三連休もあるのにどこにも出られないっていうのはね…。
とりあえず家にいるのでグレイスを洗車しました。
写真1

いつも通りカーシャンプーはソナックス・グロスシャンプーで。
今の時期は洗ってもすぐに汚れるだろうけど、一緒に走る相棒だからできるだけ綺麗にしてやりたいよね。
ソナックス・グロスシャンプーの柑橘系の香りが気持ちイイし。
気温2度だけど、雪が降る気配はないなぁ・・・。
今年は本当に暖冬なのかもしれない。
さて、今日は時間もあるので私の愛車ホンダ・グレイスについて語りましょうかね。
最近はグレイスを見る事が増えてきました。
思うに、グレイス欲しいって人って多いんじゃないかなと思うのです。
カローラセダンが3ナンバーになるらしいので、今後新車で買える5ナンバーセダンってグレイス、プレミオ、アリオンの三台だけ。
5ナンバーセダンとか化石みたいな車今更欲しいのかという声も聞こえてきそうですが、昔とは事情が違うんですよね。
昔はクルマがデカいほど良い。ハイパワーなほど良いとされていたので大排気量ハイパワーのクルマが沢山いました。
でも今はクルマの性能が大幅に上がってきているので、普通に使えればいいという層は軽乗用車へダウンサイジングしている様に見えます。
何故か?
一番大きい理由としては軽乗用車で我慢する項目が大幅に減ったからではないかなと。
今の軽乗用車のエンジンはパワーがあるので高速道路も不満ないレベルで走れますし、ターボ付きならもっと楽。
さらにCVTとの組み合わせでエンジンのオイシイ領域を使ってスルスルと加速していきます。
サスペンションだってしっかり作り込んであるしボディだってしっかりしたボディ使ってる。
最近はハイブリッド+ターボなんてマシンもいるからパワーはある。
静粛性に配慮しているモデルも出てきて、意外と高速道路でも不満を覚えないレベルの静粛性がある。
クーラーだって寒いほど効く。
10年前の私のゼストでさえ十分にエアコン効きます。
と言うかオートエアコン。
一番のメリットはコンパクトボディだからガレージも広く使えるし、出先の駐車場で困る事も少ない。
20年も前の軽乗用車だったらパワーは無いしエアコン効かないしうるさいし燃費も大して良くないのが常識でしたが、今の軽乗用車は違うんですよね。
最近の軽乗用車の価格が高いという指摘もありますが、それなら何故高額なスーパーハイト系軽乗用車が日本一売れているのか。
理由はダウンサイジングの対象になっているからではないかなと思います。
軽乗用車ってディーラーでも自動車整備店でも代車で乗る機会が多いので、試乗に行こうと思わなくても最新型軽乗用車に触れる機会って意外とあります。
そこで普通乗用車ユーザーが今の軽乗用車の性能を知って「軽乗用車で十分だ」と判断してもおかしい話ではないです。
軽乗用車だから…ではなく、軽乗用車と言う種類のコンパクトカーと認識できるんですよね。
普通乗用車ユーザーからすれば軽乗用車が200万円だろうと普通の価格です。
燃費だって良いしタイヤ等の維持費だって安い。
ではダウンサイジングして軽乗用車にしましょうと結論が出るのは至極普通じゃないのかな。
デカいほど良い、大排気量なほど良いという層はアルファードクラスに流れているようでバランスは取れているようです。
前振りが長いですが、ここからグレイスの話。
車を乗り換えようと思って今まで乗っていたクルマからダウンサイジングしようと思っても、我慢したくないのが人のサガ。
独り身ならば維持できる範囲で何でも好きなクルマ買えますが、家族を持ったりすると中々そうはいきません。
我慢したくない。でも乗り換えたい。パワー欲しいけど燃費が悪いと家族に反対される。
正直私もエボ7 GT-A買おうとして反対されました(笑
オートマのセダンなのにダメだそうです。残念。
そこで登場するのが最近流行りのハイブリッドカー。
モーターアシストのおかげでパワーがある。しかも燃費も良い。
実際グレイスはシステム出力137馬力。
一昔前の2リッターエンジン並のパワーがあります。
システムトルクの公式資料は無いものの一説には18.0キロ。
それでいて0rpmから最大トルクを発生するモーターで発進するのでゼロ加速が異様に速い。
実用2Lエンジンよりも加速が良いかもしれません。
いいね。パワーは十分。
しかも7速乾式クラッチ式DCT搭載。
CVTではどうしても気になる高回転でのパワー抜け感、いわゆるラバーバンドフィールがクラッチ式ミッションにはありません。
きっちりエンジンを上の回転まで使える。
それが1速から4速までクロスしていますので発進加速が異様に速い。
まあ、ここを気に入って買う人がどれだけいるのか分かりませんが。
家族を説得するのに重要な指標のひとつ、燃費はカタログ燃費で34.4Km/L。(新型は34.8Km/L)
断る理由がありません。
実際リッター30を達成した事は数度しかなく、カタログ燃費達成もトップスピード60キロという反則ギリギリの方法でしか達成したことがありませんが一応達成できない事はありません。
むしろ燃費が良いからいつだってアクセル踏めるので、踏みたいけど踏めないというストレスもありません。
私はいつも遠慮せずアクセル踏んでいますし(笑
そして一番大きいのが5ナンバーサイズの全幅。
日本では最後の5ナンバーセダンとなってしまう可能性が非常に高く、日本に残された最後の駆け込み寺ですね。
正直アネシスには「デカい」と思う事はあっても丁度良いとか小さいと思ったことはありません。
やはり田舎には5ナンバーサイズが合っているようです。
不人気のはずのセダンなのにそこそこ売れている理由は、5ナンバークラスなのに安っぽくない事と実際乗ると良いクルマだからではないでしょうか。
今までセダンだったから今後もセダンに乗りたいというダウンサイジングユーザーをうまく取り込んでいるのかも。
実際買う買わないは別としても意外な事にセダンの人気は高いようで、乗りたいボディタイプランキングの上位に入ってきます。
実用性が良く、走りが良く、乗り心地が良く、長距離移動に向いているというイメージがあるようで。
あとはフォーマルなイメージだとかカッコイイとの意見も。
実際私は子育てをセダンでやってきましたが、インプレッサセダン&アネシスで困った事は新品チャイルドシートの箱が積載できなかった一度しかありません。
その場で組み立てて装着し、事なきを得ましたが。
スライドドアの方が子供がドアパンチしない分安心感は上ですが。
実際グレイス乗ってみてどうなのよ?と言うと、良いクルマと思います。
そりゃ大型ウイング装着していなかったり、ブレーキのサイズが明らかに小さ過ぎたりと不満はありますが。
実用性では一切問題なく、普通のオートマ車として乗れます。
モーターによるゼロ発進を体験してしまうとエンジンモードのクラッチ発進がかったるく感じるくらい、モーターのみによる発進が心地良いですね。
走り出すとすぐにエンジンがかかったり、走行中のEV走行時間が短いなどトヨタのハイブリッドシステムに比べれば遅れている感は否めませんが、クルマ自体のレベルが高いのでハイブリッドシステム自体の不満はあまり無いです。
何よりも7速DCTの4速までがクロスしていますので街乗りでもギクシャクしにくく、俊敏に加速してくれます。
一番良いと感じるのが高回転型特性のエンジンとDCTの相性で、低回転トルクは細いものの高回転域の伸びは気持ち良いの一言。
エコカーらしからぬ野太い排気音でググっと引っ張る加速がキモチイイ。
ホンダらしく軽くエンジンが回り、それでいてパワフル。
クロスミッションで元気に加速してくれますので、パワーに不満を覚える事はあまりない。
むしろ低回転トルクの薄さに不満を持つかも。
そしてSモードのレスポンスはまさにホンダ。
これだよ。ホンダに求めていたのはコレだよ。
思わずニンマリするレスポンス、パワー。
これならマニュアルミッション出なくてイイかも?と思える程に良い走りをしてくれます。
エコモードという我慢モードがありますが、アクセルレスポンスが極端に悪化するのは仕様だから良いとしてもエアコンが効かなくなるので正直使いたくない。
コーナリングもFFが曲がらないというのは昔話。
電子制御VSAも加わってえげつない曲がりを見せます。
その電子制御ですが、限界コーナリング時のスキール音が「キュ、キュ、キュキュ」と不自然な事から気が付くくらいに自然にアシストしてくれるので、電子制御ONだからハンドリングが不自然という事もありません。
むしろサーキットでも電子制御ONで走っていましたし。
VSAによる疑似LSD効果により立ち上がりでホイールスピンしないのは大変に有難いですし、雪道でもホイールスピンを押さえてモゴモゴと進んでくれます。
流石にフロント両輪がホイールスピンするような状況では無理ですが…。
ロールも自然ですが、もう少し柔らかくてもいいんじゃないかと思ったらスプリングレートは既に1.8キロ。
物凄く柔らかいスピリング使っていました。
これでも後ろから追尾してきた白いスポーツカー乗りによると、あまりロールしないで曲がっているそうです。
乗り心地はまさにセダンらしい乗り心地で大変に良好。
高速道路であろうがフラットな姿勢を保ったままどこまでも走れます。
静粛性も大変に良く、タイヤ選択によってはほとんど無音の移動空間となります。
むしろ純正オイルのウルトラネクストではエンジンがガラガラバサバサうるさいので、エンジンオイル変えて静粛性改善する必要があります。
相性の良いオイルを入れてあげればエンジンはほぼ無音無振動になりますので、純正オイルがどれだけ燃費重視にカリカリに詰められたオイルなのか良く分かります。
これでも10万キロ保証と言うのだから凄い…。
ここは燃費を重視するか快適性を重視するかで選ぶと良いかと。
シートヒーターや効き過ぎる程の電動クーラーによって室内温度は非常に快適。
ホンダセンシングは無いけれどオートクルーズが付いているし、ステアリングにオーディオリモコンがあるのでオーディオ操作は楽々。
ここまで褒めてきましたがネガも色々あります。
とは言え走りの不満はほとんど無く、内装の不満ですね。
一言で言うとあまりに造りが安っぽくてステップワゴンやN-BOX作っているメーカーの内装とはとても思えない。
まずコスト最重視としか思えないタッチパネル式のエアコン&オーディオコントロールは非常に使いにくい。
良く使う部分なのでブラインドタッチが基本なのに、パネルがつるつるだからどこにスイッチがあるかわからない。
完全停止した状態で目視確認しないと操作できません。
だから高速道路走行中に温度設定ミスっていたりすると次のパーキングへ駆け込むまで暑かったり寒かったり。
しかも温度操作がダイアルではなくてボタン(と言うかタッチパネル)なので、何度も押す必要があったりと不便極まりない。
ピアノブラック調のパネルは見た目は良いけれど埃が目立つので頻繁に掃除しなければいけないし。
センターコンソールはカップホルダー二つに小さいコンソールボックスが一つ。
本当にホンダのクルマ?
ホンダならサイドブレーキ残したままでもっと良い使い方の提案できるでしょ…。
内装が酷いと言われるインプレッサ(セダン&アネシス)の方がセンターコンソールの使い勝手良かったぞ。
プリウス式シフトレバーが酷い。
操作性が悪いだけでなくレスポンスが悪く、何度か操作しないとシフトチェンジしない事があります。
なぜPRNDの一直線にしなかったのか。
ホンダはもうPRND形式をやめたのかと思ったらシビックやCR-VはPRND式のシフトレバーだった。
最初からこれにしてくれよ!
これ、何とか後付けで変更できないものか…。
シフトレバーの次はモードチェンジボタン。
エコモードボタンはハンドルの付け根右方向にあり、緑色の丸いボタン。
スポーツモードのボタンはシフトレバー右前方の黒いボタン。
頻繁に使うものじゃないけれど、場所と形を統一してくれ…。
と思ったら新型インサイトではモードチェンジボタンが一か所にまとめられていた。
不満の声がきちんと届いたのか。
そしてパドルシフトが効く時と効かない時がある。
Sモードの時でも効かない時がある。
ディーラーによるとモーター保護のためとの事だが、効かない装置を付けるなんて危険極まりないからいっその事排除してくれないか。
もしくは効かない時くらいキャンセルの音を鳴らすとか、何らかの通知をしてほしい。
また、マニュアルモードからオートマチックモードへは時間経過でしか戻せないので非常に不便。
スバルは左右のパドル操作でマニュアルモードキャンセルできるのになァ…。
パドルシフトと言えばグレイスはエンジンブレーキがほとんど効かない。
恐らくエンジンのフリクションが非常に低いためなのだろうけど、全然効かない。
なので購入当初想定していたシフトダウンによるエンジンブレーキはいつの間にか使わなくなっていた。
そしてシートが全然合わない。
良いシートとのレポートも見るので、単に私の体と合わないだけなのだろうけれど。
ツルツル滑る素材でどんどん腰が前に滑って行くし、100Kmも走ると激しい腰痛に見舞われます。
仕方がないのでレカロシートと入れ替えました。
メカニカルな部分では唯一不満があるのがリアワイパーが無い事。
高速道路など後方確認したい時に非常に困ります。
4WDにはリアワイパーあるんだから標準装備にしてくれよ…。
という事で走りは非常に良いのですが内装はちょっと…なグレイス。
しかし内装のネガを打ち消すくらい走りが良いので、ハイブリッドカーという事で走りを諦めたくないという方には非常に良い選択肢と思います。
普通に使えて、走りも楽しめて、家族の説得も容易な一台。
ローテク車からハイテク車への乗り換えで最初は戸惑いましたが、今は良いクルマだと思えますね。