ブロックやヘッドを洗浄する前に清掃を急ぎますよ 皆さま こんばんは
以前、お頭さんが使っていたカーボンのスクレパーを100均で見つけましたので、すかさず2本購入しておいたんですけどね、これがなんと使い易い場面があるんですよ♪
そもそも100均ですからね、使い捨てで考えるなら竹の割り箸よりも使い易いです(笑
まぁ、割り箸は割り箸で使い易い場面がありますけどね、カップ麺食べる時とかw
インマニのガスケットを剥がして液体ガスケットを撤去するんですけどね、ワタシが言いたかったのはこのガスケットです!
このペラペラの1mmか1.5mmぐらいのガスケット、当時はこれが普通だったんでしょうね、きっと。
もう何度もインマニのガスケットを発注しましたワタシですけどね、毎回この3倍はあろうかという厚みの、メタルをサンドした立派なガスケットが届けられます。
そのガスケットに不満があるわけじゃないですよ、逆にありがたいことなんですけどね、それによって他のスタッドボルトよりも5mm短い2本にナットの掛かりが頼りなくなってしまうワタシのヘッドでしたw
ワタシのスタッドボルトはですね、有効がさらに3mm短くなってたので、ホントにトルクが掛けられなくて、結果 スタッドボルトの抜き替えの必要に迫られたわけでした。
上の真ん中に見えてるのがハイカーボン入りのスクレパーです♪
こういうとこの液体ガスケット剥がしに頑張ってもらいます。
相手がアルミ合金で、このスクレパーですからね、全くもって攻撃性がありませんから、シャコシャコと擦りながらですね、いろんなとこを見たり考え事をしたり出来るのも良いもんだなぁ~、なんて外してあったピストンを見ててですね、ふと違和感?
ちょっと手を休めてですね、ん?? わざわざ近くまで行って、さらに違和感っ!?
後でじっくり観察しようとですね、エンジンをひっくり返してヘッド側に抜いたまんまの状態で仮置きしてますから間違いなくこの様に組まれてました・・・
右の1番から左の4番へw
コンロッドの組付け間違っとるやんけーっ!!
ライナーとクランクのメタル部分の位置関係によってですね、コンロッドがオフセットしております。
右の1番は外側(右側)に逃げなきゃいけないんですけどね、逆ですw
左の2番は左に逃げてるので正解w
右の3番は右に逃げなきゃならないのに左に攻めてるからダメ、逆っ!
左の4番は左に逃げてるから正解。
4本あるコンロッドのうち2本正解、打率5割、正解率50%、ギャンブルなら悩ましいところですw
というか、全部同じ向きで組んだら正解だと思ったのか? てか、思ったまんまで仕事してる?
だけどさぁ、これで帯広→函館→青森→静岡→岐阜の1600kmを往復で3200km走破してますからねw
3番なんて凄いですよ、2番と3番の間にはスラストベアリングの入った大きいメタルが入ってますからね、どんだけ左にって、オフセットしてる分の2倍離れるんですからね!
小端でピストンの内側を削ってるんじゃないだろか?
洗浄が終わったらバラシて観察しますけど、エンジンって強いですねーw
このエンジンを組んだプロはその辺のこともキッチリと理解した上でですね、敢えてアルファロメオというメーカーに挑戦状を叩きつけたんでしょうね!
こんな風に組んでも全然大丈夫なんだよ♪ という経験値で作業されたに違いないっ!
よく言われたんですよ、『イタ車なんてこんなもんですよ』って♪
なるほど、こういうことだったんですねー、素晴らしいです!
ワタシなんかですね、経験値などというものは持ち合わせてませんからね、マニュアル通りに組み上げることもままなりませんのでですね、とことん忠実を目指して邁進するしかありませんから頭が下がります。
ちなみにワタシには『イタ車はこんなもん』とは未だに思えませなんだw
コンロッドにばかり感心してると時間が無くなりますのでね、本題です(笑
『自作ライナー抜き』
人生2度目の登場となりましたところの特殊工具でありますw
最近、巷で散見しますところのライナーと液体ガスケットの仲良し状態を絶縁させるという、どこぞの興信所的な工具です(笑
こんな風にクランクシャフトのキャップのボルトを利用しましての慎重な作業(笑
ものの10分もかからずに4本とも無事にライナーを抜くことが出来たんですけどね・・・
ブロック側に残った液体ガスケットを撤去するのがー、またとんでもないですw
で、液体ガスケットの撤去で戦ったことのある戦士には分かると思うんですけどね、極小になった液体ガスケットってのがまた、吹いたってor拭いたって あちこちにくっ付いてなかなか居なくなってくれないじゃないですかww
諦めて洗浄の時にまた戦うしかないんですけどねー、意気下がるわぁー!
で、思い出しました!!! クーラントの行方(笑
ウォーターポンプから『水ギャラリー』を通ってヘッドに駆け上がるクーラントは理解できるものの、どうやってブロックを満たすの!? という永遠の疑問、アルファロメオ105業界のポアンカレ予想と囁かれる謎を観察するんでしたw
ライナーを外したらですね、なんとなんと排気側の側面にポートへ繋がる穴があるじゃないっすかーっ♪
なるほどねー、って考えてもですね、このブロックに溜まったクーラントはですよ、ライナーに阻まれて直では出られないんですねー。
1番の最前面か4番の最後面を流れるしかないってことですよね。
でも、その辺の計算がブロックの容積だったりポンプの能力だったり、はたまたポートの大きさで計算されてるんでしょうねー!
やっぱりですね、エンジンは宇宙ですよ(笑