
ミシュランさんからのモニターキャンペーンで当選した、ミシュラン・クロスクライメート3のファーストインプレッションとなります。
元々このミシュラン・クロスクライメートシリーズは気になっていまして、モニターキャンペーンやるって事で喜んで応募した…のですが。
応募してから実際どんな感じなんだろうね?と気になり過ぎて、どうせ当たらないと思っていたのもあってクロスクライメート2を買ったのが今年10月の話。
あははクロスクライメート2いいじゃん!と思っていたらミシュランさんからメールが。
「モニタ当選したからインプレッションよろしく」
ですって。
コレって当たるもんなんですね~。
「君はクロスクライメート2使ってるんだね。じゃあクロスクライメート3と比較レビューしてね」というメッセージなのか。
買ったばかりのユーザーに当選させるって言う事はそう言う事ですね。
ミシュランマンのドヤ顔が浮かびます。
今年だけでエナジーセイバー4、エックスアイススノー、クロスクライメート2に次ぐ4セットのミシュランタイヤになります。
という事でミシュラン・クロスクライメート2とミシュラン・クロスクライメート3の比較インプレッション。
タイヤの差異はクロスクライメート2が215/55R16 97W、クロスクライメート3が215/50R17 95Wという所ですね。
サイズとロードインデックスが微妙に違いますが、幅と速度規格は同じ。
絶対評価とクロスクライメート2との相対比較をしていきます。
写真2
多分このタイヤ見たみんな気になるのは「このタイヤはどのジャンルのタイヤなの」って事。
つまりエコノミーなのか、スポーツなのか、コンフォートなのか、プレミアムなのか。
タイヤって大体この4ジャンルだと思うんだけど、メーカーのページ見ても「良いタイヤだよ!旧バージョンのクロスクライメート2よりこんなに良くなった!」って書いてはあるけどどのジャンルなのか明言していない。
私が使った感じ、クロスクライメート2もクロスクライメート3もコンフォート寄りのプレミアムタイヤです。
静かで、乗り心地良く、ハンドリング良く、雨の日も高速道路も安心して快適に走れるタイヤ。
快適性はもう少しでプライマシーに届きそう。
スポーツ性能はパイロットスポーツ程じゃないけれど、ハンドリングの気持ち良さはパイロットシリーズにもプライマシーシリーズにも無い軽快な独自の世界。
乗り心地を少しハンドリングに振ったプライマシーと言った感じ。
オールシーズンタイヤだからって言い訳はどこにも無い。
クロスクライメート2がクロスクライメート3になって何が良くなったのか。
まず直進安定性。
次にハンドリング。
次に静粛性。
特に直進安定性とハンドリングは相当レベル上がってます。
このタイヤはとにかくまっすぐ走りますねー。
ミシュランって真円度が極めて高いけど、クロスクライメート3も例外じゃない。
ハンドリングがとてもしっかりしていてクロスクライメート2以上にビシっとまっすぐ走る。
一番良いのはハンドルのしっかり感。
まっすぐ走る時は少しハンドルが重くて、コーナリング時もこの安心感が続く。
ハンドル角度は一定で、どこまでもオンザレール。
深い轍のある一般道でも高速道路でもビシっとまっすぐ走る。
ハンドルはじわりと重く、レスポンス良く応答してくれるのでハンドリングが凄く楽しい。
初期レスポンスは良好で、ほんの少しハンドルに力を入れるだけで素直に応答してくれ、そこから切り込んでいってもどこまでも曲がって行く。
まるでレールが敷かれているかのようにガッチリと路面を掴んでどこまでも。
深いハンドル角度でもフロントタイヤが逃げる事は無く、そのままグイグイとインに切れ込んでいくのでどこまでも曲がって行く感覚になる。
シビックはFF駆動なのでリアタイヤが心配になるけれど、常にリアタイヤの状況も分かるので攻めて行っても全然不安なんて無い。
どこまでも行ける。
何より素晴らしいのがロールスピードのコントロール。
俊敏に応答してくれるレスポンスを持ちながら、タイヤに与える負荷に応じて自然なロールが発生するんですよ。
ハンドル切り始めから深く切り込んでいった先まで、こう動くって思った通りのロールをする。
おかげで峠道を走っていても全然ストレスなく走れる。
クロスクライメート2との比較では、元々極上の直進安定性を持つミシュランタイヤだけどプライマシー3になって直進安定性は確実に向上していて、元々快適なグランドツーリングタイヤがさらに快適な旅を約束してくれている。
旋回時の挙動も比較して今まで以上にライン保持力が高まっていて、思ったラインにピタリと寄せられる。
それだけでなくハンドリングレスポンスも良くなっているので、より繊細なハンドリングができる。
ビシっとまっすぐ走る直進安定性はここでも活きていて、カーブに入ったらハンドル角度はほとんど一定のままスーッと曲がって行く。
サスペンションが踏ん張って力任せにグイグイと曲がって行く感じではなく、スーッとスムーズに曲がって行く感覚。
滑らかスムーズで、普通の道を走っていてもハンドリングが楽しい。
ただ製品の限界なのかマーケティング的な理由なのかは分からないけれど、パイロットスポーツと比較すると限界性能はどうしても低くなっている。
ハンドリング正確性、限界グリップに関してはパイロットスポーツの方が上。
あるいはそう言う人はクロスクライメート3スポーツを選ぶべきなのか。
快適性に関してはもはや比較対象になるのはプレミアムタイヤ。
例え高速道路であろうとも無音になる時間がある。
大型ブロックからは想像できないくらいに静かで、滑らかで、フラットに走る。
路面の起伏はほとんど消え、高速道路でも舗装したての道を走っているようにスーッとフラット。
クロスクライメート2と比較して明確に違うのは、ブロックタイヤならではのタイヤの角と地面が接触するタイプのガーッというノイズ。
これが一切無くなっています。
元々ノイズレベルは低いので無視できるレベルでしたが、クロスクライメート3になってノイズを消してきました。
高速道路を走ってもほとんどノイズが聞こえないんですよ。
乗り心地に関してはクロスクライメート2からさらに良くなっていて、路面のうねりが分からない。
小さい段差はこつんこつんと伝えてくるけれど、大きな段差でも車体に衝撃が来ない素晴らしい乗り心地。
ただこれもマーケティング上の理由なのかハンドリングを優先した結果なのか、プライマシーシリーズとは明確に違いますね。
プライマシー4はもっと柔らかくふわっと受け止めていましたし、eプライマシーはパシッパシッと軽くいなす感じでした。
感覚で言うとプライマシーシリーズの方が2割くらい乗り心地が良いかな。
ミシュラン伝統の安心感の基本となっているのがロードインフォメーション。
今どこを走っていて、タイヤがどれだけグリップするのかはっきりとタイヤが教えてくれます。
特に雨が降って濡れた路面はどこ走っているのか分からなくなるタイヤが多いですが、ミシュランに限ってそんなタイヤ履いた事がありません。
プライマシー3も例外無く、濡れた路面であろうとインフォメーションもハンドリングも快適性も変わらないので、どんな日にも安心して走れる。
このタイヤならいつまでもどこまでも走って行ける、そんな気分にさせてくれますね。