
マイナー作品ですが、公開当時('74)劇場で観ました。ジェームズ・カーンとアラン・アーキンの凸凹刑事コンビによるドタバタ・コメディ。
レンタルVHSをコピーした手持ちDVDは、非常に画質が悪かった。
数ヵ月前からネットショップでDVDを狙っていましたが、なかなか値下げしない。。。仕方なく洋画の割に高めの値段で購入しました。
オープニング・・・どうです?!タイトルロゴのこの70年代の雰囲気が堪りませんっ!!!
そして捜査車両のレギュラーサイズ・フォード!
都市高速を行く愛すべき巨竜たちの群れ・・・VWの何と貧相な事か!
そして、やっぱり2人が乗るのはレギュラーサイズ・フォード。。。カスタムでしょうかカスタム500でしょうか?ギャラクシーやLTDとは違う「素のセダン」の魅力に溢れています。
排気ガス規制前の強烈なパワーは、劇中何度もタイヤ・スモークを
魅せてくれます。
左上下:カーチェイスシーン、当然ながら 周囲のどれも一目で70年代車と分かりますよね!
右上:各々左右を向いたシボレー・モンテカルロ(左)とフォード・トリノ(右)・・・同年代のGMとFord の中型クーペですがモンテカルロがセンターウィンドゥを潰しオペラ・ウィンドゥを設けているのに対し、トリノは真正のピラーレス・ハードトップの形態を維持しているのが分かる構図となっています。
屋根を注視する・・・そんなフィルターを掛けて見なければ見過ごしてしまう様な1カットですが。
どちらも広いクォーターパネルにビニル・ルーフをまとっています。
右下:質素なベンチシートにコラムシフト、コークボトルラインが泣かせますねぇ。そして大柄な欧米人が座ってもこの幅の余裕!
ずっと以前にUPした当方のブログでは上級のLTDと述べられていましたが(修正済)、良く調べて見ると、'72 と思われる廉価版「カスタム」の様で正に典型的なタクシー/パトカーなどのベース車両然としていますよね。
かつてのVHSは吹き替え版を持っていたんですが、劇中 無茶な運転をするフリービーにビーンが
『これはポルシェじゃない!フォードだ!!』(だから無茶な運転はしないでくれ!)
と叫ぶシーンがあります。
捜査車両・・・質素で
「自動車と呼ばれる乗り物」
を地で行くような魅力に溢れるレギュラーサイズ・フォードですが(しかししかし欧州車には無い、当時の国産車が目指していたアグレッシヴさの原点を備えた一台と言っても過言では無いでしょう)、巨体と大排気量エンジン そして軟なハンドリングは、アメリカ人をして自虐ネタとも とれるセリフを吐かせて観客の笑いを誘います。
40年以上も心に棲みついて離れなかった楽しい作品がDVDで!!素晴らしい事です。
Posted at 2017/03/05 21:36:49 | |
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