2024年06月11日
良くタイヤの評価で使うロードインフォメーションってやつですけど、これって何なのか。
日本語に訳すと道路情報。
つまり道路の状況をタイヤを介してどれだけ感じられるのかという事ですね。
これは人によって感じ方が違いますが、ロードインフォメーションってこういう事じゃないのって話です。
じゃあ具体的に何をもってタイヤのロードインフォメーションと言っているのか。
それは
・ステアリング反力
・ステアリング振動
・ロードノイズ
私はこの三つと思っています。
自動車雑誌なんかは尻で感じろ!って言いますが、尻でグリップを感じる領域ってもうタイヤが滑っているのでは。
ほぼ同じコンディションの同じ道を何度も何度も走るサーキットでは、滑るか滑らないかがグリップ限界の目安になるので合っているのでしょうが。
私は基本的にはステアリング反力でロードインフォメーションを見ています。
タイヤがゴムによる抵抗で走行している以上、道路を走れば必ずタイヤの抵抗が発生します。
その抵抗を掌で感じ取る訳です。
レガシィのようなドライバー重視の車両は基本的にハンドルは重く、ステアリング反力も大きくなります。
その反力が乾燥路面では大きいけど、雨が降ると軽くなる。
それだけ路面抵抗つまりグリップが減っていることが分かるんですね。
旋回中も同じ事で、タイヤのグリップが薄れてくると反力が少なくなってきます。
そこから更に踏み込んでいくと、タイヤがスキール音を発し始めます。
さらに踏み込んでいくと限界を超えて滑り出します。
この時ステアリングフィールはスカスカか重いかのどちらか。
正確にはフロントタイヤが滑っていれば反力は軽くなるし、リアタイヤが滑っていれば反力が強くなる。
次はステアリング振動ですね。
これは副次的なもので、ステアリング振動が多いほど路面が荒れています。
振動が無ければ整っている道路です。
荒れている路面ではタイヤグリップは低下しがちで、急な動作によっては簡単にグリップを失う事もあります。
ですのでスポーツ走行を意識していなくても路面振動は大事。
そんなの目で見てわかるだろうって、雨が降っている夜道はどうでしょう。
雨によって目視では路面の起伏はわかりにくいし、ステアリング反力だって減っている。
夜はヘッドライトの反射でそもそも路面がまぶしくてよく見えない。
そんな状況で急ブレーキしなければいけない場面を警戒しながら走るには、この振動による情報は大事です。
最後はロードノイズ。
これもステアリング振動と同じ扱いですね。
静かならば整っている道路、うるさければ荒れている道路。
路面が荒れていたらペースを落としたり、いつでもブレーキかける心構えができる。
道路を走行しているうえで一番の情報は目に入って来る情報ですが、副次的にロードインフォメーションを組み合わせればさらに安全な走りができるという訳です。
でも日本のタイヤはスポーツタイヤを除くとロードインフォメーションが少ないタイヤが多い。
ロードインフォメーションは性能にかかわる所ではないので、ロードインフォメーション皆無だってきちんと無事故で走れます。
おそらく自動車に乗る方の99%くらいはロードインフォメーションなんて不要で、むしろ不快な要素なんですね。
豊富なロードインフォメーションも言い換えればハンドルが重い、振動する、ノイズがうるさいと言う事。
こう書くとネガティブ要素ですね。
ですので日本のメーカーが作るタイヤはスポーツタイヤを除いてロードインフォメーションが希薄です。
それはメーカーが顧客の声をきちんと聞いて、真面目に答えた結果。
ウェットでグリップするし、低燃費で静か。
きちんと高性能タイヤやってます。
でもそんなタイヤでは不安を感じるので、私はロードインフォメーションを求めている。
路面状況が分かる方がイイな。
そちらの声に答えてくれるメーカーは、ドイツとかイタリアとかフランスにありますね。
あちらはそういうお国柄なんでしょう。
Posted at 2024/06/11 20:20:49 | |
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