
画像は、私の家の漏電ブレーカー(ELB)です。
この10数年の間で各メーカーの性能が随分進化しています。
私が、現場にいた時は雷が鳴るだけで雷サージを拾ってしまいブレーカーが動作して、お客さんのお宅に伺ってブレーカーを上げるだけの作業が多かったのですが、今では殆ど対策されている様です。
漏電ブレーカーには、2種類有ります。
地絡保護のみのEBと過電流保護も兼ねたELBと呼ばれている物に分けれています。
電力会社によっては、必ず取り付けて無くても良い会社があるかも知れませんが、東電は増設や新設の場合は取り付けてい無いと、電気工事店が図面協議に来た段階で、認めていませんでしたし、検査で不良に成ってました。
以下は、あくまでも、東電管内での話です。
私の家は、一般的な住宅とは多少違った契約に成っています。
オール電化なのですが(ちなみに太陽光パネルは無駄なので設置していません)、普通のブレーカー(SB)契約では無く主開閉器契約と言う物ですので、普通の30や40、50、60Aのブレーカーは有りません。
このSB契約は、確か関西電力等では存在しないと思います。
60Aを超えるブレーカー契約は東電には有りませんので、ELB(EBでは過電流保護が無いのでだめです)の容量でのKVA契約に成ります。画像で分かると思いますが、50Aと表示が有ると思います。
これは、単相3線式(簡単に言うと電線が3本か2本で3本の場合です)の契約ですので、3本の中のアース線を除く2本にそれぞれ50Aが流れるまで最大時に使用出来ると言う理屈で、簡単に言うと100A契約だと分かり易いと思います。
従って、私の家の契約は10KVAに成っています、ですので60Aは6KVAだと簡単に考えれば良いと思います。
只、あくまでも2本の線に掛かる負荷が均等の場合に最大100Aまで使用出来ますが、通常はアンバランス(片負荷)ですので、そんなに使用出来ません。
逆に1本に50Aを超える電流が流れると、過電流保護でELBの場合はブレーカーが動作します。
ちなみに、60AまでのSB(サーキット・ブレーカー)契約は2本の合計が60Aを超えると、ブレーカーが動作する仕組みになっています。
また、各部屋や部分部分用に取り付けて有る小さなブレーカーはNFB(ノー・ヒューズ・ブレーカー)で容量は20Aです(単相200VのエアコンやIHで使用する場合は30Aの200V用NFBも有ります)。
ここから、本題に入りますが電気に詳しく無い方でもご自宅の漏電ブレーカーがまず、EBかELBか見分ける方法です。
画像で分かると思いますが、テストと言うグレーのボタンと表示と成っている引っ込んでいる黄色のボタンが有ると思いますが、このテストボタンが古いブレーカーは緑、赤で規格改正後でグレーに統一されましたので、緑、赤、グレーの他にボタンが無い場合はEBです(テストボタンは、平成12年4月から平成15年3月迄にJIS規格が改正されるまでは、緑、赤でしたが、それ以降はグレーで統一された様です)。
恐らく、地絡保護専用との記述がされていると思います。
黄色のボタンは復帰ボタンと呼んでましたが、ブレーカーが動作した場合これが飛び出て来ますので、ボタンを押しこんでブレーカーのつまみを一旦下に下げ切ってから上に上げる方法に成ります。
つまみを下に下げるだけで、復帰ボタンも一緒に引っ込むメーカーも有りますが。
通常、動作するとつまみが途中で留まっていて、下がってる様に見えないのでブレーカーは動作していないと言うお客さんが多かったです。
それでも動作する様であれば、何か原因があるので探す事に成ります。
復帰ボタンの色は、黄色か白以外は私は見た事が有りません。
これは、メーカーの独自判断で使用されていると思います、確か規格は無かったと思いますので。
今日、改めて気が付いたのですが、以前は月に1度テストボタンを押して正常にブレーカーが動作するか確認して下さい。との記載が有りましたが、最近は無いみたいですね。
ご自宅の漏電ブレーカーをご確認してみては如何でしょうか?
この、テストボタンを押すとブレーカーが動作します、それが正常なのですが、何度押しても動作しない場合は漏電ブレーカーの故障と判断出来ますので、お早めに取り替えた方が良いと思います。
1つ気を付けなければ成らない事は、普通の方は皆そうなのですが、今迄その様な事を気にした事が無く、10年以上1度も触った事が無いような場合(5年毎の定期診断でも電気を止めずに漏れ電流測定だけで済ませている様な方は特に)、試しにボタンを押して無事に動作確認は出来たのは良いけど、復帰しようとしてもブレーカーが上がらないと言う場合もまま有りました。
通常は、数回復帰させる動作を繰り返したり、漏電ブレーカー以外のブレーカー全てを切った状態で復帰させれば恐らく復帰はしますが、それでもだめな場合が有ります。
特に緑、赤のテストボタンの場合は10年以上はとっくに経過してるので、取り替え覚悟で行う必要が有るかも知れません笑
あくまでも、漏電ブレーカーは電力会社の財産では無く個人の財産で有る為、試そうと思われる方は自己責任でお願い致します。
只、動作テストは必要な事です、漏電で感電すると風呂に入っている時などは、大変な思いをしますので。
完全に漏電してる様な場合だと、電気のメーターの回転が速いし体感的には家が電熱器の様に成りますので、異様に暖かく成ってるお宅にも行った事が有ります。
その時は、危険だと判断したので回路で切断しましたが。
引っ越しやリフォームで新しい分電盤を使用する場合は、特に確認した方が良いと思います。
今後も、少しづつこの様な事や経験を記載しようと思います、長文ですいません。
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Posted at
2011/08/02 15:03:40