私の家の隣に有る空き地を挟んだ家に、大正13年生まれのお婆さんが1人暮らしをしています。
一昨年にお爺さんが亡くなったのですが、その後は娘さん達が良くお婆さんの面倒等を見に来たり、ヘルパーさんも来て普通に過ごしていますし、お婆さんの畑で娘さん達が採れた大根等の野菜を私の家に分けて頂いたりして良い近所付き合いをしています。
昨日の夕方ですが、私は少し早めに風呂に入りましたので、出て「さあ、犬と宴でも」と思っていた時に、お婆さんが訪ねて来て家族が話を聞いた所「電気が点かない」と言う事で、電話も使えず娘さんを呼ぶ事も出来ないと困ってしまっていた様子でした。
いつもお世話に成ってますし、電気が点かないのは困りますので、見に行った所見た事も無いコンパクトな分電盤が付いていて、暗い中開け方が分りません笑
ライトで照らすと、下側に手で押す場所やドライバーを差し込む場所が有りますので、現場にいた時の様に上箱を取り外しました。
取り外したら、右下のボタンが付いた漏電ブレーカーが動作していましたので、そのまま入れて見ると異常無く点灯しました為、この時は単2と言う事で、このブレーカーは只の地絡保護専用のEBだとばかり思って、取り合えず切れた時と同じ使用状況にして貰ってしばらく動作しないか様子を見てましたが、動作しません。
上箱には「押して開ける」としっかり記載されてました笑、普通に開くと充電部に間違って触れる事が無いように成ってます。
漏電していれば、入れたら直ぐ動作しますし、テストボタンを押せば正常に動作しますので「漏電では無く、多分誤動作だろう」と判断して、お婆さんに「様子を見てまた動作したら呼んで下さい。」と言って家に戻りました。
絶縁抵抗を測定しようかとも思いましたが、この天気で漏電は殆ど考えられないし、有るとすればビニールコード等に傷が付いていたり、漏電ブレーカーの故障かもしれないと考えて、次に動作したら漏電調査をするつもりでいました。
その後、特別に切れた様子も有りませんでしたので、今朝出かける前にもう1度様子を見に行って見ましたが、異常は無いとの事です。
もう1度分電盤を見せて貰いましたが、ここである事に気が付きました。
地絡保護専用だと思っていた漏電ブレーカーを良く見ると、過負荷・短絡保護兼用との記載が有りますのでEBでは無くELBでした。
そこで、改めてお婆さんに電気が切れた時に何を使用していたか確認した所、コタツとエアコン等同時使用していて、電子レンジを入れたら切れたと言う事が分りました。
原因は過負荷によるELBの動作です。
エアコンがフルで運転していないのと、タイミングが合えば動作はしなかったのかも知れません。
普段はその様な使い方をしていないとの事ですので、多分間違い無いと思います。
緑色したブレーカーは東電のSBで同じ30Aですが、動作するのは32,3A位ですので、先に動作しなかったのかも知れません。
この様な家とは違ったコンパクトな分電盤を見たのは初めてですし、漏電ブレーカーの種類の間違えもそうですが、灰色のテストボタンも初めて見ました。
この様な事が有ったら今後は、ブレーカーに記載されて有る内容を良く見て判断しようと良い勉強に成りました。
今回思ったのですが、内線規程で取り付け位置の高さが決まっているとは言っても、通常の位置だと、お年寄りには分電盤を操作する事等無理です。
安全の為も有るのでしょうが、この様なケースは増えるでしょうから、何かうまく対応する必要が有るのかも知れません。
話は変わりますが、緑色(※他の色は関係有りません)のSBですがこのタイプは、東電にしてみれば現在現場には殆ど残っていないはずです。
こちらのタイプにかなりの数を交換していると私も記憶しています。
こちらのSBには取り付けられていませんでしたが、通常は30AのSBは過熱するので当て板を使用していました。
この当て板にアスベストが使用されていたので「回収して新しいタイプに交換しろ」と以前に大掛かりで交換作業を実施しました。
こちらの家に取り付けて有るSBは昭和62年の東邦電気製ですが、何故未だに残っていたのかは分りません。
お爺さんが亡くなった後に電気工事をしたとの事ですが、通常は交換しますので東電に届けないで無断増設工事をしたのかも知れません。
知り合いに連絡をして、明日交換して貰う様にお願いをして置きました。
東電管内で、古いブレーカーが取り付けられているかも知れないと言う方は1度確認された方が良いと思います。
交換は東電に連絡をすれば工事に来て貰えるはずです。
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電気 | 日記
Posted at
2015/02/03 18:29:50