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＜田園調布死亡事故＞「危険運転」を適用せず　懲役７年判決－－東京地裁

毎日新聞 11月17日(土)9時39分配信

東京・田園調布で１０年、乗用車を暴走させて男児２人を死なせたなどとして、危険運転致死傷罪に問われた造園作業員、宮田智裕被告（２２）の裁判員裁判の判決が１６日、東京地裁であった。大野勝則裁判長は危険運転致死傷罪（最高刑懲役２０年）は成立しないとして、より刑の軽い自動車運転過失致死傷罪を適用、上限となる懲役７年を言い渡した。

検察側は「高速運転中に蛇行しようと右に急ハンドルを切り、走行を制御できなくなった」として懲役１５年を求刑。予備的に、自動車運転過失致死傷罪が適用される場合は同７年が相当としていた。

これに対し、判決は蛇行走行を否定し、急ハンドルは「車内で流していた音楽（ラップ）に合わせて切った」と判断。見通しの良い直線道路だったことなどから「（危険運転致死傷罪の要件である）制御困難な高速走行だったと言えず、事故の直接原因は不適切なハンドル操作」と結論づけた。

判決によると、被告は１０年１２月２６日夜、大田区田園調布本町の都道を制限速度の２０キロ以上の時速７０キロ超で走行中、歩道に突っ込み、小学３年の水島光偉（みつより）君（当時９歳）＝栃木県下野市＝といとこで幼稚園児の水島遼人（はると）君（同６歳）＝さいたま市＝をはねて死亡させ、一緒にいた２児の祖父母や、同乗者３人を負傷させた。

判決後、光偉君の父亮（りょう）さん（３８）は記者会見し「２人の命を奪ったふざけた運転に対して量刑があまりに軽い」と不満をあらわにした。遼人君の父裕貴（ひろたか）さん（３９）も「私たちの願いは同様の（危険）運転がなくなること。あきらめられない」と検察に控訴を求める意向を示した。

裁判員と補充裁判員を務めた計３人も会見し、裁判員だった５０代の女性看護師は自動車運転過失致死傷罪と危険運転致死傷罪の最高刑の差が大きいことについて「もう少し中間の部分が必要ではないか」と語った。【和田武士、松本晃】
最終更新:11月17日(土)9時39分



裁判員裁判でのこの判決には驚きました。
裁判員の 「もう少し中間の部分が必要ではないか」と言う言葉は、私にには言い訳にしか思えません。
何でこんなに被害者の命を軽く考えた判決しか出せないのでしょうね。
この裁判は、裁判員裁判制度が導入された意味がまるで感じられません。

前にも書きましたが、制御困難では無く制御出来ていたのですからこれは殺人だと思います。
それが苦し紛れの様に「不適切なハンドル操作」による物と言う事で結論付けてますが、今回の裁判員や裁判官は馬鹿では無いかと感じます。
蛇行運転していたとの目撃者もいるのに、蛇行運転を否定してみたり加害者の知り合いでも裁判員の中にいるのでは無いかと疑ってしまいます。
運転を制御出来ているのに、直線道路でラップの音楽に合わせてハンドルを切っている事で蛇行と思えるし、挙句の果てに歩道に突っ込んで人を殺しているのですから、ラップがこいつには薬の様な物で殺人以外には考えられません。
大体、音楽に合わせてハンドル操作をしている人など私は聞いた事が有りません。





どう考えても、最低で危険運転致死傷罪が成立し無ければこの様な法律を作った意味が有りませんね。
凶器が有ろうと無かろうと、2人も人を殺せば死刑が当たりまえで、凶器が車と言う事だと最高で7年の懲役等本当に何処が厳罰化されたのか不思議です。
これでは、殺したい程憎い相手は車でひき殺してしまった方が良いとか、考える人間が今後は出て来るかも知れません。
法律やら判例だけで単純に判断が出来るなら、こんな裁判や裁判官等は不要で機械にでも任せた方が良い様な気がします。
ネズミ取り等で捕まると、警察は「スピード違反は危険運転です」と言って違反切符を切る様な場面をテレビでも良く流していると思います。
それならば、車を一般道で高速運転した時点で危険運転だし、更に音楽に合わせてハンドル操作をしていたこいつがまともな運転等出来る訳が無いと。

危険運転に関する法律は、議員立法の様ですが、本当に穴だらけで問題が多過ぎます。
高速で蛇行運転してようが、脱法ハーブでラリッてようが適用されないとか成立要素が多すぎるので、弁護士も色々抜け道を考える事が出来て、結局は軽い罪で終わりに成ってしまっていると思います。
 
こいつの様に反省すらしていない屑は、このままこんな軽い刑で済ませて出所すれば、絶対に再犯を繰り返して犠牲者が増えるだけだと思います。
2人の幼い命を、自分勝手な行動で奪って置いて寝てても罪が減刑される事等は許される事では無いと感じます。



被害者遺族の言葉の通りで、検察は絶対に控訴するべきです。
今林の様に高裁で覆る事が有ると信じて、被害者遺族の希望に沿った対応をする様に願います。