2011年04月15日
東日本大震災の被災地で、避難住民らが飼っている犬や猫などのペットの扱いに困るケースが出ており、地元の動物病院が一時的に預かるボランティア活動を行っている。また岩手大学農学部付属動物病院は今月から動物医療チームを被災地に派遣し、震災で診療を受けられないペットの診察を開始した。
岩手県宮古市では、震災で飼い主が行方不明になったり、避難所に置くことができないペットの世話を3カ所の動物病院が引き受けている。
約35匹の犬や猫を預かっている同市のグリーン動物病院の田口庸蔵院長(62)は「震災当初は『食欲がない』『元気がない』などの症状が出ていたが、少しずつ落ち着いている。避難生活は長期間に及ぶと思うので、飼い主には少しでも安心してもらえればと思う」と話す。
ただ、毛布やマット、体を洗うせっけんなどが不足。収入も限られる中で、引き受けの限界も感じているという。
同県大船渡市では今月、岩手大付属動物病院の獣医師と動物看護師合わせて7人の動物医療チームが、家畜の検診用大型バンで巡回診察を行った。
被災を免れて自宅で生活する主婦好本聖子さん(46)は雌のミニチュアダックスフントの診察を受けた。「通院していた病院が被災していて、すごく助かった。これでようやく落ち着ける。子供がいないのでペットは家族のようなもの」とほっとした様子だった。
医療チームの指揮を執る佐藤れえ子病院長(56)は「(人命が優先される状況で)動物医療が被災地入りするタイミングを見ていた」と語り、今後も県内の被災地を回る予定という。
この震災津波原発問題で政府や東電の対処とは違い、民間の優しさが本当に身に染みる話が多いです
災害時はどうしても後回しになる動物達。
ペットや家畜だって生きているし立派な被災者だから、こういうケアは必要ですね。
飼っている人には家族同然だと思うので、大切に預かってくれる施設が増えてくれることを願います。
数日前漂流していて助けられたわんこが飼い主さんと再会した時の様子を見ましたが、
保護された時と違ってものすごく喜んでいたのを思い出しました。
Posted at 2011/04/15 08:55:38 | |
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