 L20E-130馬力に対して、145馬力と 今にしてみれば ささやかなパワーアップに過ぎませんでしたが(そもそもNAのE仕様-130馬力自体怪しいもんだ・笑)、実際にはそのセッティングは『ドッカン』に近く ブーストが掛かった時の強烈なパワーの盛り上がりは当時の僕らには
(おお~!)
と声が洩れるような、新鮮味に溢れていたのです(笑
国産ターボ第2弾は '80/3の910型(Z18ET)、第3弾はこれと同じL20ETを積んだHGC211型でしたが、どれも『ドッカン』であったにも関わらず、表向きは『パワーと経済性の両立』みたいな事が謳われていたと記憶します。
実際には、踏めば当然ながら燃費は『極端に悪化した』んですよねぇ。過給して現実の排気量以上の空気(燃料も)を吸い込む訳ですから、本当に経済的だったのかどうか甚だ疑問です^^
その経済性とやらも、運輸省(現・国土交通省)の認可を得る為の日産側の『こじつけ』だったとは、後にどこかで読んだ(聞いた?)話です。
そしてトヨタが排気ガス規制と省エネと言う逆風にもめげず、イメージリーダーとしてのDOHCを残したのに対して、 日産は過去の栄光にすがり辛酸を舐めていた処へ このターボの登場でファンの溜飲を下げた感がありました。
当時雑誌には『DOHCかターボか?』なんて言うタイトルの記事が誌面を踊っていたのですが、これもトヨタが
カリーナGT-Tでスペックとしての実力行使をやってのけました。
ちなみに当時の逸話?として430型は車に無頓着で管理不行き届きな個人ユーザー層(中高年の社長さん?)が多く、オイル管理がズサンで、それどころか ひと吹かししてエンジンを切るクセの人が多く(ターボタイマーはあったのか??)、すなわちタービンシャフトが潤滑切れとなり、タービン交換!なんて事が多々あったそうです。
Posted at 2014/12/13 23:02:39 | |
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