
バルブの材質とガイドの材質を見る限りですよ、ガイドが減ってバルブにガタが出るとばっかり想像してたんですけどね、なんとまぁ あんなに綺麗にしたのにも関わらずですよ、バルブのステムがIN側もEX側も摩耗して使い物にならない状態でした

いつも通りダルマンドーさんに手配をお願いしましてパーツが届いたのが12月の中頃
ヘッドとバルブ一式を梱包しまして、静岡へ いってらっしゃーい♪
静岡の内燃機屋さんは超人気な繁忙店のようでして、出来上がりは1月下旬か2月の頭ぐらい、ってお話しでした
めっちゃ楽しみにしながら他の出来ることをやっちゃいましょーメインベアリングを付けてクランクシャフトを組み込んで回してみたんですけどね・・・なんかこう・・・スッキリしないんですよね~、回転が・・・
いろいろ考えましたけど、外したベアリングは全然何ともない状態でしたので再使用することにしました
そりゃそうですよね、路上復帰してから1万kmも乗ってないんですからそうでしょう
でも、ベアリングを以前のに代えたらですね、これがまぁ実に気分のいい塩梅♪
ってことは、計測の間違いですね、、、次はもっとしっかりしなきゃねー
うはうはなピストンとライナーのセット
年末年始はどっぷりとエンジン弄れるねー♪
なんて、いろいろ妄想していたクリスマス、、、なんだかもの凄い悪寒
会社の体温計で38.5度、うわっ 久々に見たわー、こんな数字
その日は早めに帰って寝て、翌朝の体温は35.6度
とりあえず病院に行っときますか~、ぐらいのノリで受診をしたら ばっちりコロナw
年末年始は無くなるは、カミさんにも娘にも移しちゃいまして大ヒンシュクの あけましておめでとうございます でございます
ほんと、今年こそよろしくお願いしたいもんです
伝書ヘビ号に現在 積んでるエンジンを降ろさなきゃならないので準備を始めます
まずはキャブを外してバタフライの交換に挑戦しました
このビス、以前 中途半端に手を掛けたら全くビクともしない代物でしてね、結局 ナメちゃってました
今回はちゃんとした道具を使用しまして無事に交換できましたよ
これできっと調整が楽に出来るようになったと信じましょう
そうこうしているうちにですね、遠く南国静岡からヘッドが おかえりなさいー♪
で、いろいろやりたいことが出来るのでワクワクしてたんですけどね・・・
で、タイトル画像にもありますところのこの写真
北海道の帯広は2月の3日までこうだったんです、全然 雪が無いっ
で、あくる2月の4日 午前6時に玄関 開けたらこうですわ
出られない、ポーチから先に出られない
ガレージに除雪の道具があるので、どうしてもガレージまで行かんことには始まらない
意を決して飛び込んだ
この時点で夜中からの積雪量は90cm、ここからあと4時間で30cm積もりまして記録更新の120cmでございます
一時避難したガレージから大沢誉志幸、もう知りません、冗談じゃない
主要な道路は完全ではないものの早々に除雪車は入るんですけどね、こういう住宅地の中まではまだまだ時間が掛かりますからね
なんだかんだで1週間ぐらいはこの大雪の影響がありました
除雪も一段落したところでですね、静岡帰りのヘッドをひと通りキレイにしてからバルブの当たりの確認からいってみましょう
キレイですねー、揃ってますねー、素晴らしいですねー♪
ここまでしてくれたヘッドですからね、しっかり組み上げたいです
ここで、ちょっと興味があったので実験です
排気の上死点、業界でいうところのオーバーラップです
オーバーラップってことは、吸気バルブが開き始めてて排気バルブが閉じかかってる時ですよね
ピストンが一番てっぺんにある時にですね、実際の話 バルブとピストンにどんだけクリアランスがあるんですかっ?っていう疑問です
昔、粘土で・・・って話を聞いたことがあるんですけどね、ワタシの脳内イメージではですよ、外すときに なんか ひっついちゃってまともに測れない感じがするんです
腕の悪いほうに自信のあるド素人の脳内イメージですからね、失敗する気しかしないっす
でも、ちゃんと測りたいってことで、こんなスプリングを用意しました
弱いバネなので、実際に押してピストンに当たったところを計測する計画です
まずは圧縮上死点なるものを出します
ダイヤルゲージもマグネットベースもモノタロウさんで揃えた優れものたち
さぁ、数年前に間違ってワタシの元へやってきた360度フルスケールのアルミプーリーが満を持しての登場です
でも、実際にあてがってみたんですけどね、、、これ なんか違う気がするんだよなぁ
キーの切り欠きがありますからね、こういう風にしか嵌らないのにですよ、圧縮上死点とアイドリング時の点火時期、それに最大進角のマークがあるにはあるんですけどね、ちょうど裏側になるんだよなぁ
今回はしっかりとダイヤルゲージで圧縮上死点を出しますからね、問題ないっちゃないんでこのプーリーを使います
って、ここまでしっかり考えてたのにですね、実際にヘッドを載っけて排気のバルブがピストンに当たっちゃってクランクが回らないんです
焦りましたねー、えぇ 実際の話が冷や汗出てきましたよ
どれだけ焦ったのかは画像が無いってことでご理解ください
吸気のバルブは当たらずに回ったんですけどね、それでもクリアランスを計測したらば なんとなんとの0.6mm
これは終わったと思いましたね、ほんと
バルブを削ってクリアランスを稼ぐしか方法はないのか・・・と思って相談したんですけどね
生まれながらにしてアホを貫いてるワタシですからね、困ったもんです
先に書いた通り、開き始めと閉じ終わり、そう バルブタイミングを完全に無視してました
タイミングチェーンもかけずに計測できるわけないじゃんか、と教えてもらって気付くアホでございます
自分で言っといてこれですからね、ほんと困ります
で、チェーンを掛けて計測したら吸気が6.4mm、排気が5.5mmと出ました
ハァ~、良かった~♪
こんなことを毎度やってますからね、経験を積んでるというよりも、アホの引き出しを増やしてるといった方がしっくりくるワタシです
安心しましたので、ヘッドを降ろしてバルブスプリングも組んでしまいたいところだったんですけどね・・・
クランクを回した時にですね、『キューッ』ってなんとも心地の悪い音がしてたんですよ
最初はクランクを回すときに使ってるブレーカーのしなる音かな、とか思ってたんですけどね、ヘッドを載せてカムも一緒に回したとはいえですよ、なんかトルクが増えた気がしてました
よーく観察しながらバラしましたところですね
アルミのプーリーに擦った跡がクッキリとありましてございます
何処に擦ってんのーっ?
もう一度プーリーをあてがってみたらばです、アッパーオイルパンの正面 ド真ん中の補強部分ですね
プーリーに付いた跡の部分をノーマルのプーリーと比較しましたらですね、なんと外径で10mm強違います
てことは、最低でも半分の5mmなんとかすればクリアランスは生まれるはず
アルミのプーリーを削るか、はたまたフロントカバーの補強を削るか
プーリーを削るには旋盤加工が必要ですからね、おのずと削るのは補強部の1択となりました
なんとなく元からこうですよ的な形に仕上げようと奮闘中、これで3mm